栗本薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあとがきから読むのは適切ではないが、
ついついあとがきを読んでしまった。
本書を楽しむのには2つの方法があることがわかった。
1つは、素直に、この本を読むこと。
登場人物について、過去に知っていたことがあろうとなかろうと、
伊集院大介のように、無頓着に、透明に読むこと。
本書を読んで、栗本薫が期待している読者像が、伊集院大介であることがわかった。
過去の読書好きで徹夜してしまう話があった。
今回はジャズを聴いて徹夜してしまう。
栗本薫の望む読者なら、本書も楽しめるはずだ。
2つめは、あとがきに書かれているれている
関連書籍を先に読むこと。
キャバレー で登場す -
Posted by ブクログ
ネタバレ栗本薫の作品なので安心して読もうと思いました。
主人公の少女が幸福になって終わることを願っていました。
読み進むうちに、だんだん違和感が増してきました。
どうして栗本薫さんは、自分の世界に閉じこもっているのだろう。
もっと世の中に出て、大きな声で物をいった方がいいのではないかと感じました。
生前に栗本薫さんに一言だけ言っておけばよかったという悲しみのある一冊です。
自分の期待の甘さと、想像力の貧困に比べれば、
栗本薫の世界観の方が大きいのは分かります。
それでも何故、こんなに悲しい物語を書かないと行けなかったのでしょうか。
単なる量産という枠だけでは語れないような気が -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
ネタバレ伊集院大介の助手となる滝沢稔(愛称:アトムくん)の出会いと,パソコン通信関連の殺人事件.
栗本薫が,特定のサービスを模型としていないというのがすごい.
こんなすごい本が出ていたことを知らなかったのは、とても恥ずかしい.
伊集院大介シリーズを読破しようと思ったのは正解だった.
サービスは,命名からはニフティが一番近そうな気がした.
最後の犯人特定の書き方が,ややチャットらしくないところと,
アトムくんがパソコン通信を始めたいきさつと、伊集院大介に教えるところがやや足早な感じがした.
全体を通じて,ネット社会の課題をあぶりだしているところがすごいと思った.
それだけでなく,ネッ -
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ネタバレ伊集院大介シリーズの星ともいうべき作品です。
栗本薫が、伊集院大介や、滝沢稔のような透明感のある男性が好きなことが本書でもよく分かります。
解説からも読み取れるように、主人公は栗本薫の権化のような女性です。
透明感ある男性が好きなので、結局滝沢稔殻の情報を信じます。
解説で、栗本薫はハウステンボスがモデルではないことを断っています。
断れば断るだけ、長崎とハウステンボスから受けた印象が題材になっていることが分かります。
馬とテーマパークと雨。
ユニコーンを舞台にした小説として特筆できます。
アガサクリスティの推理小説ではないものがすばらしかったように。
あるいは推理小 -
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ネタバレ家にいっぱい栗本薫の本がありました。
どの本もあとがきを読んで、文章がうまいなと関心していました。
中身は、苦手なものが多かったので、食わず嫌いで来ました。
最近、探偵ものを読むようになったので、伊集院大介シリーズなら読めるのではないかと思い、初めて中身を読みました。
最初の、「グルメ恐怖症」は、出版者と執筆者の関係がわかって、とても面白く読めました。
大人の社会というか、犯罪にならない計画殺人というか。
伊集院大介も、証言だけ取って、それ以上のことは依頼されていないのでしないという大人の対応には脱帽しました。
伊集院大介シリーズをこれから読もうという気になりました。 -
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ネタバレ作家で名探偵の栗本薫(男性)と、 名探偵の伊集院大介とワトソン役の森かおるのコンビが登場する。
後書きによると,
栗本薫(男性)は,著者 栗本薫(女性)の分身だが、
森かおるの方は、分身としての親しみがなくなっているとのこと。
それで、伊集院シリーズでは,途中からワトソン役が滝沢稔に変わったのだということが理解できました。
シャーロックホームズ対ルパンのような劇的な対決ではなく、
一方が事件の当事者に近く、他方が傍観者的な立場という
名探偵の立場の違いを利用して、うまく役割分担をさせている。
途中あkら森かおるが多忙で上場しなくなるのがやや不自然。
著者が自分が作り出 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初に読んだ感想としては、この作品を男性が書いていたとしたらすごく非難を浴びたかもしれないのではないかと感じました。ひょっとしたら 賞はもらわなかったかもしれないかもしれないと。
伊集院大介 もの を沢山読んで,栗本薫の愛好者になってから読みました。
「ぼくらの時代」を、栗本薫の作品として最初に読んでいたら,栗本薫の作品を読み進もうと思わなかったかもしれません。
この作品以外での登場人物としての栗本薫(男性)は,もっと透明感があり,素直だと思っていました。
「ぼくらの時代」でのような行動は取っていないような気がしました。
ネタばれになるのであまり理由は書けません。
栗本薫の愛好家以 -
Posted by ブクログ
ネタバレあとがきで、栗源薫が、SF界で、暖かく迎えられていたわけではないことを知りショックでした。
どんな分野にも、視点が狭く、自分の視点以外のものを排除しようという意見の人は大勢いると思います。
SFファンにも、焦点が短い人たちも大勢いるのかもしれません。
栗源薫(男性:登場人物)シリーズ、伊集院大介シリーズのように、
透明感のある登場人物で、SFを書かれればよかったのにと感じています。
本作品は、SFとしては一流なのでしょうが、
栗本薫シリーズ、伊集院大介シリーズのようなミステリものに比べれば、
登場人物の価値が見出せませんでした。
栗本薫(女性:著者)さんが過去のSFを愛好 -
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