Posted by ブクログ
2018年10月14日
平和安全法制の文言がどうしてあのようになったのかについて、自民党内において27回、そして公明党の北側氏と直接25回協議した高村副総裁の貴重な証言を中心とした、「安全保障の矛盾」だけでも充分すぎる貴重な対談である。
どうしてあのようなややこしい文言が必要となったのかについて、まともに報道されていない気...続きを読むがするのだが、『砂川判決』の法理に基づいている法律だから、『砂川判決』の文言をなぞっている。ただそれだけだというのがとても良くわかる。(というか、ようやく文言について腑に落ちた)
そして、『外交の矛盾』『政治の矛盾』においても、高村氏の経験に基づく常識論が良く伝わる。三浦氏が大きく叩いているからこそ、高村氏の回答が良く響いている様に感じる。
それにしても、高村氏の安倍総理評はとても興味深い。
理念先行型のロマンチストでは無く、理念は理念として切り離せるリアリストタイプ
『自分は国民に対して自分の新城を率直に訴えさせて貰います。そして、しかるべき地位を得た時には、現実をよく見て国益を考えて行動します』という安倍総理が新人議員当時の発言を紹介しているが、それに対する高村氏の『こいつ凄いこと言うな。単なる国会議員じゃしかるべき地位じゃ無いと思ってるんだ』には吹いた(^^;