畑野智美のレビュー一覧

  • タイムマシンでは、行けない明日

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    ネタバレ

    切ない。終始切ない雰囲気がまとっている。
    ラストに描かれなかったけど、お母さんも斉藤も会ったら絶対わかるだろうなぁ。どうするのかな。

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    2022年12月05日
  • 国道沿いのファミレス

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    畑野作品は「運転見合わせ中」以来だったかと思う。こっちがデビュー作。起承転結もはっきりしているし、人物の本性が徐々に明らかになる様な構成も、それを活かす筆力もあると感じられる。
    年齢的には離れているけれど、社会人というよりはもう少し下の人に焦点を当てて書いてるのかもしれない。

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    2022年09月11日
  • シネマコンプレックス

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    シネコンでアルバイトをする6人それぞれの目線で描かれているのが面白い。 ラスト、もう1エピソード欲しかったな… その先が知りたくなるお話でした♪

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    2022年05月07日
  • 国道沿いのファミレス

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    ネタバレ

    p144「自分が止まっている時ほど、違う速度で動く誰かのことを思い出し、不思議な感覚に襲われる。」
    p204「平気で親に心配をかけられるようなら、そっちの方が子供だよ」
    p263「お父さんとお母さんの間には、もう愛情はないのかもしれない。ただ、夫婦なんてどこもそんなものよ。情で繋がるの」
    p269「彼女がいると、そういう嫌になっちゃうようなことを誤魔化すことができる。自分以外の誰かのためにとがんばっていると、それだけで立派な人になれたような気になる。それが気のせいであっても、それでいいんだと思う。自分自身なんていくら見つめても、何も出てこない。」
    p281「嘘偽りなく好きだと思ってくれる人とだけ一緒にいたい。僕の考え方は甘いのかもしれないが、知り合える人なんて限られているのだから、何も知らずに噂するような人と仲良くしようなんて、考える時間がもったいない。」

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    2021年11月03日
  • 夏のバスプール

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    主人公の涼太がすごく思春期男子という感じで他人の感情に鈍く都合のいい解釈をするところがリアルでウッ、となってしまう場面も何度かありましたが、そういう青さが突き刺さるのは青春小説の醍醐味だよなー、とも思いました。久野ちゃん視点でこのお話を読んだらどうなるんだろう?全然違う雰囲気になりそう。最後のセリフはグッときました。

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    2021年08月22日
  • 夏のバスプール

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    面白かった。この年代って、こんなに大人だったっけ。自分の過去を考えると恥ずかしくなるくらいに大人でした。このくらいのスピードで成長できてたら、もっと楽しかっただろうなと、今さらながら思う。

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    2021年08月01日
  • 夏のバスプール

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    面白かった。普通に恋愛小説って感じ。色々伏線的なものがあったけど、もっと続編書けそうな感じがする。少し自分と似ている気がした。恋愛ってなんだろね?感情がよくわかんないね?好きになろうとするのってやっぱり無理じゃない?

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    2021年07月30日
  • 家と庭

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    主人公は大学を卒業して2年、就職しないままマンガ喫茶でアルバイトをしている中山望。

    ある日、上の姉(葉子 ようこ)が娘のメイを連れて帰ってきて、女5人との生活が始まります。

    物語は淡々と進んで行き、特に大きな事件は起きませんが家族であるが故の 心配、思い遣り、鬱陶しさなどどこの家庭でも見られる様な小さな葛藤が描かれています。

    ストーリーに起伏がないので、ハマらない方には物足りない部分があるかと思いますが全体に温かな空気が流れ、まったりと読める家族小説に仕上がっていました。

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    2021年05月20日
  • 海の見える街

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    第一印象って大事だけど、そこから一歩二歩踏み込んで、ちゃんと相手を知ることの方が大事よね。苦手だから、そういう事が自然とできる人が羨ましい。

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    2021年04月05日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    タイムマシンが有ったらどうするか?未来を見てみたい?過去に行ってみたい?僕は断然過去に行ってみたいです。あまり未来を知りたいとは思わないかな。
    タイムマシンを使う事によって、自分の居る世界が変わってしまい、元居た世界に戻れなくなってしまった主人公。うざったいと思っていた現実も、実はかけがえのない唯一のものだったという事に気が付いた時には、今いる世界で生きて行くしかないと悟るのでありました。
    結構複雑で、最後まで読んでもよく分からない事ばかりだったのですが、これ続編だったんですね。そういう事はどっかに書いておいておくれよお・・・。結構面白かったのに消化不良になってしまった・・・。前作読まねば。。。
    これから読む人は「ふたつの星とタイムマシン」を先に読んだ方がいいらしいですよ。

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    2021年03月31日
  • シネマコンプレックス

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    日曜日のクリスマス・イブの日、郊外のシネコンで働く人たち。それぞれが微妙な人間関係のなか、複雑な悩みを抱えながらもひたむきに仕事をしている…。映画館の各部署で働く人の想いが重なりあう心温まる連作短編集。
    映画館を舞台にした小説や映画は数多くあるが、シネコンが舞台の作品は初めてかも。物語の世界で映画館のイメージは郷愁とかノスタルジーになるが、シネコンではちょっと違う。それでも主役は人間となれば、その部分は欠かすことができない。作者の挑戦に拍手を送りたい。

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    2020年12月08日
  • 感情8号線

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    ドラマ化されていたので。ドラマはまだ観てないけど。
    こういう短編が詰まってるやつは、相関関係があり、それが面白い。

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    2020年10月27日
  • シネマコンプレックス

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    クリスマスイブに郊外のシネコンで働く人達たちのお話。 それぞれのセクションごとで働く人の目線で描かれ、そこでの人間関係や仕事の内容が少しずつ絡んでいきます。 大学生と少し年上のフリーターがメインのお話なので、若者の抱える繊細で危うい心理描写が印象的でした。 どこの組織も同じようなことがあるのですね・・・。 個人的には、「ザ・中間管理職」というようなトーキョーがインパクト強かったです。 彼のお話もスピンオフか何かで知れたらいいな。

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    2020年10月12日
  • 海の見える街

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    畑野智美の作品を読むのは、『夏のバスプール』と『ふたつの星とタイムマシン』に続いて3作目。
    それで気づいたのだが、私は著者の文章と、構築する世界、醸し出す雰囲気が好きだ。
    『夏のバスプール』はストーリーも面白かった。
    『ふたつの星とタイムマシン』はやや淡々としていた印象があったが、それでもどこか引き込まれた。
    3作とも恋愛小説だが、どれも味が少しずつ違う。

    本作も例にもれずやわらかい雰囲気を持っている。
    ただ、ストーリーにはうまく入り込めなかった感じがある。

    それは、春香がやってきたことによって、彼女を含む4人の男女が変わっていく物語なのだが、あまり春香を好きになれなかったことに起因する。
    派手な格好で職場に来たり、本を投げ飛ばしたり、人の引き出しを勝手に開けたり、人の家のドアを勝手に開けたり、いきなり殴りかかってくる男と付き合ったりしている女性が、わずか数か月で人が変わるとは思えないのだ。
    変化のきっかけが本田との出会いということなのだろうが、好きになっただけで変わるということはないはずだ。
    例えば、今のままじゃ受け入れられないと気づき、改めようと努力するエピソードがないと納得できない。
    正しい道に引き戻そうとしてくれる友人がいたにもかかわらず、25年間上記のような生活をしてきた人間は、そもそもの価値観が違う。
    人の優しさとか気遣いに無頓着なのだ。
    それを根本から変えるには、周囲の人がちょっといい人だったくらいでは足りない気がするのだ。

    だから、そんな女性に大事なインコを逃がされたのに、簡単に好きになってしまう本田も理解できない。
    彼女の表情の豊かさとか居心地の良さに惹かれていたのはわかるが、はじめは理解不能な存在と感じていたはずだ。
    それがどこでそう変わったのか、感情の変化を追うことができなかった。

    二人に対して、日野は自然でいいと思った。
    今まで好きだった相手に振られたものの諦めきれず、でも新たな男性が気になっているという状況は、ほめられたものではないが実際にある。
    春香との関係については、やはり仲良くなるエピドソードが弱いと感じなくもない。
    しかし、恋人になるわけではないし、これまでの人間関係のような裏のない奔放さに友達として魅力を感じたのだろうと理解できる。

    そして松田に関しては、たぶん私は彼が好きだ。
    児童館の職員が職場で女子中学生の写真を眺めることについてはまったく共感できず、たとえ犯罪ではなくてもせめて家でやれと思う。
    しかし、彼自身が小児性愛を単純な趣味だと言っていても、過去のトラウマに振り回されていることは確かで、なんというか、同情の余地がある。
    「金魚すくい」のラストシーンからわかるように、きっと松田は女子中学生が好きという以上に、思い出の女の子に囚われていたのだと思う。

    「金魚すくい」には、「掬い」と「救い」がかかっているんだろうな。
    しかもその「救い」の意味も難しい。
    日野が鍵になるかと思いきやラストでひっくり返されて。
    それでも松田は前を向いているようだ。
    ロリコンということへの嫌悪感と同時に、人間としての複雑さを感じてしまった。

    本書は「大人の恋愛」として売られているが、主要な登場人物は30前後だし、中高生でもついていける内容だ。
    まぁ、春香にまつわる人間関係を理解できないのは子供だからと言われてしまってはそれまでではあるが。
    狭いコミュニティで、誰が誰を好きで、その人はあの人が好きで……という様相は、「なんだ大人になっても中高生と変わらないな」という印象。

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    2020年10月07日
  • 家と庭

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    実家暮らしのフリーター・望に新しい環境が突然訪れた。女五人と過ごす日常の中で、人生に何も望まなかった「望」が少しずつ変わっていく。下北沢に住まう人々のカラフルで愛らしい日常を瑞々しく描く青春小説。
    女三人でかしましいのに、五人となれば男の居場所はない。男だから、長男なんだから、成人したんだからと、形を求められる人生は大変だけど、この作品の主人公・望はなかなかへこまない。育ちって、やっぱり感性に大きな影響を与える。

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    2020年08月19日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    ネタバレ

    これはどうやって最後締めるのかなと思ってたら、ラストに盛大な「???」。

    誰だよとツッコミつつ、まあ考えられるのは事故の加害者娘かな・・・と、もう一度読み直してその名前を捜索して確認。
    無事謎は解けたわけだけど、最後に彼女が登場するのが少々唐突に感じた。途中もうちょっと匂わせちゃ駄目なもの?

    名前が変わって、歳を重ねて姿が変わったとしても、自分だとわかる人がいる。
    理屈じゃなくて通じるものがあるんだなと、長谷川さんや父親の姿を見て思った。
    斉藤もわかるかな。彼のリアクションが大いに気になるところ。大騒ぎして、大泣きしそう。

    私的にはもっと主人公が、長谷川さんだけじゃなくて両親とも交流すれば良いと思うんだけど。こっちの世界の両親は元いた世界の両親とは違うとか、ごちゃごちゃ考えてないで、今この世界にいる父親と母親をただ大事にすればいい。
    例え息子だとは明かせなくたって出来ることはあるし、辛い思いをしてきた両親をもっと喜ばせてあげて欲しい。

    最後の最後で導かれるように出会った二人だけど、その後恋愛に発展するのかな。そうなってくると、また双方複雑な感情でなかなかうまくいかないような気もするけど。
    そして両親と交流すれば良いと言ったけど、もしも二人が結婚なんて事になったら更に事態は複雑化していくなと考えて、悩ましい気持ちになった。

    タイムスリップ物は好きだし、本作も面白かったけどタイムパラドックスって考えれば考えるほど頭こんがらがる・・・。

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    2020年06月06日
  • 家と庭

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    ネタバレ

    下北沢の街を舞台に少しずつ周囲の変化を受け止めて成長していく家族の物語が展開する。変化に取り残される不安は分かる。それでも、どんなに状況が変わっても変わらずやさしく受け止めてくれる家と庭、そして家族はやはり大切なんだと思った。何よりきょうだいっていいなぁと思える作品。

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    2020年03月27日
  • 罪のあとさき

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    14歳で殺人を犯した少年と、その現場に居合わせた少女。13年後、大人になった二人は再会した。現在と過去が重なるとき、新たな世界が生まれる。少年犯罪を通して描く、命と旅立ちの物語。
    少年少女にとって生涯トラウマ必至の出来事なのに、わりと淡々と過去を振り返り、現在も日常生活を送っていることに違和感を覚える。それを超越する愛情の存在も感じられないし、この先の二人に幸せが訪れるのかは不安だ。

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    2020年03月16日
  • 国道沿いのファミレス

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    暖かい小説だったが、綾ちゃんの言動にショックを受けた。
    あまりにも尻軽すぎでしょ。「夏のバスプール」の方が、純で好みだった。

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    2020年01月14日
  • 罪のあとさき

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    ネタバレ

    一味違った畑野作品。

    中学の時の同級生がその友人を殺害した。
    ヒロイン楓がその同級生と再会するところから、
    物語が始まる。

    人を殺した罪、子供を堕胎した罪、動物を殺した罪、不倫、ストーカー等様々な罪が行き交う作品。

    後味はよかったけど、ちょっと物足りなかったかな。

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    2019年12月12日