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Posted by ブクログ
正直、真ん中あたりまでは「誰が犯人だろう?」みたいなミステリーとしてのワクワクと、19世紀のロンドンを恐怖に陥れた切り裂きジャックに対する恐怖からのホラーとしてのワクワクで面白かった。
でも、読めば読むほど後半が失速していった。
まず、犯人はアイツだけはないだろう、というような奴だった。
探偵=犯人という禁じ手は肯定できても、アイツが犯人は肯定できない。
私が読む限り、作中に犯人であることを示唆するヒントが本人の自白しかない。
それでは、ミステリーとしては成立しないのではないか?
次に、最後の方が駆け足過ぎて、えっ、何が起きているの?みたいな感じで、読者が置いてけぼり状態だった。
そのせいで、さっきまでのワクワク返せと思った。
絶対に、最後のタイムスリップは省略せずに、むしろ他のタイムスリップよりも丁寧に描くべきだったと思う。
ラストも、なんでこんな終わり方するん…。というようなある意味超展開だった。
何か、ラノベや児童向け小説によくありがちな、ご都合主義的ハッピーエンドを見させられているような気になった。
そして、切り裂きジャックの作中における必要性が全く感じられなかった。
切り裂きジャックに関することが取って付けたようなものばっかで、話の中で浮いていた。
それに、知識もWikipediaに載っているような、誰でも知ることのできるものばかりだった。
これなら、いっそのこと切り裂きジャックを作中に一切絡ませずに、ロンドン・ストーンによって19世紀にタイムスリップした女の子が、ロンドンを騒がせる連続殺人事件を友人の先祖と一緒に、普通に解決する話の方が面白かったかもしれない。
でも、作中の19世紀の描写はとても上手だった。
長文駄文失礼しました。
Posted by ブクログ
作者は何と、御大カーの孫娘。可憐なヒロインがヴィクトリア朝のロンドンにタイムトラベルして、切り裂きジャックの犯行を止めようとする。そこで出会うのはオスカー・ワイルドにブラム・ストーカーにホイッスラー。時を隔てた恋もある。まあ、これほど華やかなお話もあまりあるまい。
展開がどうもバタバタしていることとか、タイムトラベルの扱いがあまりに大ざっぱであることとか、なんだかなあと思うのだが、ぐんぐん読ませる語りの魅力がある。切り裂きジャックの正体を暴いてこれで終わりかと思えば、その後のことが実は核心だったのだとわかるあたりは、ページをめくる手が止まらない。雰囲気たっぷりの語りはおじいちゃん譲りか?などと思う。
しかし、である。やっぱりタイムトラベルの設定が甘すぎる。過去の世界の「アメリカから来たケイティ」は、ヒロインが現代に帰った後どうなったんだ? たまたま一回過去に行っただけのトビーがなんでタイムトラベルの決まりを知ってるのか? SFじゃないにしても、これは「過去を変える」っていうことをめぐるお話なわけだから、もうちょっと気配りがあっていいのでは。
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