水村美苗のレビュー一覧

  • 本格小説(下)(新潮文庫)

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    数年前の夏、仕事で軽井沢に住んでた時に、運命的に出会った一冊。
    この本をあの環境で読めたことは、いま考えても本当に幸せなできごとでした。

    大げさだ昼メロだ、という人もいるかもしれないけれど、わたしは何度読んでも感情を揺さぶられてしかたない。
    物語のとてつもない力を感じさせる、まさに自分好みの作品です。

    土屋富美子の人生って何だったんだろう?生きる意味なんてものを、危うく考えてしまいそうになる。
    ラスト近くで太郎が言う、日本人は「浅薄と言うよりむしろ希薄」という言葉には、束芋の作品(特に団地をモチーフにしたもの)を連想しました。

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    2010年06月20日
  • 本格小説(上)(新潮文庫)

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    上下巻と分厚いので辟易したけれど、ぐんぐん引き込まれて両方合わせて僅か3日で読んでしまったよ。色々な人が書評を書いているので、わざわざ自分が書くまでも至らないかもしれない。

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    2010年01月28日
  • 本格小説(下)(新潮文庫)

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    よう子ちゃん、雅之さんの情愛の深さ、太郎ちゃんの子供のままの激しく深い愛情に何度も読む手を止めて感慨に浸りました。
    語り手が変わるごとに登場人物の思いの深さがさらに加わり、ページを戻ります。
    最後のフミ子さんの事実に腑に落ちます。
    「日本人が希薄になった」は作者の感でもあるのでしょう。
    作者のあとがきで現代に戻ってきますが、しばらく余韻が抜けませんでした。

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    2010年01月16日
  • 続 明暗

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    おのぶと吉川夫人の場面では、本当に自分が侮辱されたかのように、胸がカッとなった。
    清子の津田への怒り、おのぶの津田への失望、
    自分の中にある津田が、えぐられるような思いで読んだ。

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    2011年01月25日
  • 本格小説(下)(新潮文庫)

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    水村さんの仕事を一つずつ丁寧に検証していきたいと思わせてくれた一冊です。彼女を称して、「寡作な小説家」と言う人がありますが、これは現代において最高の敬称だと思います。彼女の作品を眺めると、単に物語るだけでなく、小説の可能性を常に模索し続けている姿勢が伺えます。そこに学問的な姿勢を感じてしまうのは私だけでしょうか。

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    2009年10月07日
  • 続 明暗

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    非常に読み応えのある作品だった。
    主人公津田はいつまでも自分の人生を正面からぶつかろうとしない態度、
    素直な感情の発露よりそれと同時に現れる下らない理性による体面ばかりを気にする態度によりどうしようもない人間となってしまう。
    津田の妻であるお延も初めはそんな主人を無理やり信じながら(心のどこかで疑っていたが)生きてきたが、津田の元恋人の存在に気づき、
    半狂乱におちいる。しかしながら、最後には生きていく決意を見出す。
    漱石は女性を描くことに関してはあまり評判は良くなかったが、水村氏はとても肌理細かく女性の揺れる心を表現したと思う。
    漱石の『明暗』のあとを引き継ぐ名作であった。

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    2009年10月07日
  • 本格小説(下)(新潮文庫)

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    余韻のある恋愛小説でした。どうでもいいことですが、主要登場人物が大体優雅で美男美女と言う設定ながら、主人公の女性が、その中ではブスっていうは作者の好みなんでしょうか。

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    2011年07月17日
  • 本格小説(上)(新潮文庫)

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    読みたかった物語がここにはある。久々に恋愛で胸がぐっと来る。冒頭作者は偶然聞いた「小説のような話」が天からの啓示のように日本語で書かれた「近代小説」を書きはじめたとある。そしてそれに続く「本格小説の始まる前の長い話」で物語の主人公となる男東太郎との出会いと12歳で渡米して以来半生を送ったニューヨークで聞く彼の話が作家の私小説的な物語の中で書かれている。そして後の物語への伏線となっている。カルフォルニアの大学で働く彼女の元に一人の若い男加藤祐介が尋ねてくる。「東太郎」の話がしたいと。そして彼から聞いた「本当の話」こそ真の小説のような話であり、日本近代文学の元となった嵐が丘のような作り話という「本格小説」を書こうとして作家には「真実の話」は作り物めいてくると書いている。この話のどこまでが真実でどこからが作り話なのか、作家はここで読み手を翻弄しようとしている。加藤祐介は偶然軽井沢の古ぼけた山荘で東太郎と「わたしは女中です」という初老の女土屋冨美子に出会う。土屋冨美子によって東太郎とその恋人よう子の話が語られる。戦後まもなく女中として働くことになった宇田川家、その奥様の実家三枝家、その隣の重光家、といったお金持ち。宇田川家の持つ借家に住む極貧の家族の中で虐げられていた少年東太郎。華やかな三枝家の3姉妹の意地悪い仕打ち。幼なじみの少年と少女は秘かに二人だけの世界を育んでいく。やがて訪れる別離、引き離されても思いあう二人が起こした事件、その結果互いに深い傷を負い東太郎はアメリカへと去っていく。残されたよう子は王子様のような重光家の息子と結婚する。仲睦まじく暮らすよう子達のもとにアメリカンドリームのように成功した東太郎が現れる。お金持ちのお屋敷、軽井沢、令嬢と貧乏人、それは遠い昔家にあった「女学生の友」とか堀辰雄とかの小説のようであり、最近流行の昼メロの様でもある。懐かしいような気分と共に思わずのめり込んでしまう魅力的な世界が広がる。帰ってきた東太郎に対する冨美子の冷たい言葉、何故こうまで彼は冷たくされるのか、孤独な彼の凱旋に涙が出る。でもそれは私が恋愛偏差値が低いせい、そこには悲しい別の思いがあったから。それが最後まで読んで漸くわかるのだから完全に鈍いのだろう。途中何枚もある軽井沢の風景は物語を彩ると共に、もしかしたら今もあの重光家と三枝家の別荘は旧軽井沢に残っているのではないか、この風景の中に本当にあるのではないかと想像させる。また、「本格小説が始まる前の長い話」もアメリカで計らずも生きることになった姉妹の物語として、東太郎の成功と対照的な家族の結末は皮肉に感じる。

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    2011年07月16日
  • 大使とその妻 上

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    明暗の続編を書かれただけあり、夏目漱石を何となく感じさせる作品。内省的な文章が中心で刺激に欠けるところは正直あるが、少しずつ謎が明らかになる感じは面白い。戦争ものなのかなと感じさせて上巻了。

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    2026年09月27日
  • 本格小説(上)(新潮文庫)

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    NHKの朝ドラみたいな物語で、とてもよかった。朝ドラを見たことないのでなんとなくのイメージだが。

    内容としては日本の階級社会とイエの盛衰を背景に、身分違いの恋愛と悲劇を描いたもので、大衆的な通俗小説の物語ではある。が、水村の卓越した文章や構成、明晰すぎる小説の形式性などでただの通俗小説とは思えない読後感がある。

    のだが、問題は上巻に書かれた長い前書きである。
    これは文学的かつ批評的な仕掛けで、多くの読者を獲得するには邪魔だろう。せっかく物語だけで充分におもしろいのに、なぜこのような仕掛けを施してしまうのか…と思えるが、これが水村の自意識なのである。ベタに物語を記すだけではなく、どうしても批評的な視座が介入してしまう。

    そのような意味でいえば、水村は優秀な作家ではないと思う。優れた純文学作家は、ベタにも読めるが批評的にも読める物語を書く。
    しかし水村は、「批評的にも読める」部分を物語の外側に別に置いてしまう。だからわかりやすいといえばわかりやすいのだが、おそらく水村の資質は物語作家としての才能のほうに突出しているので、すこし残念な選択といえば選択である。

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    2026年09月06日
  • 大使とその妻 下

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    「上」に書きましたが、こちらは本当に惹きつけられました。

    「日本には宗教がない。その代わりに日本文化というものがある」

    アメリカ人のケヴィンが「失われた日本を求めて」プロジェクトを立ち上げたように、「日本文化」の良さを理解している人、なくならないように願っているのは、日本人よりむしろ外国人(あるいは外国に暮らす日本人)なのではないかと思います。

    「もし日本に戻るとすれば、ついに戻るべき故郷に戻った…昼は日本のお日さまに優しく暖められ、夜は日本のお月さまに静かに慰められ、日本の山に囲まれ、日本の風に吹かれ、日本の小川の瀬音を聞き、もうこのまま死ぬまで日本を絶対に離れない、そして死んだときには自分の身体は白い煙となって日本の空に昇り、骨も徐々に朽ちて日本の土に還る。何千年前、あるいは何万年前から日本列島の住民の骨が徐々に朽ちて日本の土に還ったように、自分の骨も日本の土に還る―と、はっきりと実感できるときに戻りたい」

    ブラジルで生まれ、「ちゃんとした日本人に育ててほしい」という実の父親の気持ちを託された夫婦により育てられた貴子の気持ちを思うと、胸を締めつけられる思いがしました。

    私が日本語を教えた日系ブラジル人の女の子は、もうブラジルに戻りたくない、と言っていましたが、一度は訪れてみたくなりました。

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    2026年06月28日
  • 続 明暗

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     『続明暗』を著すというプロジェクトを遂行した水村美苗さんあっぱれだな。しかし読者としては『続々明暗』もほしくなる。それほど、人物たちが生々しく、その後の人生が気になる。

    「津田は何時まで経っても女がそんな風に手前勝手に遣れるという事実に馴染めなかった。」

    →男女がどうというより、津田は、自分自身も手前勝手に遣れると思ってない人なんじゃなかろうか。自分は女に対しては遣れる、小林に対しても遣れる、でも吉川夫人や父など、対すると自由に遣れない相手、自然となされるがままになってしまう相手がいて、さらに複雑なことに、それでも自分は一人の自立した男だから自由に遣っていると、そう思っているんじゃないか。人は自分では何も決められないという原理があると無自覚に思っていて、あるときにはそれに甘え、あるときにはそれを嘆きして生きているのではないか。

     清子もお延も、津田に対して抱いている「お前なんやねん」ポイントは結局同じであったと思う、「本気じゃないんじゃん」と。そして漱石の描いたのよりいささか英雄的になっていた小林が津田に言ったことも、「お前さん真剣になったほうがいいよ」ということだった。津田って人は、見方によっては真面目だし正直だし親切とも言えるのに、「勤め人」「兄」「夫」といったラベルを剥いで丸裸にして全方向から光を当てたらその正反対になり、さらにその核に確たる悪意すらないというつまらない人だ。私はそれが自分のことのようにわかるのでそこばかり見ちゃうけど、下記に引用した“津田による清子評”のように、ちゃんとそこを超越できている人が読んだら、くっだらねえやつの一言で済むのだろうか。

    「津田から見た清子という女は、男子さえ超越する事の出来ないあるものを津田の前へ現れたその日から超越していた。或いは始めから超越すべき墻も壁も有たなかった。始めから囚われる所の少ない女だった。従って彼女は日々の生活の中では世間の道徳を踏み外すことはなくとも、それを自分の信条として重んずるところもなかった。」

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    2026年06月17日
  • 続 明暗

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    明暗、あの未完の書の続きを書かれるなんて水村さんはすごい勇気のあることをされたと思う…

    明暗を読み終えたあと、『夏目漱石は一体この話をどのようにまとめるんだろうか』と色々想像していたので、このオチにはなるほど、、とスッキリした。自分の想像とは違っていたけれども。
    水村さんの書かれた明暗の続き、私にとってはさほど違和感なく楽しめた。夏目漱石の晩年のテーマと言われた則天去私、明暗の方では感じられなかったんだけどこの作品で則天去私の心境がわかった気がした。創作とはいえ、明暗の続きを読めたことが幸せだったな…。
    ★…4.5

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    2026年06月04日
  • 大使とその妻 上

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    知人に勧められて。やめられないほど面白いわけではなかったが、日系ブラジル人の歴史について学び、きちんとした日本人とは何かを考える機会となった。この作品は日本の伝統を重んじる人たちに価値を置いているように見え、それはそれでよろしいかと。しかし、伝統を重んじず日々生きてる普通の人との対立軸を作っているように読めて、普通の人として少し不快。貴子さんが素敵でうらやましいから妬んでるのかもね。

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    2026年02月23日
  • 続 明暗

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    未完の漱石の晩年の作品「明暗」を読んで、次に読んだのが、この本です。
    「則天去私」、最後の場面、小林の言葉と延子のふるまい、水村美苗さんの落とし所、漱石も「明暗」を書いていたなら、同じように結末になったのでしょうか。
    男女・夫婦・それにまつわる色んな人間関係。
    言葉のやりとり、心の動き、微妙な変化をこれでもかと続けます。
    文豪漱石の未完の作品の続編を書く勇気、覚悟を決めて書かれたのでしょう。
    「則天去私」、今後の人生の指針です。

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    2026年02月13日
  • 大使とその妻 上

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    静かに物語が進んでいく、だけど引き込まれていく。言葉、文字の使い方でちょっとしたニュアンスや感覚の違いが伝わって面白い。今まであまりなかった小説。

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    2026年02月13日
  • 本格小説(下)(新潮文庫)

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    上巻はゆるゆると時間をかけて読んでいたが、下巻はすぐに読み終わってしまった。
    小説を読んでいる時は、他人の人生を覗くような気持ちで読んでいるが、本格小説は殊更その気持ちが強かった。
    人間の感情って複雑だな、と思わせる小説。太郎のその後を想像させるような終わり方もよかった。

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    2026年01月04日
  • 無駄にしたくなかった話

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    「日本語が滅びるとき――英語の世紀の中で」を読んで水村美苗さんのことを知ったのですが、その後、作品を出版されなかったのですが、この本を読んでその理由が解りました。
    1951年生まれの水村さんのと同年代の私ですが、経験されてきたことは月とすっぽんの違いです。
    加藤周一さんとの出会い、日本の文豪の評価、お母さん、お姉さんのこと、最近書かれた小説のこと、日々の生活のこと等々、大変興味深く読めました。
    この本で知ったプルーストの本を読めるかどうか知れませんが、挑戦してみます(笑)。

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    2026年01月04日
  • 大使とその妻 下

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    「本格小説」だった。美しい物語だった。「失われた日本」の美しいところが溢れていた。
    日系ブラジル移民の過酷な生活は、その優美さとは対照的であるが、その移民たちの方が本国が失ってしまった「日本の美しさ」をとどめているのが皮肉だ。
    貴子の過去や突然の音信不通は、ミステリーのようにページをめくる手を早めさせ、小説を読む楽しさを味わわせてもらえた。

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    2025年12月20日
  • 無駄にしたくなかった話

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    水村美苗は『日本語が亡びるとき』で読んで以来。亡びる、での論が面白いなと思ったのは覚えている。

    真っ向して物をいう人だなという印象で、読んでいて快い。不遜な部分もあり、正直が過ぎることもありあまり仲良くはなれないけれど外野で見ている分には面白い。

    水村美苗の考える論はどれも魅力的で惹き込まれる。随所に日記が挿し込まれているが、その内容は市井と何も変わらないただの人だった。特別ではないけれど特別で、普通なんだけれど普通じゃない。

    畢竟、面白かった

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    2025年12月19日