あらすじ
青い鳥文庫人気シリーズ「黒魔女さんが通る!!」外伝part2!「悪霊の国」へさらわれたギューバッドとメリュジーヌは、サンタフスタ黒騎士団の、重大な秘密を知ってしまいます。最強であると評判の黒騎士団の団員は、全員女だったのです。女の存在を許さない悪霊の国の王と黒騎士団の闘いに巻き込まれてしまった二人。早く、「火の国」王立魔女学校へ帰りたい--!
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Posted by ブクログ
前回の続きだった。
王に狙われている黒騎士の秘密を知った黒魔女の2人は、一時的にだが黒騎士仲間入りを果たした。
籠城の食料調達のため、黒騎士の隊長と小隊長、子供の黒騎士2人とギューバッドとメリュジーヌは池に行く際に、怪しい小屋をみつける。その小屋には、井戸があり、くだっていくと、迷路の洞窟があった。
その迷路を出る前に全員拘束された。犯人は、666年前に悪霊の国の国王と黒魔導師が大量虐殺した、魔妖精の生き残りや子孫だった。隠れて暮らしていたのに、いきなり不審者が現れたということで拘束したという。
話し合いを重ね無事、拘束は解かれたが、悪霊の国の王様を率いる1万人越えの兵隊が襲ってくると知り、慌てるみんな。
悪霊の国の黒魔導師が跡継ぎを誘拐する時に、即位名と出身地、母親名、跡継ぎの髪の毛が載っている記録簿を魔妖精の生き残りや子孫が、わけあって持っていた。
その髪の毛を使って悪霊の国の国王を黒魔法で拘束しようと考える。
しかし、いまの悪霊の国の国王のページには、たった今、黒魔女や黒騎士と同行している元黒魔女の名前が母親名として載っていたという物語だった。
黒魔女や黒魔法に興味ある子供の黒騎士2人に、メリュジーヌが わかりやすく教えたおかげで微力だが、黒魔法が使えるようになり、みんなの命を救ったことがきっかけで、メリュジーヌは先生になろうと思ったんだと知った。
前回よりかだいぶんメリュジーヌの気弱なところが、なくなってきていると思った。
Posted by ブクログ
ギューバッドが変わったってメリュジーヌは言ってたけど、そんなメリュジーヌもとっても強くなったなって感じた。ギューバッドが火の国に帰らない選択をした時、ギューバッドが泣いてもメリュジーヌは泣かなかったから。
悪霊の国で魔女学校をするほど強くなれて、堂々と日の国王立魔女学校の校長になって、本当にすごい! メリュジーヌの変化も細かく分かって面白かったです。
最後のオチも、後味悪くなく、綺麗でした。
いいお話でした。
Posted by ブクログ
"「どうして、あたしだけなの!帰るときは、ギューバッドもいっしょよ!」
そのとたん、ギューバッドの下品な笑顔が、すっと消えて。
「なにいってんだよ、メリュジーヌ、それじゃあ、いつまでたっても帰れない……。」
ひとりだけ帰って、どうなるっていうの?あたし、そんなのぜったいいや!
一生、ギューバッドのことを心配しながら、生きていくなんて、考えたくもない!"[p.91]
2巻目。
ラムエルテが自分の子供であったあたりが、魔法が使えなかった理由かな?
ギューバッドはイケメンだなぁ……。
"「……考えなさい!」
あ、あたし、なにいってるんだろ。考えなさいだなんて、無責任な……。
マリスさんたちが、ぎょっとしたように、あたしを見つめてる。二人だけじゃない。ゴンサロさんも、フレデラーさんも、そして、ギューバッドやエグジリさん、旅人さんまで、あっけにとられた顔をしていて。
で、でも、いっちゃった以上、最後まで責任を取らなくちゃ。それが先生だもの!
「なんだっていいの!どんな小さなことでもいいから、自分になにができるのか、考えなさい!」"[p.221]