三浦瑠麗のレビュー一覧

  • 国家の矛盾

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     安倍政権がものすごく抑制的な政権だってことがよく分かった。

    高村「安倍政権は後方支援にも参加しない方針をとっています。」

    三浦「実際に派遣される陸上自衛隊のほうが、性急な派遣に慎重な姿勢を見せた一方で、民主党の中では自衛隊員のリスクを問題にしない方が結構おられた印象があります。彼らは軍事問題をリアルに考えていないので、軍人の安全性という常にグレーである部分を「どれだけ白に近づけるか]という発想がないんですね。」

    三浦「軍隊の派遣についても、「民主主義の実現のため」とか「アメリカ、もしくは自分たちが協力しようとしている国の政権がリベラルだから」といった判断に基づくと、縛りがなくなってしまう。自分たちはアプリオリ(=先天的)に抑制的だと思っているから、いざ自分が軍隊の派遣を決定しても、「これは抑制的な派遣である]と思い込んでしまうわけです。

    高村「もともと限定容認派だった安倍総理」

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    2017年05月29日
  • 日本に絶望している人のための政治入門

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    雑誌、VOICEでの著者の論説を読んでみて、他の主張も読んでみたいと思い購入した一冊です。いままで、漠然とした認識であったものが、正確な言葉になって頭の中に入り込んできた感じがありました。たとえば、ロシアのとの外交が重要なのはなんとなくわかるが、その理由については。。と言う認識でいましたが、「政治・経済的に弱いポーランド以東の東欧諸国や複雑な事情を抱えた中央アジア諸国との問題を安定するため」などなど。日本国内の問題や、外交について国際政治学者さんの主張を読むことができたことは、有意義でした。

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    2017年05月06日
  • 「トランプ時代」の新世界秩序

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    ネタバレ

     読みやすく、トランプ現象と国際社会について書いている。第4章まで読めば十分に満足できる内容なので、おすすめ。

     以下メモ。

    ・データジャーナリズム(サイエンス)の失敗。当選予測が大外れ。
     →ネイト・シルバー

     失敗の要因
     1.ラストベルトの読み間違え、人口動態、投票率
     2.世論調査が正しく反映されていなかった。
     3.偏見にとらわれて、本質を見誤ったこと。

    ・トランプ勝利の要因
     1.北部の産業州(ミシガン、ペンシルバニア、オハイオ)の勝利。
     2.いままで投票してこなかった、白人層の投票率上昇。
     3.マイノリティ(黒人やラティーノ)の投票率低下。

     ・共和党=アメリカ南部+中西部
     ・民主党=北東部+太平洋岸+北部

    ↑変わる可能性が高い

    ・トランプ現象
     保守的なレトリック(言辞)によって、中道の経済政策を語る。

    ・民主党支持者の中で育まれる。革新主義。
     →ティーパーティーの民主党版
      ・親が民主党支持または有色人種、移民の中で育っており、たまたま共和党支持ではなかった。
      ・それ以外の要素はトランプ支持者に似ている。

    ・BLM=Black Line Matter(黒人の命は大切だ)
     警官による人種差別と民間刑務所の問題。

    ・民間刑務所を推進したのはクリントン夫妻
     →出所させないインセンティブ(長期間収容したほうが収益が上がる)が働くので、難癖をつけて裁判を受けさせない。

    ・黒人の権利よりも、LGBTのほうが早く権利を認められたのはおかしい。黒人は400年かかった。

    ・誰もがマイノリティに転落する時代。
     それは分断された社会であり、権力をめぐる戦いがますます不毛さを増す時代なるでしょう。そんな中でもよい明日とは。地元に密着した自治を高め、共存できる社会を地元から作り上げる努力の上にしかないのです。

    ・オバマ政権時代の「人種レトリック疲れ」
     昔の民主党は公民権運動には同情的ではなかった。

    ・議会共和党の「2010年当選組み問題」
     民主党に対する妨害主義から「人種的な動機に基づいている」と解釈された。

    ・トランプ現象を構成する4つの要素
     1.社会政策と経済政策のデカップリング(切り離し)
    →小さな政府を切り離した。
     2.新たな買いカーストの創出
    →範囲民の感情を掻き出した。不満の高い中産階級に「下があること」を見せつけた。ラティーノ(社会に根付いた移民)からも支持。
     3.反連邦主義
     4.短期的な悲観主義と長期的な楽観主義
    →トランプに投票すればうまいく行くと思わせた。

    ・「トランプ現象」はアメリカ政治の閉そく感とアメリカ国民の深層心理で踏まえたうえで立ち上げられたものであり、これまでのアメリカ政治の構造を組み替える可能性がある。

    ・トランプの発言を読み取るには「タテ」と「ヨコ」の視点を持つ事
     タテ…歴史
     ヨコ…各国比較

    ・国際社会に対する立場

     トランプ→イスラム過激主義が問題
      ↓↑
     ヒラリーを含むそれ以外→ロシアが問題


    ・パックスアメリカーナ
     サンダース支持者の左翼支持者でも「帝国」としてのアメリカに、一種の心地よさを感じている。
     →英国の左派、労働党も同じ。

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    2017年03月14日
  • 日本に絶望している人のための政治入門

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    帯にあった著者の近影に惹かれて(笑)購入。

    バランス感覚が良く、そして、深い…
    冷静に政治問題を考える上で、非常に参考になる好著だ。
    こんな政治評論を書きたいものだ…(つД`)ノ

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    2015年04月14日
  • 不倫と正義(新潮新書)

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    文系理系の東大院卒の才女達による談話。
    結婚は弱者男性保護のための制度であるという視点、一夫多妻制がいいという男に対してなぜあなたが強者側に立ってると思ってるんだろうという指摘は笑えた
    それでも、私は一夫多妻制もいいのではないかと思った。

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    2026年08月17日
  • 心を整える時間

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    素敵な本だった。
    ログハウスって、ログそのものが温まると保温効果があるんだ、など初めて知ることもあり勉強になりました。
    読んだ本の紹介などもされていて、暮らし周りのエッセイという感じ。
    インスタでも軽井沢の別荘での様子をアップされていましたが、元ご主人の諸々により、こちらは友人に売り、ご親切により週末滞在を楽しまれているとのことでした。
    政治にまつわる文章より、センスを生かして暮らしや文芸の分野のエッセイストとして活躍していかれる計画なのかな、と感じさせる一冊でした。

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    2026年08月13日
  • 心を整える時間

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    自分をチューニングしたり考えをリフレーミングする価値を思い出しました。自分の場合は旅行がそれにあたるので仕事どうこうとか言い訳しないでいこうと思いました

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    2026年04月13日
  • 孤独の意味も、女であることの味わいも(新潮文庫)

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    三浦さんのインスタで、重厚感のある書棚や、品数の多い夕食を見るたびに、愛娘との美しい暮らし方にうっとりする。
    本書で人間らしい一面を知れてよかった。

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    2026年03月24日
  • 日本初の女性宰相 高市早苗研究

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    高市総理への礼賛に終わらず提言すべき事はするというスタンスの6人の言霊が熱かった。
    中でも山上氏の外交、三浦氏のブリーフィングなどの首相スキル、田母神氏の国防などの目から鱗の提言はタメになった。
    まだまだ知らない事が多いのを痛感するという副産物も得られる本であった。

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    2026年02月08日
  • 不倫と正義(新潮新書)

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    感想が二極化していて興味深いと思った。
    家庭という前提、子育てや家庭の安心安全を揺らがずものなのかそうでないものなのかという捉えの前提が人によって感想の違いをうむのか。男女の需要と供給のとこは言えないことだけどあるような気がするなあと思っていたから言語化するとこうなるのかあと頭の中がすっきりした。

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    2026年01月27日
  • 孤独の意味も、女であることの味わいも(新潮文庫)

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    予想外?に面白かった
    著者は同年代で、朝生等での論客として長年みてきた
    生活感を感じさせないキャラクターだったが、こんな生の活動があったなんて
    本書の1ページ目から驚きであり、新鮮でもあった
    著者の人間味を感じ、やはり三浦瑠麗は魅力的な人、そして憎めない人だと思った

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    2025年12月19日
  • 孤独の意味も、女であることの味わいも(新潮文庫)

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    心血を注いで当事者研究をやってこられたことが伝わる。三浦さんの文章はただ美しいだけじゃない、読むほどに、古いのか新しいのかわからないような痛みに触れる感じがする。
    私自身はといえば、女であることは属性でしかないと思ってきて、この30年その意味を考えてこなかったのだということがわかった。幸いにも考えずに済んだともいえるし、その味わいがわからないともいえる状態だと思う。

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    2025年12月02日
  • 日本の分断 私たちの民主主義の未来について

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    本書で最も印象に残ったのは、**「護憲派と改憲派、そして日米安保を巡る立場の違いこそが、日本における最大の分断ポイントである」**という指摘でした。昨今の高市首相支持者と反高市首相の対立が、単なる好悪ではなく、この長く続く価値観の対立線上にあると捉えると、確かに腑に落ちるものがあります。

    三浦氏の議論は、イデオロギーの極端に寄らず、複雑な社会の姿を冷静に整理しています。たとえば、日本では反グローバリズムの潮流は欧米ほど強くなく、右派ポピュリズムも顕在化していません。一方で、グローバル化による格差拡大や環境問題、左派・右派双方のポピュリズムの兆候など、世界共通の課題からは逃れられないことも示されます。

    また、教育投資が先進諸国の中でも著しく低いこと、そして「日本は学歴社会でありながら、政府への信頼が一貫して低い」という指摘も痛烈です。「あたし中卒やからね…」という中島みゆき『ファイト!』の一節を思わせる話題が出るのは、本書が“個人の生きづらさ”と“社会構造の歪み”を同時に見ているからでしょう。

    興味深いのは、高齢者層の意識です。「最近の日本は正しい方向に向かっている」という評価にも、「変革が必要だ」という主張にも、高齢者の賛同が多いという、相反するようでいて実は複雑な構造。本書はこうした矛盾を丁寧に読み解き、世代間の価値観の揺れを照らし出します。また「強いリーダーが必要」という論点にも高齢者の支持が厚い点は、日本政治の未来を考えるうえで重要な示唆と言えます。

    一方、社会政策は徐々にリベラル化し、外交・安保におけるリベラル層は今後比率が低下していくと三浦氏は見立てます。これらは政治の“地殻変動”のような変化であり、放っておいても進む潮流です。

    終盤で示される「政治とは、実はそれほど理想が異なるわけではない人々を“区切る”行為である」という言葉は、本書の核心でしょう。派閥の思想などは徒党を組むための後付けにすぎず、人が立場に縛られて分断されていく構図は、今の日本の風景そのものです。
    しかし著者は、分断をただ嘆くのではなく、「分断があるからこそ政権交代が可能になる」という民主主義のダイナミズムを強調します。

    最後に、日本が直面する課題――持続可能な社会保障、人手不足、生産性の向上、産業構造転換、グリーン投資、最低賃金の是正、安全保障など――はすでに出揃っており、あとは社会としてどう選択し、議論し、合意形成するかが問われているだけだと、著者は静かに語ります。

    本書は、政治的に極端に寄らず、日本社会の「いま」を立体的に捉えるための良質な視座を提供してくれます。
    分断を敵視するのでも、過度に恐れるのでもなく、民主主義のプロセスとしてどう向き合うべきか。読後には、そんな冷静な問いが残る一冊でした。

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    2025年11月28日
  • 不倫と正義(新潮新書) 無料お試し版

    購入済み

    三浦瑠璃さん久しぶりに見た
    対談相手の方がどのような方なのか知らないけど、少し気になったので試しに読んでみた
    対談形式で不倫感と結婚観の概念を論じているが、独身の私としてはちょっと理解できない部分もあった
    いずれにしても、結婚というシステムがもてない人の為にあるというならば、そのシステムにもあやかれない私は結構つらいなという感覚になった

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    2025年07月23日
  • ひとりになること

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    三浦瑠麗氏が、男と女の溝について述べたエッセイ集で、雑誌に連載されたものをまとめたもの。愛や恋愛やについてを中心に考えを述べている。難解な部分もあるが、三浦先生の想いや考え方が理解できた。『孤独の意味も、女であることの味わいも』を読んだ時も感じたが、三浦氏には自分の全てを曝け出せる強さがあり、さまざまな苦難を乗り越えながらも前に進む行動力はすごいと思う。動画も拝見しているが、活躍を期待したい。

    「この1年は、暇ができたために落語によく通った。人間のダメさ加減を、これでもかと詰め込んだ落語に救われていたのかもしれない」p22
    「男が活躍する場を設けなければ、彼らは現代の家庭に居場所がない。都会の狭い空間にただ一緒にいる、というだけでは、資本主義的な消費しかすることがなく、共有するプロジェクトが少なすぎる。ずっとサラリーマンとして忙しく働いていた人が定年を迎えた後の生活の難しさは、なおさらだと思う」p26
    「昔は、男も女もただ生きていくだけで日が明け暮れ、とても人生に惑う余裕などなかったのではなかろうか。他所様の人生がどうなっているかなど、せいぜい向こう隣り何軒分しかわからなかったろうし、SNSもなく、他人と比べる暇さえ与えられなかった」p27
    「ケア労働というのはもともと労働者にとって報酬が高い職種ではない。大変な仕事でなり手が限られていることもあり、適当な人は得難い。仕事の質を問えばなおさらのこと、細かいところまでよく行き届く人、大切な人や物を任せられる人、心根の優しい人は値千金の人材である」p38
    「人生に5年、10年がむしゃらに働く時期があってもよいが、ある意味ではそれが落ち着いてよかったとさえ思う。娘と時間を過ごしながら、少し早めに人生の第三の時期について考えることができたからである」p41
    「自らの感覚を語る上では適切な「言葉」を見出す必要がある。伝えるのに適した正確な表現。それに先立ち、自らの感じとったものにきちりと見出され、他者と共有することも可能になる」p52
    「「男と女は最終的に分かり合えないが、それは性によって人生における経験が異なるからであり、過去の経験や自分の感情で表現し、共有することは無駄であるとは言えない」。この一文だけ読んでわかったと言える人は、すでに幾度かにわたってこうしたテーマを扱う著者に触れたり、考えたりしたことがある人だろう」p54
    「そこへ正義が入ってくるとどうなるか。本来、べき論と表現の多様性とは相性が悪い。べき論を極限まで推し進めれば、「全ての人が、誤解が何もないように、正しい話法でもって、この一つの正しい真実を発話すべき」ということになるから、言葉は痩せていく」p55
    「声高な反対者もいるのに、どうして多様性が失われるのかというと、正義というのは文学とは違って「自ずと明らか」なものであり、すなわち「万人が分からなければならない」ものだと考えられがちだからだ。すると、大多数の人は自分がすぐに理解できないもの、予め知らされていないもの、定式表現からの逸脱は、間違っているに違いないと思い込む」p57
    「正義の応酬が続くと、自らとは異なる感性の広がり、知覚の深度を他者が持っていることを許容し得なくなる。近年とみに進んだ現象だ。そうやって、物事の感じ方の複雑さは排除されていくのである」p57
    「(コンゴ内戦の性暴力)ノーベル平和賞を受賞した医師、デニ・ムクウェゲさんが、加害者にきちんと裁きを下すことは、被害者にとって自尊感情を取り戻す重要なプロセスに位置付けられると述べておられた。卓見だと思う。傷ついているのは肉体だけではないからである」p103
    「彼女たちは私的な暴力の犠牲者ではない。性被害が軽視され、またそれにまつわるスティグマが存在する人間社会において、ムクウェゲ医師の述べているように、彼女たちを内戦の犠牲者としてカウントすべきだという観点は見落としてはならない」p103
    「恋愛結婚が危機に瀕している理由は、出会いの場が少ないとかキャリアが忙しいというだけではなくて、そもそも互いに対等な個人が自尊感情を維持できるような関係性の構築が難しいというところに原因を求めることができるだろう」p134
    「ひとえに風の前の塵に同じであるという言葉が、教訓ではなく段々と安らぎのようなものとして捉えられるようになっていく。それが歳を取るということなのかもしれない」p186
    「淵に立ってなお目を開けていることこそ、真に世界と繋がりを持つということなのである」p204

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    2025年05月25日
  • 不倫と正義(新潮新書)

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    ネタバレ

    不倫に対してさまざまな角度から議論する良書

    友達から読んで欲しいと渡されたのだが、パートナーがいる人もそうでない人も気づきのある本だと思う。

    中野さんは科学者特有のリアリズムな視点で、一方三浦さんはより哲学的で理想主義的な感覚がした。
    その2人の意見が交差しながらも、女性目線というところで同意している部分もあり見応えがあった。

    特に不倫の「倫」について深掘りしていくところは個人的に興味深かった。

    三浦さんのあとがきでもあったが、不倫はだめならば愛するということは無意味なのかという問いに対して、
    倫理を侵してでも心を傾ける行為のみで価値があるという主張に深く共感した。

    我々も生きている限り、常に心が動く人生を送りたいものだ。

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    2024年12月04日
  • 不倫と正義(新潮新書)

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    超高学歴の二人の女性が不倫について語り合っているが、流石に引用している資料というか、話の糸口にしている本が素晴らしく感心した.結婚制度自体の欠陥を隅に置きながら、不倫の妥当性を論じている感じがした.このような女性だからか、伴侶に対する言動がある意味で温厚で、皮肉ぽい所もありながら正当に評価している点は素晴らしいと感じた.不倫を糾弾する空気に関して、宗教的な背景も含めて的確な議論をしていたと思う.キリスト教と儒教の違いも考慮に入れた議論は、納得できるものがあった.「結婚生活においては利他的であることが秘訣だ」との文言は、数多くの機知に富んだ語句のなかで最も良かった.

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    2024年03月26日
  • 不倫と正義(新潮新書)

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    女性の立場から、そして脳科学的な見地と文化的な背景から不倫をどう捉えているのか?、そのディスカッションは大変興味深いものでした。

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    2023年12月22日
  • 孤独の意味も、女であることの味わいも(新潮文庫)

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    1人の人間が経験した消えようのない悲しい体験と、そもそも女であることや孤独を生きることについて、丁寧かつ正確に努めた描写で表現してあり、それらを噛み締めるように読むと、悲しみが自分の中にも湧き起こり、涙が出そうになるエッセイ。

    ご自身の人生における内省や、ある意味での成長と発展を書き起こした本で、読むとその波長と観察眼と記憶力にうっとりさえする。

    この方の波長は、自分の中の暗い部分にとても合うと感じ、読んでいて心地良い本であった。

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    2023年10月12日
  • 不倫と正義(新潮新書)

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    P75
    愛が終わらないという保証はないわけです。それなのに、私たちがなぜ、率先して結婚という束縛される枠組みを選択しようとするのかということについては、よく考えなければならないですよね。生活安全保障や子育て、同志的関係を維持することが目的なんだとしたら、性愛は別の自由意思として切り離せばいいのに、なかなかそうはならない。

    P183
    今まで生きてきた家の呪縛から逃れるために、新しい人生を始めるという意味が結婚にはすごいある。

    P243
    自分が見込んで信じた男は「真実の愛」なんか持ち合わせてなくて、単なる性愛どろどろの男に過ぎなかった、みたいなことは。

    P253
    愛は、心を傾けるという行為のみで価値があるのだと私は思う。人間の歴史は愛の不可能性を指し示しているが、それを知りつつも愛するという行為は無意味ではないのである。

    以前読んだ中野信子さんの『不倫』がよかったので
    こちらも読みました。
    モヤモヤすることを賢い女性2人が言語化してくれます。三浦瑠麗さんのあとがきが良かったです。

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    2023年07月01日