栗本薫のレビュー一覧

  • 青の時代 伊集院大介の薔薇

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    栗本薫の原点が、いくつも本書の中にちりばめられているらしい.

    本人によるあとがき(解説)、関係者からの証言によれば、
    本書は、栗本薫の若き頃が詰め込まれているらしい.

    学生劇団の女優「花村恵麻」が主人公で、
    最後まで、伊集院大介は、あくまで脇役.

    2度おいしい作品です.
    他の栗本薫の作品にはない側面が読み取れる.

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    2011年08月14日
  • 水曜日のジゴロ 伊集院大介の探究

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    「伊集院大介の探求」という副題から、どれだけ読み取れるかが鍵かもしれない。

    本書には、伊集院大介の推理はない。
    残るのは伊集院大介の透明感だけ。
    それが「探求」という意味だと気が付かないと、本書を読んでいても辛いだけかもしれない。

    栗本薫が描こうとした人物3人を、どれくらい理解できるだろう。

    連続殺人鬼の話なので、お勧めはしたくない。

    伊集院大介が推理するようでは、シャーロックホームズやポアロを超えることはできないと思う。
    推理しなくても、透明感だけの存在であるところに伊集院大介の異能力があるノではないだろうか。

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    2011年08月14日
  • 身も心も 伊集院大介のアドリブ

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    あとがきから読むのは適切ではないが、
    ついついあとがきを読んでしまった。

    本書を楽しむのには2つの方法があることがわかった。

    1つは、素直に、この本を読むこと。
    登場人物について、過去に知っていたことがあろうとなかろうと、
    伊集院大介のように、無頓着に、透明に読むこと。

    本書を読んで、栗本薫が期待している読者像が、伊集院大介であることがわかった。
    過去の読書好きで徹夜してしまう話があった。
    今回はジャズを聴いて徹夜してしまう。

    栗本薫の望む読者なら、本書も楽しめるはずだ。

    2つめは、あとがきに書かれているれている
    関連書籍を先に読むこと。

    キャバレー で登場す

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    2012年07月27日
  • 六月の桜 伊集院大介のレクイエム

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    栗本薫の作品なので安心して読もうと思いました。
    主人公の少女が幸福になって終わることを願っていました。

    読み進むうちに、だんだん違和感が増してきました。
    どうして栗本薫さんは、自分の世界に閉じこもっているのだろう。

    もっと世の中に出て、大きな声で物をいった方がいいのではないかと感じました。
    生前に栗本薫さんに一言だけ言っておけばよかったという悲しみのある一冊です。

    自分の期待の甘さと、想像力の貧困に比べれば、
    栗本薫の世界観の方が大きいのは分かります。

    それでも何故、こんなに悲しい物語を書かないと行けなかったのでしょうか。
    単なる量産という枠だけでは語れないような気が

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    2011年08月14日
  • グイン・サーガ10 死の婚礼

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    思ったよりアムネリスに優しい結婚式でした。(鬼)ナリス様は流石に狡猾です。今後の暗躍が楽しみです。早くグインたち合流して。

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    2011年08月11日
  • 早春の少年 伊集院大介の誕生

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    中学生の頃の思いが,よく伝わってくる。
    自分が考えたことを,大人に馬鹿にされて,早く大人になりたいと思う。

    どうして,中学生の頃の思いを,まだ保ち続けているのだろう。
    栗本薫さんは,いつまでも,少年のような女性なのだろうか。

    透明感のある人物像,悲惨な状況をさらりと書き流す力量。
    どこまでが実話をもとにし,どこまでが想像なのだろう。

    悲惨な殺人事件が続いたことがある。
    阻止できなかったことを悔やむ気持ちが大切だと思う。

    本作の主人公である伊集院さんの知人が,警察官になったことが救いなのだろう。

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    2011年06月26日
  • 仮面舞踏会

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    伊集院大介の助手となる滝沢稔(愛称:アトムくん)の出会いと,パソコン通信関連の殺人事件.
    栗本薫が,特定のサービスを模型としていないというのがすごい.
    こんなすごい本が出ていたことを知らなかったのは、とても恥ずかしい.
    伊集院大介シリーズを読破しようと思ったのは正解だった.

    サービスは,命名からはニフティが一番近そうな気がした.
    最後の犯人特定の書き方が,ややチャットらしくないところと,
    アトムくんがパソコン通信を始めたいきさつと、伊集院大介に教えるところがやや足早な感じがした.

    全体を通じて,ネット社会の課題をあぶりだしているところがすごいと思った.
    それだけでなく,ネッ

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    2011年06月26日
  • 真夜中のユニコーン 伊集院大介の休日

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    伊集院大介シリーズの星ともいうべき作品です。

    栗本薫が、伊集院大介や、滝沢稔のような透明感のある男性が好きなことが本書でもよく分かります。

    解説からも読み取れるように、主人公は栗本薫の権化のような女性です。
    透明感ある男性が好きなので、結局滝沢稔殻の情報を信じます。

    解説で、栗本薫はハウステンボスがモデルではないことを断っています。
    断れば断るだけ、長崎とハウステンボスから受けた印象が題材になっていることが分かります。

    馬とテーマパークと雨。
    ユニコーンを舞台にした小説として特筆できます。

    アガサクリスティの推理小説ではないものがすばらしかったように。
    あるいは推理小

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    2011年06月26日
  • 第六の大罪 伊集院大介の飽食

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    家にいっぱい栗本薫の本がありました。
    どの本もあとがきを読んで、文章がうまいなと関心していました。

    中身は、苦手なものが多かったので、食わず嫌いで来ました。

    最近、探偵ものを読むようになったので、伊集院大介シリーズなら読めるのではないかと思い、初めて中身を読みました。

    最初の、「グルメ恐怖症」は、出版者と執筆者の関係がわかって、とても面白く読めました。
    大人の社会というか、犯罪にならない計画殺人というか。

    伊集院大介も、証言だけ取って、それ以上のことは依頼されていないのでしないという大人の対応には脱帽しました。

    伊集院大介シリーズをこれから読もうという気になりました。

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    2011年06月26日
  • 真夜中の天使1

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    栗本薫はグインサーガで有名である。
    個人的には,伊集院大介や栗本薫(男性,登場人物,著者とたまたま同じ名前)
    が好きだが,著者の原点は,真夜中の天使,翼あるもの,レダのシリーズとのことが,3巻のあとがきに書かれている。

    栗本薫という作家を理解したいので,敢えて読もうと思い購入しました。

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    2011年06月26日
  • ハ-ド・ラック・ウ-マン

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    栗本薫(男性:登場人物)の友人が主人公の物語。
    PA(Public Address:音響)とロック楽団(rock band)をかけもちする石森信。

    バンドのグルーピー(親密な関係のある熱狂的愛好者)のライが殺されたことに始まるバンドの瓦解模様。
    バンド生活の人生模様を描写している。

    栗本薫(女性:作者)がバンドをやっていたとのこと。
    バンドに関する情報は詳しい。

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    2012年09月13日
  • 怒りをこめてふりかえれ

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    栗本薫(作家)の栗本薫(登場人物)による栗本薫(作家と登場人物)のための作品。

    自分の人生をハッピーだと思う作者の思いが伝わってくる。

    伊集院大介が最後に登場するところも面白い。

    栗本薫が、透明感のあるだけの男性ではなく、
    男性の苦悩のようなところを表そうとしているところが面白い。

    解説がなかなか読み応えがある。
    あとがきがないのがさみしい。

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    2011年06月25日
  • 猫目石(下)

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    作家で名探偵の栗本薫(男性)と、 名探偵の伊集院大介とワトソン役の森かおるのコンビが登場する。

    後書きによると,
    栗本薫(男性)は,著者 栗本薫(女性)の分身だが、
    森かおるの方は、分身としての親しみがなくなっているとのこと。

    それで、伊集院シリーズでは,途中からワトソン役が滝沢稔に変わったのだということが理解できました。

    シャーロックホームズ対ルパンのような劇的な対決ではなく、
    一方が事件の当事者に近く、他方が傍観者的な立場という
    名探偵の立場の違いを利用して、うまく役割分担をさせている。

    途中あkら森かおるが多忙で上場しなくなるのがやや不自然。
    著者が自分が作り出

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    2011年06月25日
  • ぼくらの気持

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    この本を読んだために,作者の栗本薫も男性だと思っていました.
    とても中性的な人だと思いましたが,
    御宅なんだろうなと思っていました.

    クイーンサーガの大作を書いた人と同人物だというのも知りませんでした.

    殺人事件に遭遇して,ずさんな対応をしているところは,
    現実って,本当は小説より奇なりで,こういうこともあるかもと思わせられました.

    著者の物語の構成力を感じました.

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    2011年06月25日
  • 新装版 ぼくらの時代

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    最初に読んだ感想としては、この作品を男性が書いていたとしたらすごく非難を浴びたかもしれないのではないかと感じました。ひょっとしたら 賞はもらわなかったかもしれないかもしれないと。

    伊集院大介 もの を沢山読んで,栗本薫の愛好者になってから読みました。
    「ぼくらの時代」を、栗本薫の作品として最初に読んでいたら,栗本薫の作品を読み進もうと思わなかったかもしれません。
    この作品以外での登場人物としての栗本薫(男性)は,もっと透明感があり,素直だと思っていました。
    「ぼくらの時代」でのような行動は取っていないような気がしました。

    ネタばれになるのであまり理由は書けません。
    栗本薫の愛好家以

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    2011年06月29日
  • 真・天狼星 ゾディアック1

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    ちょうど100ページのところで,
    伊集院大介のワトソン役(聞き手、語り部)の3人げ勢揃いします。

    初代 森かおる
    2代目 伊庭緑郎
    3代目 滝澤稔(アトム)

    ほかにも,豪華 登場人物で
    これまでのお話の総決算のようなシリーズになります。

    殺人事件は凄惨ですが,伊集院大介と滝沢稔の透明感のある性格は保持されています。

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    2011年06月25日
  • 新・天狼星ヴァンパイア(上)

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    新 天狼星 は 竜崎晶の視点での話しです。
    真 天狼星 は 第三者の視点での話しです。

    新 天狼星 を 先に呼んでおけば、
    真 天狼星 が 三倍面白く読めます。

    全体を通して、世相を反映しているのは分かりますし、
    犯罪者も人間であることは分かりますが、
    栗本薫さんが何がいいたいのかがよくわからないところがありました。

    もう一度、天狼星 シリーズを全部読み直して見ます。

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    2011年06月25日
  • 猫目石(上)

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    作家で名探偵の栗本薫(男性)と、
    名探偵の伊集院大介とワトソン役の森かおるのコンビが登場する。

    後書きによると,
    栗本薫(男性)は,著者 栗本薫(女性)の分身だが、
    森かおるの方は、分身としての親しみがなくなっているとのこと。

    それで、伊集院シリーズでは,途中からワトソン役が滝沢稔に変わったのだということが理解できました。

    ところでお話は、ある数奇な芸能人一家の物語と、
    恋する栗本薫のお話に,伊集院大介が割り込んでくるというもの。

    (上)では、連続殺人が始まり,佳境に入る。

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    2011年06月25日
  • 火星の大統領カーター

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    あとがきで、栗源薫が、SF界で、暖かく迎えられていたわけではないことを知りショックでした。
    どんな分野にも、視点が狭く、自分の視点以外のものを排除しようという意見の人は大勢いると思います。
    SFファンにも、焦点が短い人たちも大勢いるのかもしれません。

    栗源薫(男性:登場人物)シリーズ、伊集院大介シリーズのように、
    透明感のある登場人物で、SFを書かれればよかったのにと感じています。

    本作品は、SFとしては一流なのでしょうが、
    栗本薫シリーズ、伊集院大介シリーズのようなミステリものに比べれば、
    登場人物の価値が見出せませんでした。

    栗本薫(女性:著者)さんが過去のSFを愛好

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    2011年06月26日
  • グイン・サーガ8 クリスタルの陰謀

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    あら?いつの間にイシュトとリンダはこんなラブラブになってるんですか?しかしこちらはナリス様達と違って微笑ましい。アムネリスは突き落とされるんでしょうね…。可哀相ですが楽しみで仕方ありません♪レムスも黒くなって。さすがナリス様の従弟です!

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    2011年06月15日