逆月酒乱のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ
亡き親友の娘を引き取り「父親代わり」として共に生きてきた男と、彼に長年想いを寄せてきた少女。
血の繋がりはないのに、確かに“家族”として築かれた関係が、ある日を境に少しずつ軋み始める――そんな危うい境界線を丁寧に描いた物語でした。
ヒーローは理性的でありながら、ヒロインに対してだけは抑えが効かなくなってしまう大人の男。
彼が葛藤しながらも「父親」と「男」の間で揺れる姿は、とにかく切なくて苦しい。
一方のヒロインも、決して子どものままではいられない気持ちを抱えながら、それを隠して健気に振る舞おうとする姿がいじらしい。
“偽父”というタイトル通り、二人の関係性が“擬似”から“真実の愛”に変わっ -
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購入済み
海野先生のお仕事ものは最高!
仕事のトラブルに取り組み、二人が距離を縮めていく過程がすごく良かったです。
サービス残業を美徳と思っている人いますよね!
何なら必要のない残業をすることが会社への奉仕と思っている人いますよね!いや、残業すれば残業代が発生するし、結果、会社に無駄な給与を支払わせているだけだろって思いますけど。
海野先生の本はお仕事ものの話がすごくリアルで、こういう人いる!こういうことある!とすごく共感します。
二人の知らないことを教え合う場面とか、可愛い描写もたくさんあって大満足でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとんでもなく最高でした!!
海野先生の年上受けリーマン本当に大好きです(大歓喜)
自分も意見とか言えず、波風立たないよう要求を飲んでしまうところがあるので慶一の気持ちがとてもよく分かります。
そんな自分にp48の「空気なんて窓でも開けたらすぐ入れ替わりますよ」のあまり重く受け止めない深見の考え方が心に刺さりました。
心情的には工場の味方になりたいけど、立場としては営業部の利益を優先しないといけない板挟みの中深見を通し、たくさんの人と関わるうちに徐々にアップデートしていく慶一を見れて良かったです。
そんな仕事の辛さとは一変、居酒屋で食事をするシーンはほんわかしてて微笑んでしまいました。
深 -
Posted by ブクログ
ネタバレ営業部次長の40歳の慶一。
上司と部下との間でとにかく波風立てずに仕事をするには自分が耐えれば、と言いたいこともグッとこらえているのが苦しかったです。
営業部の受注に工場が「無理」を示し、営業部からは工場側に何とか間に合わせるよう言われるけれど実際工場の状態を知った慶一は工場側の現状を知って、と板ばさみ状態なのが可哀想で酷いなと。
そんな工場の16歳年下の唯一の若手深見が初見のイメージをガラリと変える前向きで物事をしっかりと捉えている優しく、疲れて途方に暮れる慶一を「豆腐屋」へ連れていき「豆腐」で打ち解けていき、そこからの仕事を交えて2人の付き合いが心暖かくなりました。
深見が慶一を「可愛い」