水村美苗のレビュー一覧

  • 本格小説(下)(新潮文庫)

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    ニューヨークで、運転手から実力で大金持ちになった伝説の男の数十年にも及ぶ悲恋の物語。
    愛するということに切なくてやりきれない気持ちになります。

    読後も余韻の残る物語でした。所々に差し挟まれた写真が想像力を一層広げてくれます。

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    2011年10月04日
  • 本格小説(上)(新潮文庫)

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    ニューヨークで、運転手から実力で大金持ちになった伝説の男の数十年にも及ぶ悲恋の物語。
    愛するということに切なくてやりきれない気持ちになります。

    読後も余韻の残る物語でした。所々に差し挟まれた写真が想像力を一層広げてくれます。

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    2011年10月04日
  • 本格小説(下)(新潮文庫)

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    上巻から引き続き、東太郎のこれまでが語られます。
    下巻も一気に読んでしまいました。

    戦後から平成まで、日本がどう変わってきたのか、日本人がどう変わってきたのか、が描かれています。
    『嵐が丘』を日本の戦後を舞台に書いてみた、そこから浮き上がってくる「日本」の姿、というのでしょうか。
    変わってしまった日本を考えて、まだ消化不良です。

    久しぶりに読みごたえのある小説を読みました。

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    2011年03月29日
  • 本格小説(上)(新潮文庫)

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    上の半分くらいまでは、導入部分ですが、それだけでも大きなドラマ。
    この導入部分で、東太郎の得体の知れなさに引き込まれます。
    それを解決する本筋に入ってからも、読みごたえがありました。

    日本とは、日本人とは、を強く感じる小説でした。
    ボリュームはありますが、難しくはありません。
    一気読みをお勧めします。

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    2011年03月29日
  • 続 明暗

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    おもしろかった。漱石のことをよくわかっているというわけじゃないから当然かもしれないけど、「明暗」を読んだあとすぐに読んで、まったく違和感なかった。ときどきこれは「続」のほうだ、漱石じゃない、と思い出さないといけないくらい。で、「明暗」よりは後半に動きがあって展開が早くて読みやすかった。ええーそれでどうなるのー、という感じ。淡々としているのに、清子が津田をふったわけを話すところとか、いよいよ謎が明らかに、という気がして、なぜか読んでいてすごく盛り上がった。 でも、なんとなく、またこの先を読みたいような気がした。決着がまだ着かない感じというか。この先、みんなが日常に戻ってからのことを読みたい。 そ

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    2011年09月18日
  • 本格小説(下)(新潮文庫)

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    しっかりどっしりとした小説で、その重厚な世界観に引き込まれる。
    もっともっと色んな人の語りを聞きたかった。

    写真が挟まれているせいか映像をとても想像しやすいけれど、物語が軽くなってしまうのは怖いから小説のままでいてほしいような気もする。

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    2011年01月04日
  • 本格小説(上)(新潮文庫)

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    『私小説~』を数か月前に読んだので、読み始めは似た感じかと思ったらそうじゃなかった。
    でも、この人の人生を彼女の視点でたどるのはとても楽しいから、別に同じでもよかった。
    今読売新聞で連載されているのも単行本化されたら一気に読もー。

    『嵐が丘』風小説らしいですが、まだ嵐が丘を読んだことがないのでよくわかりません。

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    2011年01月04日
  • 本格小説(上)(新潮文庫)

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    なんで今まで読まなかったんだろうーー!小説の一部でありながら、まえがきのような、エッセイのような、著者自伝のような「本格小説の始まる前の長い長い話」も、アメリカかぶれで帰国子女があこがれのわたしにとってはものすごくおもしろかった。長さがまったく気にならない!で、そのあとようやく「本格小説」がはじまり、最初はちょっと人間関係がわかりづらかったり、時代が前後したりしてとまどったり、のんびりした会話がちょっとまどろっこしかったりもするんだけど、慣れてどんどん読むのが加速されていって。とくに女中フミさんの語りがはじまると、とにかくその語り口調がすごくよくて。ですます調で敬語や丁寧語が多いんだけど、読み

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    2011年09月18日
  • 続 明暗

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    日本語で小説を書く、ということを独自の視角から提示しつづけてくれる水村さんが漱石の未完作品を書き継いだ、という意欲作だけに、いつか読んでみたいと思っていました。
    漱石の「明暗」から違和感なく、しかも漱石の世界にもともと内包されている激しい心理劇をきちんと展開してくれて、読んでよかった、なんか得したなぁ~という気分。「本格小説」も合わせて、小説好きには広くおススメしたい一冊です。旅行のお供にもなんだかふさわしい!

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    2011年02月23日
  • 本格小説(上)(新潮文庫)

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    戦後日本とアメリカに生きた「東太郎」を中心とした物語。

    重厚な内容だが、一気に読み進み、最後にはページが進んでいくのが惜しいとさえ感じさせた。

    序盤の「本格小説の始まる前の長い長い話」によりフィクションとノンフィクションを地続きにさせた構成にもやられた。

    もう一度読むと新たな発見も多いはず。

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    2010年07月28日
  • 続 明暗

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    漱石の「明暗」と比べると文体に違和感を少し感じますが、物語としてはとても面白いです。
    自分がどんな考え方をしている人間なのかを、津田は清子に振られるだけでは気づけなかった。もし婚約破棄という状況になった場合、わたしは自分のことをどれだけ見つめ直すことができるのか。

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    2010年03月22日
  • 本格小説(上)(新潮文庫)

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    東太郎という男の人生を描いた小説。冒頭で少女小説を読みふける場面があったけど、これは元少女のための小説ですかね~。うざい臭いおっさんはほとんど出てこないし、高飛車なばあさんたちはキーくやしいとハンケチを噛むはめになってw途中話がまだ始まらないのかなとイライラするところもあるけれど、ほとんど朝まで読みふけってしまいました。エロエロも少しあって元少女としては楽しめました。

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    2010年01月13日
  • 本格小説(上)(新潮文庫)

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    面白いよ~と言われていたが、題名にビビッて今まで読みませんでした。下巻これから読みます。美人3婆さんが気に入ってます。魔女みたい。舞台が千歳船橋〜成城なのでとっても懐かしいです。千歳船橋の、雨上がりの泥だらけの道を思い出します。

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    2011年07月17日
  • 大使とその妻 上

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    日本語なのだが、本当にケビンが書いたかのような文章で、心に染みる。
    この文体なのか、表現の仕方なのか、なかなか心が落ち着く文章。
    場所が軽井沢の別荘で、裕福層な隣人との出会いの話なので、心穏やかに読むことができた。

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    2025年12月19日
  • 大使とその妻 下

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    北條夫人のキャラクターなど魅力的だし、ブラジル移民の様子など舞台設定もユニーク。時間をかけて盛り上げてきたストーリーだが、終盤、失速したように感じた。日本、というものへのこだわりから離れた、ような。。私の読みが浅いのかもしれないけど。

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    2025年06月13日
  • 大使とその妻 下

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    軽井沢の避暑地で過ごす米国人の男性とその隣に新しく家を増改築して転居してきた元大使夫妻。能を舞い日本の伝統文化を生活の中に取り入れる妻に惹かれながら、その奥にある戦前から続く物語が明かされていく。ブラジル移民の実情はよく知らず、本書の中で取り上げられている事実は厳しく辛いなと思った。戦前、戦後に多くの人が本当の事情を知らないまま大きな負荷を背負わされた。そして時間がたつにつれてその事実すら消えてなくなりそうである。本書のように、小説の中でそれらの出来事に触れ、読み継がれていくことが大事だと思う。長編だったけど、いろんな場面を思い浮かべながら読み進めることができた。

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    2025年04月04日
  • 大使とその妻 下

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    ネタバレ

    水村美苗のどの作品も端正な日本語文章を楽しめたので、これも期待して読み始めた。上巻は面白くぐんぐん読んだのだれれど、下巻では読むスピードがだいぶ落ちたのはどういうわけか
    。失われていく日本らしさなのか、ブラジル移民のことか、焦点もくっきりせず、コロナ禍と絡める必然性も私にはよくわからなかった。貴子という人も夢の中の人のようで、魅力が伝わりきれず。読後感も凡庸で、どうも私にはあまり合わなかったようだ。

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    2025年02月20日
  • 日本語で書くということ

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    漱石について論じた文章が興味深い。
    彼が創作の中で何を考えながら、どこを目指していたのかを理解する一助になった。
    異国の地で日本文学に思いを馳せ、行く末を案じたという点で、著者は夏目漱石と自分を重ねていたのかもしれない。

    「Ⅲアレゴリーとしての文学」は聞き慣れない単語が多く、専門外の論文を読まされているようで私には苦痛だった。
    (あとがきによれば、実際著者がイェール大学院時代に書いた論文らしい。門外漢の私が理解できなくて当然だと思った)

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    2024年12月29日
  • 増補 日本語が亡びるとき ──英語の世紀の中で

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    言葉とは思考であり、文化であり、歴史であり、国の存在そのものである。個人的には英語は話せるようになりたいが、国語教育が蔑ろにされるのはやめてほしい。以前、山田詠美だったと思うが、教科書に自身の著作が載ることになったときに、教科書でしか読めない文豪の作品を載せるべきではないかと言っていたように記憶している。まさにその理由がここに書いてある。

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    2023年03月21日
  • 日本語で読むということ

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     『續明暗』を書いた人として水村氏の名前は知っていたが、実際にその文章を読んだのは、『日本語が亡びるとき』が唯一だった。
     そのエッセイ&批評が文庫化された機会に、本書を手に取ってみた。

     親の仕事の関係で12歳で渡米、著者はアメリカに目をつむり、ひたすら日本に目を向けたと述懐する。長い海外生活から日本に戻り、〈日本語〉で文章を書き始めた著者が『續明暗』を、さらには『日本語が亡びるとき』を書くことになったことも、本書に収められた文章を読んで、何となく納得できた気がする。

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    2022年05月11日