水村美苗のレビュー一覧

  • 増補 日本語が亡びるとき ──英語の世紀の中で

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    あらすじが優秀なので記入します。
    日本語は、明治以来の「西洋の衝撃」を通して、豊かな近代文学を生み出してきた。いま、その日本語が大きな岐路に立っている。グローバル化の進展とともに、ますます大きな存在となった<普遍語=英語>の問題を避けて、これからの時代を理解することはできない。われわれ現代人にとって言語とは何か。日本語はどこへいくのか。

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    2019年09月27日
  • 増補 日本語が亡びるとき ──英語の世紀の中で

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    文学を中心とした日本語教育に力を入れろという主張。
    文学教育と言語教育は別次元で議論するべきだと思うので、わたしは反対。

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    2019年05月21日
  • 母の遺産 新聞小説(下)

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    途中まで暗い、寂しい結末が予想されました。
    しかし最終番に向けての展開は前向きで、明るく、何故かほっとしました。

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    2017年03月05日
  • 増補 日本語が亡びるとき ──英語の世紀の中で

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    「読まれるべき言葉」(文学テキスト)が読み継がれなくなったら国語は亡びる。国語としての日本語を護るには、国語教育において日本近代文学(漱石や鴎外)を読ませなければならない。

    そのためには国語の時間を増やす必要があり、英語の時間を減らす必要がある。「全員バイリンガル化」のごとき英語教育の「充実」をやめる。英語教育は限られたエリートに与えればよく、ただし本物の英語力を育てなければならない。学校は英語を読むことへの入り口を提供すればよい。充実すべきは国語教育であり、日本近代文学を読む時間である、という主張だった。

    それには納得した。ただ、ぼく自身は、国語教育の本来的な使命として、「論理的に考え、

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    2016年12月23日
  • 本格小説(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読み始めた時は、あまりの前書きの長さに
    我慢して読み進められるのかどうか、とても不安
    でも、あれは必要な前書きというか
    いま現在の時代から、終戦後の日本の世界に戻るために
    必要な前書きだったんだなと読み終わってわかる
    これは恋愛小説なんでしょうか…
    下巻に続く

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    2015年05月10日
  • 続 明暗

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    本の評価うんぬんの前に、漱石という日本を代表する文豪が手掛けた未完
    の遺作に手を加えようとする試みを決心した水村氏にまず敬意を表したい。
    これは、未だかつて誰もやろうとしなかったこと、あるいは過去に誰かが
    やろうと思いつつも勇気を出せずに思いとどまったことであろう。
    水村氏は本作がデビュー作ということだが、新人作家にしてこの決断力は
    他に類を見ない。現代文学界の歴史に名を刻まれる偉業だと信じて
    止まない。

    それだけに、作品の出来が非常に惜しく思われる。
    漱石の文体はうまく真似できており、雰囲気だけであれば漱石のそれと
    大きく変わらない。問題は、心理描写のカットである。これは本人が
    認めている

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    2012年11月04日
  • 本格小説(上)(新潮文庫)

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    去年初めて読みその時面白くてすぐ読み終わったのに、全く話を忘れていたのでもう一回読み直した。
    最後ちょっとびっくりする話をそういえば思いだした。

    嵐が丘の日本版ということらしいけど、スケールは違いすぎる。

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    2011年10月14日
  • 本格小説(上)(新潮文庫)

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    泣けると聞いて読んだ本。壮大なスケールで描かれた恋愛小説で、それなりに面白くはあったけど、泣けなかったな。主人公が陰鬱すぎる。
    嵐が丘を読んでみようか。

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    2010年02月15日