サラ・ウォーターズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
描写が細かいので、かつて栄華を極めた屋敷が今では落ちぶれていることが目の前に浮かぶ。
下巻でどう終わるのか全然想像がつかない。
この著者の本はsnsでおもしろいと言っている人をたまたま見つけて、初めて手に取った。
本筋には関係ないものの、この本を読んで、イギリスで戦後配給制が取られていたことを初めて知った。戦勝国なので意外。
ちなみにその関係で少しググったところ、配給制がとられていた当時、少ない食料でなんとか拵えられたイギリスの家庭料理を食べたアメリカ人が「イギリス料理はまずい」と吹聴し、今でもそのイメージが払拭できていないと主張するブログがあった。
その当時まずかっただけで今ではそうで -
Posted by ブクログ
登場人物がみんな豪胆で臆病、大胆不敵で小心翼翼なイギリス文学。小説が上手い!翻訳が上手い!すごい、なんなんだこの話。どうやって思いついたの?若い女ってこういう突拍子も無いこと出来ちゃうかもねとゾッとしたり、あんたそんな面を今まで隠し持っていたの?と感心したり、話が始まったらもうその後は愁眉を開く間なんてありません。とんでもないぐるんぐるんの怒涛の展開。なのに急ぐでも駆け足でもなく、終始丁寧で美しい日本語の中にそっと忍び込ませてるヒントがまた美しい。何故か読んでて「騙された!」とは思わず「くー!そうだったのかよー!そうだいけいけー!やったれー!」と爽快な気分になれる緩急が不思議。登場人物達が皆蠱
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Posted by ブクログ
ネタバレ初のサラウォーターズ。どんな作風なのかとか全く知らずに読んだ。想像してた以上におもしろかった。
一言で例えるなら、両手を固く握られて右へ左へとめちゃくちゃなワルツを踊らされているような感じ。
まず何よりストーリー展開がレベチだった。
単に、泥棒娘がお金持ちのお嬢様を騙すためにお城へ潜り込む話だと思っていた。お嬢様と友情が芽生えるのかなと思いきや芽生えたのは愛だった。(ここまで直接的な女の子同士の恋愛は読んだことなかった)
まずそれだけで衝撃だったのに、気狂い病院へスゥがいれられたときはホントにびっくりした。モードのしたたかさには戦慄した。ここで立場が逆転してしまうのがおもしろい。
その後も