小隅黎のレビュー一覧

  • 時間泥棒

    Posted by ブクログ

    星を継ぐものシリーズ以外で初めて読んだホーガン作品。2024年の復刊フェアで購入。
    星を継ぐものシリーズでも感じられた説得力のある科学解説と、あっと驚くようなアイデアが詰め込まれている、短いながらも引き込まれる作品だった。

    0
    2025年03月13日
  • 時間泥棒

    Posted by ブクログ

     短くシンプルな設定ながら面白かった……! 説得力のある(※私にはほぼ分からない)理系設定をベースにしつつ、なるほどと思わされる奇抜なアイデアに読みながら何度も「おお……!」と感心させられました。

    0
    2025年02月21日
  • 未来からのホットライン

    Posted by ブクログ

    『内なる宇宙』に続き、ホーガン作品五作目。シン・エヴァの英版タイトルの元ネタということで、久々に手に取りました(^^) まず一番に、映画前に読んで良かったなぁと…。内容から庵野監督がどんな想いで制作にあたっているのか垣間見れ、大いに期待できそうだ。それにしてもホーガン作品はワクワクが止まりませんな!良い終わり方で最高でした!!星四つ半。

    0
    2024年04月28日
  • 未来からのホットライン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    特に物語後半からの推進力がスゴかった。
    単純なタイムトラベルものではなく、制約がある中、過去の自分を信じて大切な情報をリレーしていく姿に心打たれた。
    友を世界を救うために過去を改変しようとする。
    そして運命の人には、どんな時間軸であろうと出逢える(出逢ってしまう)のが素敵だった。

    0
    2024年02月10日
  • 造物主の選択

    Posted by ブクログ

    タイタンに文明を築いていた機械人(タロイド)たちとの邂逅を描いた『造物主の掟』の続編。タロイドの創造主である異星人がついに出てくるが、こちらは「巨人」シリーズのガニメアンと真逆の存在で遠く離れた地球ごと危機に瀕することに。
    それに立ち向かうのが、前作に引き続き主人公のインチキ心霊術師のわれらがザンベンドルフ。意外な異星人の正体と、彼らの行動から二転三転するストーリーは前作よりおもしろいと言えるかも。

    0
    2023年10月03日
  • 造物主の掟

    Posted by ブクログ

    大昔の異星人が残した開拓用建設マシンが自律性を得て、タイタンに文明を築いていたという異色のファーストコンタクトもの。
    ホーガン作品の主人公はほとんど科学者だが、本作はなんと心霊術師。しかし悪者に見えた彼が、機械人との邂逅により変質して意外なラストに繋がっていくのはさすが。

    0
    2023年09月30日
  • 造物主の選択

    Posted by ブクログ

    『造物主の掟』に続く作品。元々続きものにする予定はなくてファンや出版社の声に応える形で構想した作品とのことだが、よく書いてくれた。ありがとう、ホーガン。

    巨人シリーズとはまったく違った性質の異星人文明をその起源や進化の側面、文化も含めて魅力的に描くのはさすがだし、機械文明や機械知性と人間の関わりについてホーガン流の人間社会にシニカルな目線で描かれている所なんかはAIに注目の集まる今こそ読むべきシリーズなんじゃないかと思う。

    シリーズはここで終了ですがザンベンドルフたちはこの後どんな仕事をしていくんだろうなと想像したくなる。

    0
    2023年06月07日
  • 未来からのホットライン

    Posted by ブクログ

    「星を継ぐもの」四部作を読み終って寂しくなり、過去の作品に挑戦。一種の時間旅行物だが、ホーガンは、現実社会は実際このとおりなのでは、と思わせるのがとても上手い。読み終わると、いつも妄想が止まらない。

    0
    2020年08月16日
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

    Posted by ブクログ

    SFマガジン700収録の一遍がいいな、と思ったので。
    まずは短編集から。
    数々の賞を取られた作家さんなのに、ちゃんと読むのは初。

    SFマガジン700収録の『ホール・マン』はこちらにも収録。
    結果、この一冊の中で一番好きなのは『ホール・マン』だった。
    静かで、クールで、ちゃんとSF。
    ファンタジーじゃなく。
    というのが素敵。

    全体として3種類くらいにタイプ分けできるかなーと思う。

    まずは、ああ、これがSFってものだな、というタイプ。
    異星人とか宇宙とか。
    軽く読めるしこれを(私が好きな)ハードSFと呼んでいいものかは悩むけど、ちゃんとしている。
    ちゃんとしているというのは、ファンタジーじゃ

    0
    2020年02月15日
  • 時間泥棒

    Posted by ブクログ

    SF。時間SF。
    時間を盗むエイリアン?
    サクッと読めるアイディアストーリー。
    ストーリーはシンプルながら、アイディアは良いし、キャラクターも個性的、読後感も良く、十分に満足。

    0
    2019年06月06日
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

    Posted by ブクログ

    SF。短編集。
    同タイトルの古い方の短編集とは収録作が違い、同じ作品はは2作だけ。
    「無常の月」「ホール・マン」「終末も遠くない」は既読。
    〈ノウンスペース〉シリーズの3作品がとても面白い。本格宇宙SFプラス適度なユーモアという感じ。パペッティア人が印象的。
    他作品は、終末、コメディタッチのタイムトラベル、ファンタジーと、また違った雰囲気。
    ハヤカワ書房さん、傑作選の出版ありがとうございます。この調子で、ニーヴンの全作品復刊してくれてもいいのよ?

    0
    2018年05月28日
  • 未来からのホットライン

    Posted by ブクログ

    本格的(というのもおかしな表現だけど)な印象の作品。 前半は取っつきにくいのでエンタメ小説として読むにはあまりオススメはしない。 こういった時間モノが好きなら読んで損はないように思う。 時間線の移動に関しての描き方はとても面白いけどもう少し何か細工があるのかと思った。 しかし30年以上前の作品とは思えない。 詳しいことは知らないけどシュタインズゲートはこの作品の影響を受けてるんだろうなって感じ。

    0
    2018年02月08日
  • 時間泥棒

    Posted by ブクログ

    ホーガンの割りと短めの中篇。ホーガンの小説は2冊目くらいかな。まだ代表作のアレも読んでない。

    ニューヨークで起こった謎の時計のズレ現象。何故か最先端のデジタル時計は遅れるのに、手巻きの懐中時計はずれない。また、遅れる地域もあれば、教会などでは遅れない。時間を盗んでいる何者かをなぜか追う羽目になった警察のコペルスキーは…。

    前半はぼんやりと時間が遅れていることを表現しつつ、わけのわからない状態を受け入れる主人公たち。古典哲学などで理解をしようとするものの、結論には至らず。そして後半では畳み掛けるように明らかになっていくメカニズムとそこから考える解決策。

    敷いた伏線は必ず回収し、ぼんやりとし

    0
    2017年11月13日
  • 神の鉄槌

    Posted by ブクログ

    なんなんだいこの70年代のB級アメリカ映画みたいな装丁は。。。ハヤカワさんはこの本を売る気がないのだろうか。あまりにダサすぎるだろ。。。
    登場人物の内面にあえて踏み込まずに出来事だけを淡々と描くという著者の手法が最も純粋な形で結実してる。
    そして、ドラマやクライマックスもない。宇宙船の乗組員たちは淡々と運命を受け入れ、死を確信すると淡々とセックスに励む。平板な記述がかえって新鮮で興味を惹く。
    ハッピーでもバッドでもないラスト、ここも淡々としている。叙事詩だなー。

    0
    2017年10月01日
  • 銀河パトロール隊

    Posted by ブクログ

    スペースオペラ史上燦然と輝く古典、レンズマンシリーズの第1巻。その中で、シリーズでは中心的なヒーロー、キムボール・キニスンが候補生を卒業し、晴れてレンズマンとなった瞬間から、グレー・レンズマンにんるまでの部分を描く。
    アメリカのスペオペ黄金期に登場した作品で、すなわち大変古いものになるのだが、今でも古さを感じさせない。そして、ドク・スミスの本領はその壮大さにある。
    別シリーズのスカイラーク・シリーズにも登場するが、惑星サイズの宇宙船など、ざら。時間的にも、超古代から未来にまで及ぶ。それを背景に、レンズマンと呼ばれる一種のスーパー・ポリス(というか、日本にはないが軍警察)が活躍する物語だ。
    シリ

    0
    2017年03月08日
  • 時間泥棒

    Posted by ブクログ

    なにしろ最初に書いてあるあらすじがおもしろそうすぎるんだよ!
    創元SFはだいたいそうなんだけど、これは特に。

    0
    2016年02月18日
  • 未来からのホットライン

    Posted by ブクログ

    過去へメッセージを送るプログラム?何それ?一種のタイムマシンね。物理学的な話は良くわからなかったけれど、存在する宇宙の時間的な在り方の一つの提示はそれもありかと思わせてくれる。他の作品も読んでみようかな。

    0
    2014年10月05日
  • 未来からのホットライン

    Posted by ブクログ

    SFって面白いと、素直に思える作品。時間不可逆を翻す理論と、実験による検証。
    過去にメッセージを送るマシンの存在と、過去にメッセージを送ることで、変わる世界、では現在はどうなるのかというパラドックス。
    丁寧に論理は展開され、どんどん引き込まれるが、前半は物理わからないとどっちきにくいかも。

    0
    2014年09月03日
  • 時間泥棒

    Posted by ブクログ

    ある日、ニューヨークの時間がおかしくなり始めた。
    全世界でもニューヨークだけ。しかも街の場所によって遅れ方が違う。
    しかし太陽は普通に昇り、普通に沈む。世界には何の変化もないため、まさしく「時間がなくなっていく」のである。

    ニューヨーク市の刑事であるジョー・コペクスキーは上司から、「エイリアンが我々の時間を盗んでいるのだ。つまりこれは窃盗事件である。犯人逮捕に全力をあげろ」と命令される。
    コペクスキーとその部下のディーナが聞き込みに行く宗教家や科学者のとんちんかんぶりをユーモラスに皮肉って描いてある。
    そんな中、ニューヨークにあって時間が狂っていないある教会の神父と、コペクスキーは事件解決に

    0
    2014年08月21日
  • 時間泥棒

    Posted by ブクログ

     ある日突然ニューヨーク中の時計が遅れ始めた。
    ある物理学者は「何者かによって時間が盗まれている」という仮説を立て、一人の警官が問題解決に立ち向かう。

     時間が題材だがタイムトラベルやパラドックスを題材としていない珍しい作品。
    作者のホーガンには有名な「星を継ぐ者」三部作があるが、本書は内容的にもページ数的にも息抜きにピッタリ。

    0
    2014年04月13日