ジェイムズ・P・ホーガンのレビュー一覧

  • 揺籃の星 上

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    新三部作の第一作。揺籃(ようらん)=ゆりかごですから、次はどうなるのでしょうか。
    久々のホーガンの新作という気がします。それもかつてのガニメデ三部作の路線です。期待して読み始めました。しかし・・・。
    なんかちょっと違います。恐竜の謎、旧約聖書の記述の謎など「らしい」所もあるのですが、後半は良くある彗星の地球衝突のディザスター小説です。それも凄惨さばかりが表に出てホーガンらしくありません。
    もともとホーガンという人は、科学的であるより、物語の面白さを優先する人で、むしろ私はそれが好きなのですが、今回はちょっとね。肝心の彗星発生のメカニズムも描けてないし・・。
    なんだか少々消化不良。でも、幾つかの謎は残してあるので、これを次作でどう処理されるかを期待しましょう。

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    2017年11月08日
  • 量子宇宙干渉機

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    うーん、読んだ当時、多元宇宙的なパラレルワールドの説(?)が聞かれだした事もあって食いついて読んだ。
    並行世界との通信がなんの役に立つのかと思いきや、物事の真偽の信頼度を多数決・統計的に数値化するアイディアは単純だがアリかも。

    それ以降はファンタジックな内容になったが面白かった。

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    2016年12月05日
  • 創世記機械

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    タイトルからすると、新しい世界をつくる機械、新しい世の中を作る機械、という感じがするので機械が主人公なのかと思った。
    ところがそうではなく、未来の地球での科学者のお話である。

    K理論という、わたしには理解もつかない難しい理論をうちたてた科学者と、それを実現化する装置を完成させた科学者は、その当時の社会情勢が交戦モードになっていることに違和感を覚え、政府機関での研究をやめてしまう。
    ある自由機関で彼らの研究を行っていくが、政府が彼らに圧力をかけ始め、結局は政府からお金を引き出させて研究を続けることになる。
    最終的に主人公のクリフォード博士が作り上げた装置は、衛星からピンポイントで爆撃できるもののK理論版。それがなぜ「創世記機械」なのか。わたしにはうまく説明できないので(^^;、興味のある方はぜひ読んでみてください。


    この作品は1981年に日本で発売されているので、作者が執筆していたのは1970年代であろうと想像されます。つまり、1970年代の世界情勢を色濃く反映されているものになっています。
    そう考えて読むと、当時のアメリカ人は「自由主義陣営」対「共産主義陣営」というまさしく「冷戦」が将来はもっと激化して、陣営ごとで戦争が起こると予想していたようです。
    中国はインドへ侵攻するし、ソビエトは西と東で分裂して戦っているし、なかなか「未来予想図」として面白いものになっているので、そういう方面として読んでみても面白いですよ。
    相変わらず日本はいまいち君として描かれているのが悲しいですが。

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    2015年07月25日
  • 時間泥棒

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    可もなく不可もなく、短すぎず長すぎず、よくまとまっていてよかった

    SFに関する知識も理系の知識もほとんど無いので所々分からない話が出たが、大筋は理解できるようになっている

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    2014年07月04日
  • 揺籃の星 下

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    ホーガンは何だか最初に読んだのがダメで敬遠してきたが、元ネタがヴェリコフスキーの「衝突する宇宙」だというのを知ってこれだけ読んでみる気になる(笑)楽しい!!ハードSFというよりパニックものだとは思うけれど、キワモノを一蹴せずにきちんと見据えろよ!という恨み節がさく裂しているようでもあり、、、三部作とのことで、最後まで読まなければ意図はわからないのだろうと思う。ネタがネタだけにすごいやってくれるのではないかと期待は高まるが。

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    2014年02月24日
  • 造物主の選択

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    人類を現在として、はるか先を行く異星人と人類が辿った
    過程にあるタロイドの世界がそれぞれ並行かつ絡み合いながらに
    動きながら、結局、人類の位置にまとまっていくところが
    都合よすぎると思うが・・・
    前作からのメカ沢さんや新キャラ《ジニアス》の魅力
    ザンベンドルフの害意のない騙しは読んでいて楽しい。
    ただ異星人の結末についてはあまりにあっさりしすぎていて
    ちょっと拍子抜け。

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    2012年03月14日
  • 時間泥棒

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    名作「星を継ぐもの」に比べると、物足りなさは残るもののやはり面白かった。私はホーガンの描く、数字や定理だけで表しきれない哲学的な表現部分にも心惹かれます。
    働いて手に入れたいものは時間ではないのか?などをはじめとしてストーリーとは無関係ながら、心を刺激してくれる言葉がそこここにあると思うし、そういうものを読むたびに、SFってやはりロマンって気がします。

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    2011年11月02日
  • 造物主の選択

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    原題 The Immortality Option

    ハードSFの大傑作。
    『造物主の掟』の続編です。
    だいぶ前に買ったままどっかいってたんだけど、先日、出張の折に実家で発掘!
    前作はホントに面白かった。
    アシモフのファウンデーションシリーズ
    ブリンの知性化シリーズ
    とならんで、私の中のベストオブハードSF!!
    どんな話かっちゅーと
    2020年ごろ、人類は土星の衛星タイタンで、独自の文化を築く機会生命(タロイド)と出会うの。
    彼らは、一部の王族と教会に支配された地球のルネッサンス以前のような状態で、
    自分たちは機械でない偉大な存在(ライフメイカー)に創られたという信仰をもっているわけ。
    知的水準は大したことないんだけど、もともと機械なもんだから、そっちのレベルはやたら高い。
    そこに目をつけた地球の悪い連中が、タロイドの支配階級と結託して、
    植民地にして、バンバンいろいろつくらせよーとおもうのね。
    そこで、活躍するのが、何故か探査船にのってるインチキ霊媒師のザンベンドルフ。
    この人、インチキ霊媒師のくせにみょーに正義感の強い、彼と彼の仲間は、タロイドの民衆のために、
    きゃつらの野望をくだこーと、得意のインチキを駆使して真っ向から立ち向かう…ちゅう話。
    そんな、前作から12年後にかかれたのが今作。
    ついにタロイド達をつくった存在(ライフメイカー!)が登場…
    さらに、まだまだ悪巧みはすててなかった悪い連中…
    そして、またしても、タロイドたちのために立ち上がるザンベンドルフチーム。
    ってな話です。
    残念ながら前作の興奮はよみがえってきませんだしたが。
    なかなかよく出来てましたよー
    やっぱ、主人公のキャラがいいなぁ~

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    2011年09月24日
  • 未来の二つの顔

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    人工知能がテーマの傑作

     2028年。人工知能がどこまで進化するのかを確かめるため、隔離された環境である宇宙ステーションでの実験が実行に移された。

     自分を守るという命題を与えられ、人を攻撃することを強いられる人工知能。やがてその攻撃は実験の想定範囲を超えてしまう。

     あわやというとき、人工知能は自身と人の共通性を推論し、一気により高度な知能を開花させる。

     登場人物に多少のインフレ感があるものの、無駄のないプロットに加えて序盤から中盤への爆発的なテンションアップ、序盤の伏線をラストで一気に開花させる小気味よさと読むものを飽きさせない。

     いやぁ、おもしろい。映画にすればとても絵になる戦闘シーンが続出するし、3つのシーンが同時並行するクライマックスも緊張感があり映画向きだろうと思う。加えてエンディングが非常にきれいだ。

     しかし、しかし、コンピュータが推論の無限関数の結果として知能をもつというのは私にはどうしてもピンとこない。それがどうしてもひっかって、熱中するまでには至らなかったのも事実。

     現実の未来はどうなるのだろうか? 長生きして知りたいものだ。

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    2011年09月14日
  • 時間泥棒

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    SF好きとか世間様に公言して憚らない自分ですが実は古典、いわゆるクラシックな名作や大御所を全然知らなかったりします。と言うわけでそろそろ補完しよう、とまず薄めの本を購入して見ました。

    物語の導入部分は推理小説みたいです。お話の核へとつながるのが非常に上手だな~と。時間が進み方が変わってしまう、と言うのも面白い。何せ登場人物が非常に魅力的です。あんな神父様ならキリスト教に改心してもよいかも知れない。うん。

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    2011年08月07日
  • 未来の二つの顔

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    機械が思考し進化する過程を楽しむことはできるが
    登場人物のキャラクターがあまり印象に残らない。
    1979年の作品で2028年の世界を描いているそうだが
    現実はどこまで迫りまたは追い抜いているのだろう。

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    2011年05月29日
  • 創世記機械

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    ネタバレ

    多少極端だしSFっていうよりなんか科学者を主人公にしたドラマっぽいのだけれど、
    かっちりした感じが『星を継ぐ者』的で良いです。
    最近読んだホーガン二作がどうも、だったので期待しなかったんだけど
    面白かった。
    「創世記機会」という名称はどうかと思わなくもないけれど。

    主人公が気が狂って終わるなんて平和理想主義のホーガンぽくないな、
    と思ったらやっぱり最後は平和でした。
    平和でもちゃんと展開があるクライマックスなのでぬるくないです。

    ★4と悩むところだけれど、
    『星を継ぐ者』が4だからなあ。
    3は若干厳しい気もするけれど。

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    2011年03月29日
  • 未来からのホットライン

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    科学的な知識が乏しいので理論とかが難解だったが、途中にある図解はとても分かりやすく助かった。
    時間跳躍ものは周りの人々を不幸にするものが多いような気がするが、これはそうではないのが新鮮だった。

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    2011年03月11日
  • 造物主の掟

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    機械にも動物と同様に進化の道はある
    生命を持つものと、工業的に作られるものの差はなに?
    宗主国と植民地の関係と『人間性』
    宗教の持つ、まやかしの一面と世界を支える力
    飽くなき探求力と異端の関係
    ザンベンドルフへ嫌悪感から好意的、共感につながる変化
    異文化コミュニケーションと啓蒙

    タロイドを脳内生成・再生するとメカ沢さんになるのが残念
    だって、二足歩行の人型になる理由がよくわからないので。

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    2010年10月10日
  • 揺籃の星 上

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    上下巻あります。
    こっちは上巻。
    おもったより早く。
    地球滅亡が訪れてしまい、それでもどうにかしようと
    頑張る人と諦めちゃう人が見事に描かれています。
    実際におこってもこうなりそうな、非常にリアルな
    作品です。

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    2009年10月04日
  • 黎明の星 下

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    神話とトンでも科学の融合は程ほどに
    でも、冒険活劇の様相も前作ほどになく
    2作目に入ったメインキャラクターの魅力も薄い。
    三作目で化けなければ「ふ〜ん」って感じの2作目

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    2009年10月07日
  • 揺籃の星 下

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    救出、脱出の冒険活劇
    まぁ、これはこれでいいんじゃない?
    SF好きの方々も堅いこということなしで
    漫画、ハリウッドディザスタームービー風と思えば。
    続編ではどーなる?

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    2009年10月07日
  • 仮想空間計画

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    夢の中ではどんなに突拍子もない世界であっても
    夢だと気がつかないように。
    リアルな現実ならなおさらどっぷりつかって。
    特別に専門的ということはなく、
    かといって空想的というわけでもなく読みやすい。

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    2009年10月07日
  • 時間泥棒

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    高校時代、ラジオで聞いたのが最初なのですが、最終回を聞き逃し、ずっと気になっていたので小説を買ってしまいました。途中まではとても面白いんだけど、最後が「そんなオチ!?」って感じ。まぁ長年のモヤモヤがなくなったという点で、よかったかな☆

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    2009年10月04日
  • 揺籃の星 上

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    地球にじゃんじゃん隕石が降ってくる話。ホーガンの作品はどれも、SFを読む時のワクワク感が味わえて大好きなのだが、この本を売っぱらってしまったのはヴェリコフスキー理論という疑似科学に基づいている点が肌に合わないから。もちろんホーガンは疑似科学を構築してストーリーと絡ませるところが面白いのだが、ほんとにトンデモ科学にはしってしまっているとしたら残念である。話自体はまあまあ面白いがこれを読まなくても隕石衝突SFはいくらでもあるのでいいでしょう。

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    2009年10月04日