あらすじ
2級黒魔女さんになるために、あやとり魔法で、使い魔のネコを召喚しなくっちゃ!でも、超絶不器用少女チョコには、この修行は、きびしすぎ!小学校では、卒業式の準備が。メグの描いた看板が「卒霊式」に「式鬼次第」、卒業生の椅子の列が666だなんて、なんだかあやしげな雰囲気。卒「霊」式は、無事、終わるのでしょうか?<すべての漢字にふりがなつき 3話読み切り>
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Posted by ブクログ
6年生の卒業式の準備中や、卒業式の最中におこる事件を習いたての あやとり魔法を応用して無事解決する物語だった。
卒業式にまぎれる霊や、看板などの書き間違いがきっかけで召喚される鬼など、いろんな魔界のキャラがいて面白かった。
3話よみきりだが、1話・2話の伏線を3話で意外な方向で伏線回収されていて、とても驚いた。
Posted by ブクログ
“「安心しろ、黒鳥!おれがついているからな!」
あ、麻倉くん。日曜日の朝から、こんなところでなにしてるの!
「黒鳥が保育園でマジックショーをやるっていうから、駆けつけたんだよ。マジシャンには、たよりになるアシスタントが必要だからな。」
ア、アシスタント?って、それより、このシチュエーションでは、とうぜん……。
「ひっこめ、麻倉!黒鳥のアシスタントは、おれじゃなくちゃ、だめなんだ!」
東海寺くんも、日曜日の朝から、白装束で、うろつかないでください!
「黒鳥。おれがアシスタントとして、真言を唱えれば、どんな大マジックも大成功だ。自由の女神でも、レインボーブリッジでも、なんでも消せるよ!」
そんなものは、消しません!百円玉一枚すら、うまくできなかったんだから。
それに、こっちには、魔界直送の手品グッズがあるので、アシスタントもけっこうです。
「チョコちゃんて、やっぱりモテモテだね〜。」
へ?足もとから、かわいい声がするけど。
あれ、灯子ちゃんの弟の雄一くんじゃない。大きな目をくりくりさせて、笑ってる。
「雄一くん、あたし、モテモテなんかじゃ……。」
「またまたぁ、てれちゃって。ぼく、聞いたもん。チョコちゃんは、やくざの組長の孫と、インチキ霊能者を、手玉にとってる、魔性の女だって。」”[P.117]
他作品とかだと17巻にもなれば、主人公の好きな相手ってちょっと落ち着いたりするけれど、この本は相変わらずどっちにも寄らない関係でそこも正直面白い。
来年で10周年と知り、非常にびっくりする。
“バーン!
とつぜん、ものすごい音をたてて、体育館のドアがあいて。
「それは、インストラクター黒魔女が、しっかりしてるからだぜ!」
ギュ、ギュービッドさま!
「チョコ!あやとり魔法で川を出すとは、たいしたもんだ!あたしも、ぜんぜんっ、思いつかなかったぜ。だから、ほうびに、ちょびっと、魔力を足してやったのさ!」
そ、それじゃあ、ほんものの川になったのは、ギュービッドさまのおかげ……。
「おいっ、卒霊生!あたしの弟子を、低級だの、ダメだの、へちゃむくれだのって、さんざんなこと、いってくれたみたいだな!」
あのう、こんなときですが、卒霊生も「へちゃむくれ」とまでは、いってませんが。”[P.281]