三浦瑠麗のレビュー一覧
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ネタバレ
三浦さんと乙武さんによる対談。三浦さんの話を乙武さんが聞いている様子が、とても心地良い。
「弱い存在を守ることと、リアリズムに立つことは、両立します。
私にとって理性で物事を判断するということは、けっして感情を殺すことではなくて、真実を見つめ続ける強さを裡に養うということです。」
強くて美しい、大好きな女性だなと思う。
以下、共感したところ
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「自分を伝え、相手をわかろうとする行為が関係を疲弊させる可能性ってありますね。とりわけ女性にとって、パートナーに自分を理解してもらうということは大事なように思います。
男性の多くが求めているように、単に相手に「受容される」という -
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非常に面白かった。
政治の世界に疎い理由の一つとして、よく分からないから、ってのがあると思うが、この本はまさに題名通り、政治を選ぶ上での着眼点をつけてくれる。
そうか、この点を物差しにすればいいのか!
と気づかせてくれる良著。
橋下さんは元から嫌いではないけど、この本を読んでますます好きになった。ものの見方が冷静で客観的なので、全体的に凄く説得力があるとおもう。
後、外国人による日本の土地の購入や、中韓との付き合い方の下りは目から鱗がおりた。
相手に敬意を示しつつ、主張すべき点は主張する。
これは政治を超えて、生きる上で気をつけるべき点だよね。 -
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リアリズムとこれから日本が歩む道の心細さと怖さを考えさせられた一冊。
僕自身、戦後秩序からバブル崩壊、21世紀初頭の政治に関して認識が整理できていないところがあったので、本書の透徹したリアリズムに基づく各ファクターの整理と提示を読むことで、現実を把握するという意味で有意義だった。
安全保障については理想論ではなく現実を直視すべきというのが著者の基本的なスタンスだと思うし、そこには概ね同意できる。正規軍を持つことが国家の構成要素として必須であることが国際的な常識であることも、安全を担保するには一定の血のコストを覚悟することが必要という現実があることも理解できる。が、やはり日本人としてはそのドライ -
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前著「シビリアンの戦争」が興味深かったのをきかっけに著者のブログもちょくちょくフォローしていた。ブログ読者にとっては既読の項目も結構含んでいる。
ナショナリズムを嫌悪しつつ空想的平和主義にも懐疑的な穏健保守、といういわば「ビジネスパーソンの気持ちいいところ」が立ち位置の人、という印象を抱いていただけに、この割とラディカルな書名はやや意外かつ期待値は高かった。お、あえてこのタイトルなら予定調和でない何か新しい視点が得られるかも、と。
その観点からいうと、安陪政権に対する評価が総じて肯定的なのはやや肩透かし。もちろん「肯定している」ことそれ自体への不満ではなく、それなら別にこの書名でなくてもよ -
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第4章までをきっちり読み込めば良い本。
●オバマ政権が成果を出せなかった理由の1つとして、上院と下院がねじれ状態になったことが挙げられている。ねじれ状態には、2010年の中間選挙で共和党が下院の過半数を獲得したことでなった。また、2014年の中間選挙では、上院と下院ともに共和党が過半数を占める状態となり、オバマ政権は政策を行っていく上で非常に困難な状況となった。
●社会的弱者がいかにして不平等を感じない状況にするか、それが組織上での大きな鍵となる。また、不満が大きくなっているときはトランプのようにそこを作り上げれば短期間的にではあるが組織が一定の方向に向かうこともある。ただその先のことを考 -
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イヴァンカがモデルやってたことを揶揄されるのは女性蔑視からではなく「馬鹿だ」という文脈からではないのか?「馬鹿だ」という文脈でなら大学時代アメフトに打ちこんだ政治家(ようするにスポーツだけで有名になった田村亮子的な人やプロレス議員みたいな人)も揶揄されうる。というわけで、三浦は一部たとえ話がヘタクソだったが、まあ全体的には非常に面白い。あと、ハンチントンの「文明の衝突」は実際には起きてなくてイスラーム文明圏の中でのみ衝突が起きてるっていうけど本当にそうかな?アメリカ資本主義の象徴である貿易センタービルにアルカイダが突っ込んだのってどうなのかな。イスラム過激派が十字軍を目のかたきにしてる件につい
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Posted by ブクログ
2016年の選挙は憲法改正まで見通した大事な選挙になるので、それに向けて参考にしたく読みました。
内容が現在の安倍政権をベースにしているので、読むなら今しかない本でもあり、リベラルの立場から現代の日本の政治課題を考察しているので、是非手に取ってもらいたい本です。
日本の政治に決定的に説明責任が欠けているので、議論が進まず、結果恩恵を受けてない若年層が政治に絶望、無関心になっている点、政治は不利益も必ず含むものなので、論争は反対意見を殲滅させるのではなく、今回はこの理由でこちらを優先、という妥協点の模索が真の民主主義である事、については同意見。
耳目を集めた集団的自衛権については、非常に良い考え -
Posted by ブクログ
本来、変化に対して前向きであるはずのリベラルは、この国では「●●反対!」という形でしか自己主張できない。本来、あり得べき社会への理想を語るべき保守は、この国では「戦前のすべてが悪かったわけではない」という逃げを打つだけで、何が良かったのか悪かったのかを掘り下げようとしない。こうした中でどこに足場を築けばいいのかという問いに対して、変化してきた世界・社会の現実を見つめながら答えようとしている。
アベノミクスは「過小評価されている」とおおむね支持。集団的自衛権については現実的な国際関係を考えて「当然」。「日本は特殊」と思考停止するのではなく、現実を見据えよ、大人になれ、と説いている。これに