ジェイムズ・P・ホーガンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新三部作の第一作。揺籃(ようらん)=ゆりかごですから、次はどうなるのでしょうか。
久々のホーガンの新作という気がします。それもかつてのガニメデ三部作の路線です。期待して読み始めました。しかし・・・。
なんかちょっと違います。恐竜の謎、旧約聖書の記述の謎など「らしい」所もあるのですが、後半は良くある彗星の地球衝突のディザスター小説です。それも凄惨さばかりが表に出てホーガンらしくありません。
もともとホーガンという人は、科学的であるより、物語の面白さを優先する人で、むしろ私はそれが好きなのですが、今回はちょっとね。肝心の彗星発生のメカニズムも描けてないし・・。
なんだか少々消化不良。でも、幾つかの謎は残してあるので、これを次作でどう処理されるかを期待しましょう。
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Posted by ブクログ
タイトルからすると、新しい世界をつくる機械、新しい世の中を作る機械、という感じがするので機械が主人公なのかと思った。
ところがそうではなく、未来の地球での科学者のお話である。
K理論という、わたしには理解もつかない難しい理論をうちたてた科学者と、それを実現化する装置を完成させた科学者は、その当時の社会情勢が交戦モードになっていることに違和感を覚え、政府機関での研究をやめてしまう。
ある自由機関で彼らの研究を行っていくが、政府が彼らに圧力をかけ始め、結局は政府からお金を引き出させて研究を続けることになる。
最終的に主人公のクリフォード博士が作り上げた装置は、衛星からピンポイントで爆撃できるもののK理論版。それがなぜ「創世記機械」なのか。わたしにはうまく説明できないので(^^;、興味のある方はぜひ読んでみてください。
この作品は1981年に日本で発売されているので、作者が執筆していたのは1970年代であろうと想像されます。つまり、1970年代の世界情勢を色濃く反映されているものになっています。
そう考えて読むと、当時のアメリカ人は「自由主義陣営」対「共産主義陣営」というまさしく「冷戦」が将来はもっと激化して、陣営ごとで戦争が起こると予想していたようです。
中国はインドへ侵攻するし、ソビエトは西と東で分裂して戦っているし、なかなか「未来予想図」として面白いものになっているので、そういう方面として読んでみても面白いですよ。
相変わらず日本はいまいち君として描かれているのが悲しいですが。 -
Posted by ブクログ
原題 The Immortality Option
ハードSFの大傑作。
『造物主の掟』の続編です。
だいぶ前に買ったままどっかいってたんだけど、先日、出張の折に実家で発掘!
前作はホントに面白かった。
アシモフのファウンデーションシリーズ
ブリンの知性化シリーズ
とならんで、私の中のベストオブハードSF!!
どんな話かっちゅーと
2020年ごろ、人類は土星の衛星タイタンで、独自の文化を築く機会生命(タロイド)と出会うの。
彼らは、一部の王族と教会に支配された地球のルネッサンス以前のような状態で、
自分たちは機械でない偉大な存在(ライフメイカー)に創られたという信仰をもっているわけ。
知的水準は大したことないんだけど、もともと機械なもんだから、そっちのレベルはやたら高い。
そこに目をつけた地球の悪い連中が、タロイドの支配階級と結託して、
植民地にして、バンバンいろいろつくらせよーとおもうのね。
そこで、活躍するのが、何故か探査船にのってるインチキ霊媒師のザンベンドルフ。
この人、インチキ霊媒師のくせにみょーに正義感の強い、彼と彼の仲間は、タロイドの民衆のために、
きゃつらの野望をくだこーと、得意のインチキを駆使して真っ向から立ち向かう…ちゅう話。
そんな、前作から12年後にかかれたのが今作。
ついにタロイド達をつくった存在(ライフメイカー!)が登場…
さらに、まだまだ悪巧みはすててなかった悪い連中…
そして、またしても、タロイドたちのために立ち上がるザンベンドルフチーム。
ってな話です。
残念ながら前作の興奮はよみがえってきませんだしたが。
なかなかよく出来てましたよー
やっぱ、主人公のキャラがいいなぁ~ -
Posted by ブクログ
人工知能がテーマの傑作
2028年。人工知能がどこまで進化するのかを確かめるため、隔離された環境である宇宙ステーションでの実験が実行に移された。
自分を守るという命題を与えられ、人を攻撃することを強いられる人工知能。やがてその攻撃は実験の想定範囲を超えてしまう。
あわやというとき、人工知能は自身と人の共通性を推論し、一気により高度な知能を開花させる。
登場人物に多少のインフレ感があるものの、無駄のないプロットに加えて序盤から中盤への爆発的なテンションアップ、序盤の伏線をラストで一気に開花させる小気味よさと読むものを飽きさせない。
いやぁ、おもしろい。映画にすればとても絵になる戦闘シーンが続出するし、3つのシーンが同時並行するクライマックスも緊張感があり映画向きだろうと思う。加えてエンディングが非常にきれいだ。
しかし、しかし、コンピュータが推論の無限関数の結果として知能をもつというのは私にはどうしてもピンとこない。それがどうしてもひっかって、熱中するまでには至らなかったのも事実。
現実の未来はどうなるのだろうか? 長生きして知りたいものだ。