【感想・ネタバレ】ザ・リッパー 切り裂きジャックの秘密(下)のレビュー

あらすじ

タイムスリップした先の1888年で、ケイティはトワイフォード公爵の孫娘ベアトリクスの従姉妹で、米国から来たキャサリンという女性になっていた。未来の知識を持つ自分なら、切り裂きジャックの凶行を阻止し得ると考えたケイティは、コリンやトビーと同じ名前を持ち風貌もそっくりの彼らの先祖たちとともに、事件の謎を探り始める。少女たちが辿り着く衝撃の真相とは?巨匠カーの孫娘が、魅力的な少女探偵を主人公に、綿密な時代考証で挑む傑作タイムトラベル・ミステリー!巨匠カーの孫娘、衝撃のデビュー作。

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Posted by ブクログ

とてもいいテンポでの展開。タイムパラドックスは永遠のテーマ、どんなふうに修正したかが謎ではあるが、タイムスリップはやっぱり面白いです。

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2016年02月18日

Posted by ブクログ

タイムトラベルミステリ後編。
タイムトラベルは好きだけれどもミステリ部分がお粗末すぎる。
あれです。崖の上に追い詰めた犯人が犯罪の一部始終をベラベラ喋る、で犯行が明らかになるという火曜サスペンスのパターンです。
ケイティを始めとして主人公たちは何の謎解きもしていない、右往左往しているだけ。なんだかな~。
ロンドンストーンを介して時間を飛ぶ、との設定はいい。主人公も可愛い。切り裂きジャックを扱ったのが荷が重たすぎたかな。

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2016年01月22日

Posted by ブクログ

あー、ケイティなんで気づかないかな!!
と思いながら読みました。
主人公の若さと猛進する感じがなかなか面白いジュブナイルです。

ロンドンマップ片手に読書。楽しかった。

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2015年09月05日

Posted by ブクログ

正直、真ん中あたりまでは「誰が犯人だろう?」みたいなミステリーとしてのワクワクと、19世紀のロンドンを恐怖に陥れた切り裂きジャックに対する恐怖からのホラーとしてのワクワクで面白かった。
でも、読めば読むほど後半が失速していった。

まず、犯人はアイツだけはないだろう、というような奴だった。
探偵=犯人という禁じ手は肯定できても、アイツが犯人は肯定できない。
私が読む限り、作中に犯人であることを示唆するヒントが本人の自白しかない。
それでは、ミステリーとしては成立しないのではないか?

次に、最後の方が駆け足過ぎて、えっ、何が起きているの?みたいな感じで、読者が置いてけぼり状態だった。
そのせいで、さっきまでのワクワク返せと思った。
絶対に、最後のタイムスリップは省略せずに、むしろ他のタイムスリップよりも丁寧に描くべきだったと思う。
ラストも、なんでこんな終わり方するん…。というようなある意味超展開だった。
何か、ラノベや児童向け小説によくありがちな、ご都合主義的ハッピーエンドを見させられているような気になった。

そして、切り裂きジャックの作中における必要性が全く感じられなかった。
切り裂きジャックに関することが取って付けたようなものばっかで、話の中で浮いていた。
それに、知識もWikipediaに載っているような、誰でも知ることのできるものばかりだった。
これなら、いっそのこと切り裂きジャックを作中に一切絡ませずに、ロンドン・ストーンによって19世紀にタイムスリップした女の子が、ロンドンを騒がせる連続殺人事件を友人の先祖と一緒に、普通に解決する話の方が面白かったかもしれない。

でも、作中の19世紀の描写はとても上手だった。

長文駄文失礼しました。

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2016年03月21日

Posted by ブクログ

作者は何と、御大カーの孫娘。可憐なヒロインがヴィクトリア朝のロンドンにタイムトラベルして、切り裂きジャックの犯行を止めようとする。そこで出会うのはオスカー・ワイルドにブラム・ストーカーにホイッスラー。時を隔てた恋もある。まあ、これほど華やかなお話もあまりあるまい。

展開がどうもバタバタしていることとか、タイムトラベルの扱いがあまりに大ざっぱであることとか、なんだかなあと思うのだが、ぐんぐん読ませる語りの魅力がある。切り裂きジャックの正体を暴いてこれで終わりかと思えば、その後のことが実は核心だったのだとわかるあたりは、ページをめくる手が止まらない。雰囲気たっぷりの語りはおじいちゃん譲りか?などと思う。

しかし、である。やっぱりタイムトラベルの設定が甘すぎる。過去の世界の「アメリカから来たケイティ」は、ヒロインが現代に帰った後どうなったんだ? たまたま一回過去に行っただけのトビーがなんでタイムトラベルの決まりを知ってるのか? SFじゃないにしても、これは「過去を変える」っていうことをめぐるお話なわけだから、もうちょっと気配りがあっていいのでは。

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2015年11月12日

Posted by ブクログ

本格ミステリーではなく、ヤング・アダルト向けのミステリー。

巨匠ディクスン・カーの名前に不要に心が踊らされた。

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2015年08月19日

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