三浦瑠麗のレビュー一覧
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日本の選挙権者は、米国のように、政治的保守リベラル、経済的保守リベラルで分かれているのではなく、防衛安保政策に対する意見により最も大きく分かれているため、他国のように、経済成長の行き詰まりによって、保守・リベラルの両方が先鋭化するという現象が起きていない。これは良いことでもあるが、野党が弱体化して政権を取れる見込みが無いことの原因でもある。野党が防衛安保について理想論にこだわっているために、自民党が、政治的リベラル層や経済的リベラル層まで取り込んでしまっているのだ。野党が政権奪取を目指すには、防衛安保政策に関して現実路線にカジを切って、政治的リベラル・経済的リベラルを打ち出す戦略に切り替える必要がある。
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Posted by ブクログ
脳科学者・中野信子さんと国際政治学者・三浦瑠麗さんの不倫に関する対談。
三浦瑠麗さんは、松原千明さんの訃報に際し、「テレビが不倫しても成立していた家族を壊した」とし、「聞いていれば松原さんの気持ちも分かるのに。(松原さんは)『家族としては大丈夫なんです』と仰ってるのに(リポーターは)『信じてるんですか?』とかバカな質問をしておろかだなと。それに比して、彼女の素晴らしさが際立った」と語っていた。
僕は常日頃、芸能人だろうと政治家だろうと、他人の不倫なんてどうでもいい、と思っているので、その記事読んでとても痛快だった。
そしたら中野さんとこんな本を出しているじゃないですか。
なんで、不倫はメディアやネットであんなに激しく叩かれるのか?
愛と倫について、大人の女性が、かなり小気味よく奔放に、そして大真面目に議論しています。 -
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代表制民主主義の限界か
本書で一番注目すべき点は、第一にアンケートの設問の重要性である。設問の仕方によってアンケート結果を大幅に操作することが可能である。「本音と建前」の節にはなるほどととても感心した。ポリコレにより、設問も回答も「建前」っぽくなってしまっている。
第二にそのアンケートを二次元に展開した各種の図である。文章で書かれた著者の主張には賛否両論があるだろうが、アンケート結果を展開した各種の図には、それなりの説得力があるし、著者の主張とは違う読み取り方も可能である。
本書の出版から1年半ほど経つが、後半第六章の記述は現状をそのまま説明していると言っても過言ではない。第七章の安全保障問題についてはウクライナ戦争で国民の意識が大きく変わったような気がするがどうだろうか?相変わらず安保は無難な左右対立軸として温存すべきであると政権は考えているのだろうか?
「分断が必要」とは逆説的で一見目新しい説のようだが、半世紀以上前に大平正芳首相が唱えていた「楕円理論」と類似のもののような気もする。いずれにしても「選良」を前提とした代表制民主主義は能力の限界であり、成田悠輔が唱える22世紀の民主主義へ移行してゆくのかと思わせる本であった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレバランスをもつこと。
冷静に伝わるよう、表現すること。
そうしたことに長けた人だと感じた。
「女性であること、自由であること」が興味深かった。
「だから#MeTooの人民裁判は終わらない」の
「どれほど罵倒され軽んじられ、べっとりとした性的な加害の欲望につつんで支配欲をおしつけられても、わずかでも反応することで相手と交信することの方が耐えられない。
それでもうちへ帰ると悔しくて、自分が汚れてしまったような気がする。記憶を払い落としたくてビールを呷っても、頭を掻きむしっても、脳裏にべっとりとくっついて離れない。そんな経験をしたことのない人たちが、人口の約半数を占めている。」(p109)
職場で起こること、上下関係、他部署、あるいは取引先との関係。そうした場では、「性的な加害の欲望」こそ、男性である自分に向けられたことを意識したことはないが、「自らの欲望・意思を通すことのため、理不尽を押し付けられる」ことは日常茶飯事だと感じる。
こうしたことに起因する悔しさに特に男女差はないのではないか。そうしたことから類推して、少なくとも、この文章が男性である自分の胸に届いたと思う。
基本的には、女性ゆえの生きづらさを強く主張されると、男性ゆえのそれはないのか、あるいは容姿、健康、年齢、貧富、才能その他もろもろの属性をどう考えるのか、どれに対するどこまでの態度表明が正当、不当であるのかなど、が気になり、ご都合主義に感じてしまう場合が多い。
しかし、三浦さんの文章にはあまりそれを感じない。
なぜなのか、もう少し考えてみたい。