【感想・ネタバレ】未来からのホットラインのレビュー

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Posted by ブクログ 2022年08月29日

本作の原題:Thrice Upon A Time は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の英題に引用された。

過去にメッセージを送ることができるマシンが完成した……という、それ何てシュタゲ?と今の若い人なら言いたくなるようなオープニング。2010年を舞台に1980年に出版されたホーガン節の時間移動SF...続きを読む。ホーガンといえば真っ先に思い浮かぶのが『星を継ぐもの』。これぞSF、というセンス・オブ・ワンダーとミステリー的な謎解き要素を併せ持った面白さは本作でも健在だ。

こういった、過去に干渉して歴史を改変するという物語は、改変前の世界と改変後の世界が分岐してそれぞれが継続していくというパターンと、改変前の世界は消滅して完全に書き換わってしまう、というパターンがある。本作は後者であり、「世界線の書き換え」によって生じる様々な問題が、思考実験のように展開されて非常に面白い。たまたま人類の絶滅につながる2つのまったく別々の重大事件が発生し、過去にメッセージを送れるマシンによって救われるか?というのはちょっとわざとらしい展開にも感じるが、必然的に生じるタイムパラドックスも含め、このテーマに関する普遍的な問題を提示していて最後まで興味深く読める。

美しいラブロマンスでしめる、読後感の良さはさすがのホーガン。あちらこちらで使い古されてしまった時間移動もののネタは新鮮味にかけるかもしれないが、今もって一読する価値のある名作なのは確かだと思う。

新エヴァについては、なるほど……と今さら気づいた(英題は気にしてなかったニワカ)。

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Posted by ブクログ 2021年05月26日

言わずもがな、新エヴァの副題の元ネタ。新劇場版が持つ並行宇宙の概念は概ね本書に沿う。しかし偶然なのだが今どきな話題も出てきて、80年代とは思えない作品。いまならエヴァっぽい帯がついて本屋に並んでます。

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Posted by ブクログ 2021年02月04日

装置を用いて過去にメッセージを送り、未来(世界)を再構成する。シュタゲの原典といえる作品。無関係と思える事件が最後には繋がり、物語が終焉にむかう怒涛の展開は、圧巻だった。あと、エピローグでほっこり。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年11月14日

シュタインズ・ゲートの元ネタというかシュタゲがリスペクトしているであろう内容。タイムトラベル物でまさかのラブストーリー…!「忘れてなんかいないわ」にちょっと泣いてしまった。

新しいなと思ったのは(1980年の作品なのに!)タイムトラベルの実現について国家をまたいで共有し、地球の未来を守るために首脳...続きを読む陣が知恵を絞っていく過程。もちろん打算や独り占めしたい各国の思惑も混ざるが、それでも歴史改変の危険性回避のために最善を尽くそうという強い意志がありそこも泣けた。

長編なのでずいぶん長いこと欲しいものリストに入れたまま放置していたが、読んで良かった。

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Posted by ブクログ 2014年07月14日

ーーーアメリカ西海岸で技術コンサルタント事務所を開いているマードック・ロスは、スコットランドの古城に住む引退した物理学者の祖父に招かれ、友人のリーとともにイギリスへ向かった。 祖父が政府の助けもなく、独力でタイム・マシンを完成させたというのだ。


『星を継ぐもの』シリーズ以来のJ•P•ホーガン
...続きを読むよく言えば外さない、悪く言えばありきたりのタイムマシンとそれに伴うパラドックスにまつわる物語

他の書評を見る限り、「シュタインズゲート」はこの小説にインスパイアされて生まれた作品みたいやね。

前に読んだシリーズでもそうやったけど、破綻の無い理論構成はグイグイ引き込まれる。
ただ、ひとつの欠点として、取っつきにくいというか理解するまでに時間がかかる。
ただ、絶妙なところで図解が用意されていくので置いていかれることは無いと思う。

この物語の面白さは指数関数的に上がっていき、素晴らしい余韻を残したエンディングへ収束するので、今まで踏み込んだことのない領域までイメージを広げて楽しんでもらいたい。





「人類の全歴史を通じて、きょうの子供たちはきのう魔法だったものをふしぎとも思わず、あくびをしながら眺めているーーそういうことがつづいてきたのです」

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Posted by ブクログ 2012年06月25日

イギリスの片田舎で作られたタイムマシン。過去一日まで遡りメッセージが送ることができるが、未来から届いたメッセージを過去に送らなくともメッセージに変化はない。
タイムマシン物の付き物たるパラドックスに対し、序盤ではかなり濃密な考察が展開されてこれだけでも満足感は十分。タイムマシン自体が厄介ごとを引き起...続きを読むこすのではなく、あくまでタイムマシンで厄介ごとを解決するという展開も非常に好き。ホーガン的な前向きなSF。

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Posted by ブクログ 2011年09月16日

シュレーディンガーの悪魔

 すばらしい。ここのところ、映画や書籍でタイムパラドックス関係に触れていたもので、ハードSFの作者がこれをどう描くのか興味があって手にとって見た。

 タイムパラドックスについては、アニメを題材にした簡単な解説がある。しかし、ノベライズとなるとこれが難しい。

 ノベライ...続きを読むズ(小説化)する場合、それが特にSFである場合には、ストーリーの楽しさとタイムパラドックスに関する帳尻あわせが必要になる。このバランスをどの辺に取るかが作者の技量によるところだろう。

 「未来からのホットライン」は、まさに熱狂的ファンが多いホーガンがこのバランスに挑戦した作品だろうと思う。私も「星を継ぐもの」以来、ホーガンのファンである。どこがいいかというと簡単である。「あっと驚く結末」であり、「破綻のない帳尻合わせ」である。




 こっちのコメントが冗長になる前に今回の感想を書いておこう。まず最初から一気にのめりこんでしまった。いきなりマックスウェルという名前の猫が登場するのである。シュレーディンガーの悪魔が出てきてもおかしくない。このしょっぱなでホーガンの読者に対する挑戦が見て取れた。
(シュレーディンガーについて簡単な解説はこっち)

 相変わらずホーガンらしく冗長さは残るし、小説としてのストーリーはきわめて単純。ウィルスや核融合を持ち出してはいるものの、その部分は薄っぺらい。飽くまでテーマはタイムパラドックスである。読者はどんな結末を用意しているのかを楽しみにひたすら読み進めることになる。

 後半に入ったところで結末(小説としての結末という意味ではなく帳尻あわせの結末)が読めてくる。その手があったか!と気づくのである。タイムトラベルに関して、私の経験ではこの手法を用いたものはない。

 過去を変えることで未来が変わる手法(これはあまりにアニメっぽいが映画で考えると「オーロラの彼方へ」はこの例だろう)、未来はやはり変わらない手法(これが多い)、そして過去を変えることでもうひとつ別の未来ができるという手法(これも多い)でパラドックスを克服しているものがほとんどだろう。

 「未来からのホットライン」で使われたのは、これらの手法のいずれでもない。考えようによっては未来は変わるし、変わらないと考えても正しい。登場人物に感情移入する必要はない。これまで誰も気がつかなかった超観察者の手法を用いているのだから。賛否両論あるだろうがこれは傑作である。

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Posted by ブクログ 2011年09月15日

タイムマシンというよりは、タイムメール?24時間以内の過去と未来にメールを送ることが可能な機械と、関係があるのかないのかわからないたくさんの事件が展開していくお話。

設定に説得力のあるハードSFは、最初の設定部分を乗り越えるのが大変だけど、乗り越えるだけの甲斐のある面白さだよなー。久しぶりにこんな...続きを読むにがっちりしたSF読んだ。ホーガンとか、ハインラインとか、この辺の作家をまとめて読みたい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

イギリスの片田舎の小さなお城の地下室で完成したタイムマシン。人間をその時代へ運ぶものではなかったが、それは過去へ通信を送ることが出来る装置だった! 通信を送るごとに違う未来が形成される。その結果は……。
ちまッちました感じがかえっていいv

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Posted by ブクログ 2024年04月28日

『内なる宇宙』に続き、ホーガン作品五作目。シン・エヴァの英版タイトルの元ネタということで、久々に手に取りました(^^) まず一番に、映画前に読んで良かったなぁと…。内容から庵野監督がどんな想いで制作にあたっているのか垣間見れ、大いに期待できそうだ。それにしてもホーガン作品はワクワクが止まりませんな!...続きを読む良い終わり方で最高でした!!星四つ半。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月10日

特に物語後半からの推進力がスゴかった。
単純なタイムトラベルものではなく、制約がある中、過去の自分を信じて大切な情報をリレーしていく姿に心打たれた。
友を世界を救うために過去を改変しようとする。
そして運命の人には、どんな時間軸であろうと出逢える(出逢ってしまう)のが素敵だった。

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Posted by ブクログ 2020年08月16日

「星を継ぐもの」四部作を読み終って寂しくなり、過去の作品に挑戦。一種の時間旅行物だが、ホーガンは、現実社会は実際このとおりなのでは、と思わせるのがとても上手い。読み終わると、いつも妄想が止まらない。

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Posted by ブクログ 2018年02月08日

本格的(というのもおかしな表現だけど)な印象の作品。 前半は取っつきにくいのでエンタメ小説として読むにはあまりオススメはしない。 こういった時間モノが好きなら読んで損はないように思う。 時間線の移動に関しての描き方はとても面白いけどもう少し何か細工があるのかと思った。 しかし30年以上前の作品とは思...続きを読むえない。 詳しいことは知らないけどシュタインズゲートはこの作品の影響を受けてるんだろうなって感じ。

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Posted by ブクログ 2014年10月05日

過去へメッセージを送るプログラム?何それ?一種のタイムマシンね。物理学的な話は良くわからなかったけれど、存在する宇宙の時間的な在り方の一つの提示はそれもありかと思わせてくれる。他の作品も読んでみようかな。

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Posted by ブクログ 2014年09月03日

SFって面白いと、素直に思える作品。時間不可逆を翻す理論と、実験による検証。
過去にメッセージを送るマシンの存在と、過去にメッセージを送ることで、変わる世界、では現在はどうなるのかというパラドックス。
丁寧に論理は展開され、どんどん引き込まれるが、前半は物理わからないとどっちきにくいかも。

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Posted by ブクログ 2014年06月04日

ノーベル賞受賞の物理学者チャールズ・ロスは、スコットランドの寒村にたたずむ古城でタイムマシンを開発する。それは、60秒過去の自分に6文字までメッセージを送るプログラムであった。チャールズは自身の孫・マードックらとともにタイムマシンの実験を続けるなかで、「未来から届いたメッセージを60秒経っても送信し...続きを読むない」という選択をする。しかし、60秒前に届いたメッセージは依然手元にあるまま。いったい、これはどういうことか…

本書は、「星を継ぐもの」で有名なハードSFの巨星が描く時間SFです。序盤は、タイムマシンの存在そのものが提起する難題(タイムパラドックスとか)を説明するため、ページの大部分が仮説の検証に費やされます。実際のところ、この時間に関する考察がとても刺激的でした。
一方、中盤以降は実際にタイムマシンを活用し、世界を破滅へ導く大問題を未然に防ごうとします。ここでいきなりドラマチックな展開になるんですね。なお、ここではタイムマシンを使用するうえでの倫理的課題について少々の指摘はあるものの、タイムマシン自体については、基本的にポジティブに描かれます。物語の進行からすれば、確かにポジティブに描かれるのが正しいのでしょうが、予定調和のようなポジティブな展開にどこか違和感。
とはいえ、序盤の時間に関する問題提起ときれいなオチのつけ方に総じて楽しめた作品でした。

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Posted by ブクログ 2014年01月15日

物語は過去に情報を送る事ができるタイムマシンを軸に展開されていく。

タイムマシンでの実験を繰り返しながら宇宙の在り方についての推論を進めていく過程は少々難解だったが 作中でのマシンの実験は実に興味深い。

60秒後の未来から送られてきた情報を得て、敢えて彼等は60秒後に何もしないという選択...続きを読むをする。

当然そうすると 送信したのはだれか?という矛盾タイムパラドックスが発生するが、彼等は敢えて問題を棚上げにして様々な実験を繰り返します。

その結果、歴史改変は可能であると知りそれに宇宙はパラレルワールドではないことを突き止めます。

歴史改変が行われた瞬間に、それまでの未来は塗り替えられ新たな未来として更新されてしまう。作中では時間線の再構築と呼ばれてましたが。

まさになかったことになるというわけです。今作ではそこが辛いところ……。

作中で起こるノストラダムス級のカオス事件はマシンのお陰で未然に防ぐことに成功しますがその代償が何とも切ない。

マードックとアンのラブストーリーが世界中で起こり得るであろう悲劇の縮図であり、歴史改変によって何度も強制的な別れを強いられる二人の心境は涙腺を緩ませました。

再構築された世界は以前の世界と然程変化は無い様に思えるが、その僅かな変化がもたらす影響が凄まじい。

映画バタフライエフェクトを見たことがある方はそれを思い浮かべてみればわかると思います。

バタフライ効果よろしく、なかった事になるという事実は時間を遡るほど世界の人々に深刻な影響を与えていく。更に人々はそれに気づくことさえ無い。

歴史改変とは極めて罪深いものであり、バックトゥーザフィーチャー3のドクの判断も納得がいく心境です。

SF最高!!

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Posted by ブクログ 2012年08月11日

ノーベル物理学賞を受賞しつつも故郷スコットランドで世捨て人のような生活を送るチャールズ・ロス博士は、「60秒過去に6文字のメッセージを送る」時間間通信を可能にするプログラムを開発する。アメリカから駆けつけた数理物理学者の孫・マードックと仲間たちと共に研究を続けるうちに、この研究が持つ大きな意味に気づ...続きを読むいていく。一方で、ある事件が世界規模で人類の未来を脅かしつつあり、時間間通信の研究は否応無しに歴史の渦中に飲み込まれていく・・・

ゼラズニイだのブラッドベリだのを続けて読んでいたので、久しぶりにハードSF読んでものすごく爽快感を味わいましたヽ( ´ー`)ノ
「タイム・マシンで過去を改変できるか」という、SF的発想の古典中の古典であるタイム・パラドックス・テーマに、超ポジティヴなハードSFの泰斗・ホーガンが真正面から挑んだ長編。この手のワン・アイディア・ストーリーって、普通は短編で充分というか、瞬発力勝負なんですよね。長編だと先が読めちゃってダレるんですよ。そこを敢えて長編で勝負するホーガン、いろんな意味でさすがです(笑)
この作品におけるホーガンの工夫は、誰がどう描写しても嘘クサくなる「タイム・マシン」を登場させず、「時間間通信」をメインのガジェットに据えてタイム・パラドックスを描いたこと。当時はありそうでなかったんじゃないでしょうか。物語後半が加速的に政治色が強まるところが実にホーガン的ではありますヽ( ´ー`)ノ人物造形が思いっきりステロタイプなところもホーガン的ではありますヽ( ´ー`)ノが、二転三転するストーリーのドキドキ感といい、余韻に残るハッピーエンドといい、実に「SF映え」する作品ですね。佳作だと思います。

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Posted by ブクログ 2012年04月14日

まずタイトルでどんな話か分かるのが秀逸。まさにその通り、一日だけ過去へメッセージを送ることができる機械を中心に展開される物語です。
タイムパラドックスの解決方法が面白いのでそういう思考実験が好きな人におすすめ。
猫が展開上のキーポイントになるのも良いですね。
あとはいつものホーガンというか、きわめて...続きを読むユートピア的な世界観。最先端の科学技術に対してあくまでポジティブな見方をしているのが特徴です。核によるクリーンなエネルギーが供給され、飢餓問題解決、だけど冷戦は解決していない…など、現代からすると苦笑いなのですが、80年代ならしょうがないね!
ホーガンの小説には健全な人や健全な要素しか出てこないから個人的にはちょっと物足りないです。反動でむしょうにクトゥルー神話が読みたくなりました。

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Posted by ブクログ 2012年02月08日

タイトルどおり未来から過去への干渉を描いた時間物。
過去への干渉を目的としない純粋な(空想)科学的実験の
繰り返しと、その中で生まれる恋愛ドラマ・・・と思いきや
一つの絶望的な状況の打破のため
これまでの素敵な世界を再構築して、無かったことにしてしまう
道を選んだにもかかわらず、並行で進んでいるもう...続きを読む一つの問題
悲劇的な世界、二つの致命的な問題を、どう解決するのか、
という二段(三段?)構えでドキドキワクワクの世界。
しかし素人・文系には科学的・理系に見える
小難しそうな理論でかためられた時間跳躍も
物語を進めるための小道具に思えてしまうのが残念。
一回目にメロドラマ風からチョッとドライに展開しつつ
最終的に暖かい希望を見つけられるラストはいいかも。
活躍はしないけど、キーポイントであるのが猫なんで☆は甘め

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Posted by ブクログ 2017年08月16日

 「タイムトラベルもの」と言えるか。
 人や物が時を超えるわけではなく、メッセージが伝えられるだけなのだが、それが過去へ届けば、歴史を変える力は十分にある。
 タイムトラベルものには、扱いに困る矛盾が色々とあるにもかかわらず、元祖「タイムマシン」から多くの作品が描かれているが、そこにはやはり、「もう...続きを読む一度やり直せたら・・・」という人間の願望が表れているのではないか。
 ホーガンらしくちょっととっつきにくい理屈をこねる場面もあるが、「やり直すことでの影響あれこれ」という基本はしっかり描かれており、前半のスローペースからは考えられない急展開も控えている。
 ラストがいいです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ハードSFの巨匠、ホーガンが手掛けたタイムマシンもの。タイムマシンといっても荒唐無稽さはなく、本当にある話のように理論的。ゆえにちょっと難解。ホーガン独特のスピード感と展開はスリリング。

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Posted by ブクログ 2023年02月19日

いいんですよ、とばしても……。
だって、どんなに読み込んでもわからないものはわからないし。

そう、ハードSFと呼ばれる科学系専門用語?の数多く出てくる本は、目が痛くなるほど凝視しても、ダメなんだ~私。

じゃ、なぜ読むかって?
面白いから!

この物語だって、地球滅亡に抗う主人公たちの悪戦苦闘がパ...続きを読むニック映画のように描かれていて、とても面白い。

過去にさかのぼることで得られることと失うことの重さが、主人公の決断にのしかかるとき……さあどうする。

ただ、ちょっとだけ????となったのが、ダメな私であるところ。
残念!

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購入済み

本筋は単純 理屈は困難

2022年04月25日

タイムマシン物だけど 誰かが過去や未来に飛んで行って大暴れ なんて話ではない 実に地味なタイムマシンだ 物語でのタイムマシンの理屈も? その影響も? 読んでる途中から これはもう一度最初から読まないと駄目だな と思った 今から 2回目を読もう

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Posted by ブクログ 2022年01月17日

最初の世界観や設定の説明が中々頭に入らず読むのに時間がかかったけど、そこをすぎるとスイスイ読めた。
過去現在未来はすべて常に変化してるってまあ非現実的だけど、なんか不思議な感じがしてすきだなあ。

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Posted by ブクログ 2020年10月31日

なかなか見たことないロジック系SF?でした。

ハードコピー(穴の開いた板)でプログラミングする時代にとんでもない事を考えたもんです。

星を継ぐもので知ったホーガン
やはりすごい作家ですね!

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Posted by ブクログ 2019年07月06日

言葉だけ、それも一度に6文字だけを過去に送ることのできる機械を作り上げたチャールズ。そこへ数学者や物理学者を集め、どのように活用、改良するかを議論する。そんな中、世界中で謎の現象と謎の病気が流行り始め、直ちに原因は判明するが、過去にある原因を止めることができるのか?

全部読み切ると、よく考えてある...続きを読むなあという小説だが、いかんせん途中がダレる気配があり、天候も影響して正直なところ眠いのを我慢して読んだところがある。

過去へ送れるものは、文字だけ。それも一度に6文字だけ。でも連続して送ることで、過去における未来に起こる事故を回避することができる。分岐型の未来像ではなく、ホーガンは違う"時間線"に乗り換えるという言い方をしているが、早う話がタイムパラドックスをどう議論するのかという点がかなり長々と、図まで加えて書かれており、そのへんはハード。

別の意味でハードなのが、メッセージを過去に送った時点で、過去の話にポンと飛ぶ。難病が発症して全く動かなくなった人が、次のシーンはその前に戻って会話していたりする。同じセリフなどでうまくつないでいるものの、若干ついていくのが厳しいと感じるところだ。また、そこで違う時間線の話が始まるわけで、そのパラドックスを十分には楽しめなかった。

2/3ほど進んだ当たりで、目的がはっきりし始める。はっきりしてしまえばホーガンらしいストーリー展開で、安心して読み進められる。ただ、地球規模の危機が立て続けに起こりすぎであり、起こる事件は1つだけで、それを解決でも良かったんじゃないかと思う。

ところで、「タウ波」については少々力技という部分はあれど、プログラムにしろブラックホールにしろ謎の病気にしろ、ちゃんと取材して調べて書かれており、ここんとこ読んだ日本の微妙なSF作品とは、月とスッポンほどの違いがある。

ただまあね、真ん中の1/3は読みにくいよねこれ。その辺加味して、ちょっとSF玄人向けかな。

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Posted by ブクログ 2011年03月11日

科学的な知識が乏しいので理論とかが難解だったが、途中にある図解はとても分かりやすく助かった。
時間跳躍ものは周りの人々を不幸にするものが多いような気がするが、これはそうではないのが新鮮だった。

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