藤田香のレビュー一覧
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“「おじさん、おじさんったら……。」
「むにゃむにゃ……。お、サエ!どうした、デザートがあまったか?のこしたら、もったいないぞ、おじさんが食べてあげよう。」
そういうことじゃなーい!
っていうか、食べ物になると、ぱっと目をさますの、やめなさいっ。
「ん?」
急に、光一おじさんの顔がまじめになった。
「どうしたの?」”[P.85]
2巻目。
1巻の幕間にいた犬はサエの飼い犬だったのか。
“「ほんとだ!サエ、すごいね!だけど……。」
博士が、めがねの奥から、じっとあたしを見つめてる。
「ほかにも、なにかあるんじゃないのかなぁ。」
なによ、そのいいかた。なんか気になるね。
「え?い、いや、ほら、 -
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“「じゃあ、手に絵の具がついたのもそこですね。」
冷たい声でいうと、みすずさんは光一おじさんにすっと近づいた。
「持ち物を調べさせてください。」
けれども、光一おじさんはきっぱりと首をふった。そしてだまって黒板へ歩いていく。
な、なにをするの?
みんなが息をのんで見守る中、光一おじさんはチョークの粉を左手につけると、いきなり、バンッと黒板に手形をつけた。
「サエ、博士くん。これがほんものの手形だ。そしてヒントだ!」
ええ?ど、どういうこと?”[P.83]
幕間にちゃっかり出てくるギュービッド様。
“「はあ……。」
あれ?博士、なにためいきをついてるの?
「サエって、ほんとにくだらない話が好 -
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“「でも、二人とも、入会テストに合格したの?」
さっき、受付のおねえさんがいってたけど、かなりむずかしいらしいじゃない?
「さあな。でも、だいじょうぶさ。おれたち、今日、学校で猛勉強したから。」
「ああ、麻倉は算数が得意だし、おれは国語が得意だから、教えあったんだ。」
いっしょに勉強?いつも、けんかばかりしてる、あなたたちが?
「黒鳥を守るためには、一時休戦ってこともあるんだよ。」
はあ……。しかし、そこまでして、ついてくるとは、ある意味、見直したかも……。
だけど、お金はどうするの?ここ、セレブな塾だから、授業料も高いはず。麻倉くんの家は、お父さんが「おもちゃのアサクラ」の社長さんだから、い -
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“といっても、ギュービッドの鬼の特訓や、わけのわからんドリルをやらずに、二級になれるのは、ラッキーだよ。
ようし、やってみるかぁ。
「だろだろだろ!そう思って、プロフ帳をつくっておいてやったぞ。」
わあ、かわいい!
「おまえがまえに魔界に行ったときに、華童亜沼からゴスロリを借りたろ?その残り布で、カバーを作ってやったんだぜ。魔力がこめられてるから、魔界へ行っても、がんがんプロフを集められるはずだぜ。」
ギュービッドさま......ありがとう!
じゃあ、まずは、練習がわりに、自分のプロフを書いてみるかな。”
描き下ろしのイラストも沢山あって良かったー。
“「王立魔女学校」校則
第1章 校訓
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“「では、おまえを極秘でここに呼びつけたわけを話そうかね。」
あ、はいはい。
「じつはね、おまえに、人間界へ行ってもらいたい。」
人間界へ?なにをしに?
「きまってるだろ、インストラクター黒魔女になってもらうのさ」
ええっ?あたしに黒魔女を育てる先生になれと、そう、おっさる?”
「アホ、バカ、マヌケ、おたんこなす、すっとこどっこい」
の件は無理があるだろうと思いつつ。
後付けの設定なのかなー。
なかなか綺麗に纏まって。
“「そして、あなたはギュービッド。あなたに、ギューバッドって、おばあさん、いる?」
ええ?ギューバッド?
「ああ、それは、おばあちゃんじゃなくて、大ばあさんだよ。でも、会っ -
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最も売れている、とかいう予備知識はまあ、置いといて
小学生のみなさん。
読んだことない?読んでみ。女子なら面白いと思うはずですよ。
男子でも、本が好きなら「読まず嫌い」しないことだ。
大人の方、また「大友」の方。
自分的には、大人がこのシリーズを読むなら、1巻から読むのはおすすめしません。
もうちょっと後、そうですね、6~8巻あたりから読んで下さいな。
で、この前はどうなってたんだろう、てな感じでさかのぼって読む。
この方が入りやすいのではないかと思います。
それはなぜか。
キーワードは「読者参加型」と「作者のさじ加減」です。
このシリーズでは、主人公のクラスメイトなど、登場人物を公募 -
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“「だったら、参考までにききたいんだけど。」
森川さんが、すすすっと、近よってきた。なんだろ?
「黒雷からわたされた、『好きになり草』と『きらいになり草』、どっちを使った?」
あ、その話ね……。
「それがそのう、どっちも使わなかったんです。」
あたしは、いろいろと迷ったあげく、『相性魔法』を使ったことを話すと、森川さん、三つ編みをゆらして、にっこり。
「そう。それならそれでいいわ。なんだか、チョコちゃんらしいもの。」
あたしらしい?そうなの?ふーむ……。
「そんなことより、使わなかった『草』の缶詰、お返ししなくちゃいけませんね。」
うっかりわすれてたよ。きのうお休みだったんだから、返しにくれば -
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“ふーん。じゃあ、魔法書以外の本もあるの?
「うん。だって、人間を呪うのが黒魔女でしょ。地下に、人間を研究するための本がたくさんあるよ。子どもむけの本は、このごろ『若おかみは小学生!』とか『泣いちゃいそうだよ』とか、『パセリ伝説』とかが人気みたい。とにかく、なんでもあるよ。あ、なぜか『ムーミン』シリーズだけはないみたいだけど。」
ほう!じゃあ、『パスワード』シリーズとか『夢水』シリーズとかも、あるんだ。
「推理ものはないよ。」
は?なんで?
「魔界では、事件は呪いでおきるから、証拠もなぞもないの。だから、ミステリーは、おもしろいと思わないんだよ。犯人さがしだって、黒魔法でなんとかなるし。死の国 -
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