藤田香のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
"「あのう……。」
あたしが目をむけたのは、自分のベッド。
そこには、黒革コートに身をつつみ、ほおづえをつきながら、スマホを操作するわかい女の人がすわってる。黒革フードの下からのぞく髪は銀色、おはだは、ぬけるように白く、アーモンド形の目のなかで、黄色いひとみをきらきらさせるそのお顔は、超美人さん。だけど……。
「あーん?」
反応がオヤジ……。そもそも、すわりかたも、でーんと、あぐらをかいてるんだけどね。"[p.9]
1巻刊行から11年、チョコの進級と共にナンバリングがリセット。
これからもぜひ大形くんには"ときどき黒鳥にいいかっこ"をしてほしい。 -
Posted by ブクログ
"今日も、二人は、あたしの顔をみるなり、そっぽをむき。さらにいまは、あたしからわざとはなれるように、いちばんうしろのほうにすわってる……。
七日まえの卒業式のときは、あたしも、いちばんうしろにすわってたんだよ。あのときは、二人に両側をはさまれて、めんどくさいなぁって思ったんだけどねぇ。
ああ、結局、絶交状態のまま、春休みに突入かぁ。
って、そんなに落ちこむな、あたし。これは『絶交の曲』の呪いのせいなんだから。
でも、やっぱり、悲願花、ギュービッドさまにお願いしとけばよかった……。"[p.76]
2人と無事に仲直りできたのかどうかは次巻持ち越し。 -
Posted by ブクログ
"「ねえ、大形くん。ほかに、なにか、準備したほうがいいことない?」
すると、大形くん、テーブルの下から、透明なパックをとりだした。で、おはぎにおはしをつきさすと、パックのなかにぽとり。さらに、もうひとつ、ぽとり。それから、おばさんくさく、手首にまいていた輪ゴムをとって、パックにまきつけて。
「持っていくといいねぇ。」"[p.150]
大形くんと二人でご飯食べてどきどきしてるチョコちゃんかわいい。手をもじもじしてるのかわいい。
"「おねえちゃん、先輩がいってるのは、麻倉くんと東海寺くんのことですよ。」
え?麻倉くんたちが、どうかしたの?
「ベントーベンの絶交の曲 -
Posted by ブクログ
"「どうして、あたしだけなの!帰るときは、ギューバッドもいっしょよ!」
そのとたん、ギューバッドの下品な笑顔が、すっと消えて。
「なにいってんだよ、メリュジーヌ、それじゃあ、いつまでたっても帰れない……。」
ひとりだけ帰って、どうなるっていうの?あたし、そんなのぜったいいや!
一生、ギューバッドのことを心配しながら、生きていくなんて、考えたくもない!"[p.91]
2巻目。
ラムエルテが自分の子供であったあたりが、魔法が使えなかった理由かな?
ギューバッドはイケメンだなぁ……。
"「……考えなさい!」
あ、あたし、なにいってるんだろ。考えなさいだなんて、無責任 -
Posted by ブクログ
“「安心しろ、黒鳥!おれがついているからな!」
あ、麻倉くん。日曜日の朝から、こんなところでなにしてるの!
「黒鳥が保育園でマジックショーをやるっていうから、駆けつけたんだよ。マジシャンには、たよりになるアシスタントが必要だからな。」
ア、アシスタント?って、それより、このシチュエーションでは、とうぜん……。
「ひっこめ、麻倉!黒鳥のアシスタントは、おれじゃなくちゃ、だめなんだ!」
東海寺くんも、日曜日の朝から、白装束で、うろつかないでください!
「黒鳥。おれがアシスタントとして、真言を唱えれば、どんな大マジックも大成功だ。自由の女神でも、レインボーブリッジでも、なんでも消せるよ!」
そんなも -
Posted by ブクログ
“「心配いらないって。いいから、行こうぜ。あたしはさ、この秘密の脱出路を発見したときから、ずっと思ってたんだよ。」
「ずっとって、なにを?」
「卒業までには、絶対に一回はここを使ってみよう、メリュジーヌと二人でって。」
あたしと?
「ティカがいなくなってから、ずっと二人でやってきたけど、卒業したら、ばらばらだ。だから、それまでには、絶対、おまえといっしょに冒険したいなって。」
ギューバッド……。
「これは最初で最後のチャンスなんだ。わかったか?わかったな!じゃ、行くぞ!」”[P.35]
ジャンプスーツ姿がえろ恰好いい。
ギューバッドと旅人の息が合う辺りがちょっと気になる。
part1なので次 -
Posted by ブクログ
人気だというのを聞いて、やっと読む気になった本。
作者さんが、教師経験者だからなのか、登場する生徒が結構リアルで笑ってしまう。あと主人公がなにより主人公らしく?なく、困っている子がいても、なにもしないで、本当に危ないときだけ、「しょうがないなぁ」って感じで助けに入る。女の子が興味あることにまるで無関心。けどそういうところが共感できるかな。私もそんなんだったし(笑)あと、
地の文で入る主人公の突っ込みと、妙に冷静な目で周りを見ているのがすごいなと(笑)
人間外を含め、全員がどこかファンタジーの人々、というわけではなく、人間臭いのに笑えた。 -
Posted by ブクログ
“エロエース、ちびっ子A&Bが、走り去るのをたしかめると、野球の帽子をとって、あたしにむかって、ぺこっと頭をさげた。
「悪かったな、黒鳥。」
へ?エ、エロエースが、あたしにあやまってる……。
「一路のところ、早く行ったほうがいいぞ。もう、みんな集まってるらしいから。」
へ?エ、エロエースが、ギャグなし、エロなし……。
「おれ、練習があるから、行けないけど、悪魔払い、がんばれな。」
へ?エ、エロエースが、あたしをハゲました、いえ、はげました……。
い、いい人だ!
うちわがなくて、野球のユニフォームを着たエロエースは、いい人だ!”[P.215]
続きが気になる引き。
“「ホワイトデーの