畑野智美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久々の畑野智美。
青春路線が爽やかで好きな作家さんです。
今までの作風からは想像出来ないテーマで、ちょっと躊躇したのですが、購入。
ややネタバレ含みます、注意。
中学生の時に友達を殺害した少年卯月くんと、その少年と同じ中学で関わりもあった少女楓ちゃんが、大人になって再会するという始まりです。
正直、卯月くんと楓ちゃんの関係性にモヤモヤします。
ある意味、二人の世界が完成されていくのだけど、お互いが何故お互いに惹かれるのか、という所でいまいち共感が出来ないのでした。
いや、よく考えてよ!とまるで、楓ちゃんの親友、芽衣子のように思ってしまう。
それは、卯月くんの永岡くん殺害動機にしてもそうで、分かるような分からんような、と思う。
社会派切り込み型をイメージしている方は、ちょっとズレるかもしれません。
卯月くんが永岡くんを殺してしまったことに、楓ちゃんが自分も堕胎して人を殺したことがある、と重ねるシーンがあるのです。
それは違うよと卯月くんが言う。
でも、違うんだろうか、と。
そして、違うのだとすれば、何が違うのかな、と考えているのでした。
後味は悪くないです!(まあ、モヤモヤはするんだけども、笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレどうしたらいいのか、夏の嵐のような恋。
登校中にトマトを投げつけてきたのは、高校から入学してきた久野。因縁のある野球部の西澤、ひそかに憧れている図書室の松ちゃん、親友の青野、担任の有村先生、不登校の富君、幼馴染で青野の彼女の望月、中学生時代の元カノ河村さんなど、涼太の周囲は穏やかなようで複雑に絡み合っている。久野が気になる涼太だが、彼女の抱えているものは、どうやら大きなもののようで――。
後半に向けて、こじれたりほどけたりする涼太を取り巻く人間関係が面白い。問題なのは涼太の鈍さである。彼はあまりにも健康的で、しなやかで、相手が傷ついていることに気付かない。傲慢と言えば言いすぎだが、西澤の態度など、なるほどと思ってしまうところもある。しかし、この物語で、涼太を含め、誰も大きく変わろうとはしない。久野は仙台に残る弟に会いに行こうとし、また西澤の想いを受けるというが、それもひとつの逃げである。涼太はそれを指摘して、自分を選ぶように言うが、覚悟というよりは、それまでの自分を貫いているとも思える。
けれども、だからこそ、この物語はすとんと心に入ってくる。劇的にすべての状況が改善することなんて、なかなか現実には起こりえない。あと少しで世界が終わる、と言われても、現実的には信じられないけれど、それを口にして理由にして、色々な懸案事項を進める態度は自分にも覚えがある。季節が夏なので、世界の終わりは近づいていてもまだ実感が伴わないので、ラストシーンはさらっとしている。まだまだすることはいっぱいあり、悩んだりくやんだりして、進もうとできるのだ。 -
Posted by ブクログ
外食チェーン店の正社員25歳の主人公。
ある日、身に覚えのない女性問題がネットででっち上げられ炎上。先につき、左遷。左遷先は6年半ぶりの東京郊外の故郷にある国道沿いのファミレス。
出てくる人々はもちろん、ファミレスに従事する人々。高校生に大学生、三十路のフリーターでファミレス歴はやたら長い古参バイトなどなど。
ある日、主人公佐藤に出来た彼女の元カレは自分の親父だった。彼女の過去を知るに連れ、これは...
きっとどこにでもありふれた男の子の日常。
ファミレスってとこが、良いね。なんか、学生の頃を思い出す。ほっこり爽やか甘酸っぱい一冊でした。