あらすじ
深夜の六本木。同性を愛する男装の麗人・樹(いつき)の店に出入りできる男は、名探偵・伊集院大介だけだった。この店に美しい男・千秋が舞い込んでから猟奇事件が頻発する。樹と店で愛し合った雅子が翌朝惨殺死体で発見され、店内でも次の犠牲者が。千秋を疑いながらも強く惹かれていく樹に、友人として伊集院は!?(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
「伊集院大介の探求」という副題から、どれだけ読み取れるかが鍵かもしれない。
本書には、伊集院大介の推理はない。
残るのは伊集院大介の透明感だけ。
それが「探求」という意味だと気が付かないと、本書を読んでいても辛いだけかもしれない。
栗本薫が描こうとした人物3人を、どれくらい理解できるだろう。
連続殺人鬼の話なので、お勧めはしたくない。
伊集院大介が推理するようでは、シャーロックホームズやポアロを超えることはできないと思う。
推理しなくても、透明感だけの存在であるところに伊集院大介の異能力があるノではないだろうか。
Posted by ブクログ
伊集院大介シリーズ。
読ませるんだけど、面白いんだけど、1作品の単品として読むのは辛い。
伊集院大介シリーズと、栗本薫ファンが読むには面白い。
敷居が高いってことなのか。設定がコアってことなのか。はて。