駒月雅子のレビュー一覧

  • モリアーティ

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    ミステリーものでは割とあるあるな感じの終わり方で「絹の家」や「カササギ殺人事件」と比べるとちょっと安直すぎるかな…?というのが読み終わった直後の感想。
    所謂“探偵物“に対するアンチテーゼを描いたのかもしれない、と思うとこの結末にも納得できた。(映画「ファニーゲーム」のような…)
    メインの二人がホームズとワトソンの代役として事件解決に奔走する過程はワクワクするし面白い。

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    2020年07月11日
  • モリアーティ

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    「モリアーティ」(アンソニー・ホロヴィッツ:駒月雅子 訳)を読んだ。
    タイトルに引かれたのと「絹の家」が素晴らしかったこともあって購入。
    が、しかし、ホームズもワトソンも不在の物語ではそんなには盛り上がれなかったよ。
    シャーロキアンであればニヤリとするところはあるんだろうけれど。

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    2020年05月06日
  • モリアーティ

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    初めてアンソニーホロヴィッツの本で低めの評価。話は面白いが、ちょっと全体の作りに疑問。なーんだ、という感じで全体としての面白さに欠けると思う。むしろ最後におまけのように入っていた短編は秀逸。この短編だけでも、シャーロックホームズの新しい話に触れた気がした。

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    2020年04月20日
  • モリアーティ

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    ホームズとモリアーティがライヘンバッハの滝で対決した直後、という設定で書かれた作品。ロンドンに乗り込んできたアメリカの悪党をめぐる事件を追う。

    警部と探偵のコンビをホームズとワトソンに重ねながら、でもなぜタイトルがモリアーティなの、と不思議に思いつつ読み進めていたら、とんでもないことに。予備知識もなく読んだので、ショッキングな展開だった。
    『絹の家』がおもしろかったので続けて手に取った本作、スコットランドヤードの警部たちが登場するなど本典に忠実な面もあるが、ホームズの世界を濃厚に再現した前作とはかなり趣が異なる。
    個人的には、モリアーティは得体の知れない不気味な怖さのままのほうが好き。

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    2019年11月10日
  • モリアーティ

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    ライヘンバッハの滝の事件が起きてから直ぐが物語の舞台。登場人物は原作の他の作品に出てきた人物を使うなど、ホームズがすごく好きな人が世界観を利用して書いた作品であり、ホームズファンとしては設定からワクワクできる。

    ただ、読んでいる最中は結構面白いんだけど、終盤の切れ味が弱く読後感がイマイチという感じ。不満としては、モリアーティという人物が立ってない、という事につきると思う。もう少し魅力があったり、切れ味のある人物になっていれば、オチも違った展開になったと思う。付録の作品も同様で、設定や構成は良いんだけどオチの切れ味が弱い印象。本歌取りをしているのは分かるんだけど、本歌の方が切れ味が鋭いというか

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    2019年06月25日
  • モリアーティ

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    ネタバレ

    解説で有栖川有栖氏も触れているが、いわば"やっつけ"で作られたキャラクターであるモリアーティを「こう肉付けしたか」というのが読後の最大印象。

    「絹の家」や巻末に収められた掌編と違い、本編はいわゆるパスティーシュとは一線を画する。
    ライヘンバッハの滝での戦いの後日談として、ヨーロッパとアメリカを股に掛けた犯罪組織の暗躍を軸に発展させた独自の物語と言える。
    もちろん時代背景を始め、正典のいくつかから引いてきたモチーフ等に、"ホームズものらしさ"は感じられるけれど。

    娯楽小説を書く作家としては無論、優れた技術を持っているのは確かなので、今作も面白く最後まで

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    2019年03月31日
  • シャーロック・ホームズの回想

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    ホームズの短編集。
    毎度ホームズが依頼人を見ただけで色々と見抜いてしまうのが面白い。今回の収録作ではホームズは大人し目だったかな?「冒険」の方では薬キメて狂人ぶりを遺憾なく発揮してたイメージだったけど。
    「最後の事件」まさかホームズの最期がこんな風だったとは。ワトソンに宛てた手紙が泣けます。唐突感がすごいと思ったけど、ドイルがホームズ物を終わらせたがっていた、というエピソードを思い出した。名探偵の永遠のライバルっていうモリアーティ教授のキャラクターはすごくいいのでもっとホームズとのバトルが見たかったな。他にも何作か出てくる作品があるようなので、読みたい。他には「背中の曲がった男」も好きです。

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    2017年10月29日
  • 四つの署名

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    ネタバレ

    さすが新訳、読みやすい!
    コナン・ドイルの作品は、推理だけでなく、アクションシーンも多い印象。映画のイメージもあるかも。
    テンポが良く、はっきりと盛り上がりどころがあり、世界中で読まれるのも納得。
    個人的には、一章のホームズとワトスンの会話がとても好き。

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    2024年04月14日
  • ザ・リッパー 切り裂きジャックの秘密(下)

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    正直、真ん中あたりまでは「誰が犯人だろう?」みたいなミステリーとしてのワクワクと、19世紀のロンドンを恐怖に陥れた切り裂きジャックに対する恐怖からのホラーとしてのワクワクで面白かった。
    でも、読めば読むほど後半が失速していった。

    まず、犯人はアイツだけはないだろう、というような奴だった。
    探偵=犯人という禁じ手は肯定できても、アイツが犯人は肯定できない。
    私が読む限り、作中に犯人であることを示唆するヒントが本人の自白しかない。
    それでは、ミステリーとしては成立しないのではないか?

    次に、最後の方が駆け足過ぎて、えっ、何が起きているの?みたいな感じで、読者が置いてけぼり状態だった。
    そのせい

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    2016年03月21日
  • ザ・リッパー 切り裂きジャックの秘密(上)

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    タイム・トラベルしてしまった現代っ子のケイティ。
    自分のご先祖を切り裂きジャックから救うため、19世紀末で大奮闘。
    思わず、読みながらGoogle Mapを開いてしまった。

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    2015年12月02日
  • ザ・リッパー 切り裂きジャックの秘密(下)

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    作者は何と、御大カーの孫娘。可憐なヒロインがヴィクトリア朝のロンドンにタイムトラベルして、切り裂きジャックの犯行を止めようとする。そこで出会うのはオスカー・ワイルドにブラム・ストーカーにホイッスラー。時を隔てた恋もある。まあ、これほど華やかなお話もあまりあるまい。

    展開がどうもバタバタしていることとか、タイムトラベルの扱いがあまりに大ざっぱであることとか、なんだかなあと思うのだが、ぐんぐん読ませる語りの魅力がある。切り裂きジャックの正体を暴いてこれで終わりかと思えば、その後のことが実は核心だったのだとわかるあたりは、ページをめくる手が止まらない。雰囲気たっぷりの語りはおじいちゃん譲りか?など

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    2015年11月12日
  • ザ・リッパー 切り裂きジャックの秘密(下)

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    本格ミステリーではなく、ヤング・アダルト向けのミステリー。

    巨匠ディクスン・カーの名前に不要に心が踊らされた。

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    2015年08月19日
  • ジュリアン・ウェルズの葬られた秘密

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    「子供は戯れに蛙を殺すが、蛙は真剣に死ぬ」
    随所にさりげなく織り込まれた言葉が、真相がわかったときに突然意味を成してくるのがクックの作品。

    これまでの作品同様、主人公がどうしても腑に落ちない事件を掘り起し、少しずつ過去が明らかになってくる。そしてまた、主軸に父と息子があるのも同様。

    ただ、以前と比べて謎解きと意外さの面白さは影をひそめ、ミステリとはいえども文学的要素が強くなってきている。それはこの前に読んだ『キャサリン・カーの終わりなき旅』でも同様。

    丹念に織り込まれたタペストリーの糸を少しずつ解いていくようなクック作品、今回も満足はするにはしたのだが、好みは、と言われればもう少し前の作

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    2015年03月31日
  • ジュリアン・ウェルズの葬られた秘密

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    ザックリあらすじ。
    主人公フィリップのかけがいのない友で作家ジュリアン・ウェルズが突然自殺した。
    友が何故自殺したのか、どうすれば友を救えたのか、フィリップはジュリアンの自殺の謎を解明するべく彼の足跡ををたどる旅に出る。
    やがてジュリアンの若き日の罪が探り出されていく。キーワードとなるのは、「子供は戯れに蛙を殺すけれども、蛙は真剣に死ぬ」

    時折でてくる詩的な表現がとても美しい。
    ジュリアンの書いた小説は実在の殺人者達の物語。とても残酷で実話だけに、心に迫ってくるものがある。
    それが彼の心の中の暗闇が深い事を象徴しているようだ。
    とても良くできているが、一気に読む感じではない。はっきり言って、

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    2015年01月29日
  • 四つの署名

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    ホームズ作品2作目。

    物語の構成は前作緋色の研究と同じ。
    時代性もあり、社会派な復讐劇という事件の背景はとても似通っているが、それぞれの登場人物がそれぞれに整合性が取れており、矛盾が生じない。
    非常に納得感を持って読めるし、安心感を持って物語に身を預けることができる。

    本作は前作よりもハリウッド的なドキドキハラハラ感が少し強かった。
    おかげで飽きることなく読み進められました。

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    2015年01月24日
  • シャーロック・ホームズの回想

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    名探偵シャーロック・ホームズが活躍する短編集の第二弾。12編の短編が収録され、中でも発売当時にはセンセーショナルなテーマを理由に削除された「ボール箱」も収録している。ホームズと宿敵モリアーティ教授との死闘を描いた「最後の事件」は圧巻。

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    2014年09月25日
  • ジュリアン・ウェルズの葬られた秘密

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    共有した時間を元に、作家の人物像を懐かしく語っているが、旅が進めば進むほど作家の意外性がクローズアップされ、友情に対する価値観が徐々に揺らいでくる。この辺りの微妙な心理の変化は、ミステリというよりは、純文学のヴェールをまとった雰囲気がある。

    ささいなきっかけから人生が流されていく皮肉さを描く手腕はクックの真骨頂だが、本作品は、追想の旅がいつしか探偵劇に変貌していく展開が秀逸で、ゆるやかに進行しつつもプロットは緻密。読後、振り返ればミステリだと認識できるが、読書中はそういう意識は薄いので、退屈さを感じる時間の方が多かったかな。

    「子供は戯れに蛙を殺すが、蛙は真剣に死ぬ」、「善とは悪の極めて巧

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    2014年03月16日
  • 四つの署名

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    ホームズの緋色の研究に続く長篇。盗まれたインドのアグラの財宝が絡んだ殺人事件。ホームズもその難解さに苦しむが、推理を極めて犯人にたどり着く。登場人物も英国人のインド駐在将校、将校の娘でワトソンに恋心を抱く令嬢、シーア人と南洋の食人種とバラエティに富む。面白いがミステリーとしては緊迫感がもっと欲しいと感じた。わかり易い新訳だが、そのために重厚さが失われたのかもしれない。

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    2013年12月17日
  • 禁断の芽ばえ

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    Harlequin Romance R-1349  Harlequin Classics C-573

    ルーク・ヴァッカリ
    華やかで美しく活発な姉ヘレンの陰で、いつも目立たず地味でおとなしいベスは、常識的で夫として理想的なトムと婚約した。だが、姉の恋人で激しい反発を感じる男が現れてから、トムとの関係がこじれてきて

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    2010年09月13日
  • 悲しみの館 忘れえぬ絆 I

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    # R-1383
    # 忘れえぬ絆1
    # ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ版 P-255 忘れえぬ絆

    孤児のグレイスはイタリアの名家の長男に見そめられ結婚した。幸せな日々も束の間、生まれた男の子の死に続き、夫の裏切りが発覚する。グレイスはイギリスへ逃げ帰るが…。

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    2010年09月09日