岡野玲子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
はまりました。
漫画だから、平面に描かれているはずなのに、清明の背後に黒い深い闇が見えるよう。
漫画だから、音なんて聞こえるはずがないのに、博雅の尺の音が聞こえるよう。
本は軽いはずなのに、私の手には本以上の重みが感じられるよう。
文章だけしっかり読むと、難しすぎて意味がわからないのに
絵だって、割と抽象的なのに
でも、たしかに何かが伝わってくるのだ。
何が伝わってくるのか、私は言葉で上手く説明ができない。
なにかのアトラクションを体験している気分、というのが一番近い表現かと思う。
絶叫マシーンに乗ったように、叫びたくなる。
ホラーハウスに入ったように、心臓はドキドキ。
そんな本。 -
Posted by ブクログ
『安倍晴明 天の球を得ること』で晴明に子供が誕生。子守り歌のように陰陽道のことなのか、天地の理とか数字の話を乳飲み子に話しかける姿が微笑ましい。真葛のお腹の中にいる時から胎教してた模様。この子の将来が楽しみ。しかし、新造内裏で射覆をする晴明の身に何か大きな試練が待ち受けているようで、緊張感がみなぎってくる。晴明が無事でありますように。
エジプトの挿話が頻繁に出てくるけど、どういう意味があるのか分からない。時空を超えてリンクしている内容があると言いたいのだろう。
頭で理解しようとしても出来そうもないので雰囲気で把握することにします。次の巻最後まで読めるか心配。 -
Posted by ブクログ
『安倍晴明 竜宮の宝玉を得ること』『キョーフの真葛サマ絵巻』『安倍晴明 温明殿の霊剣を修理すること』『安倍晴明 闇に懐胎すること』『安倍晴明 闇を解くこと』『賀茂保憲 高雄山にて霊剣を修理すること』盛りだくさんで、分厚くて本を持つ手が痛くなりました。内容は人の世界のことではなく神や魔物の領域のことであるせいか頭で理解しようとしても意味不明で困りました。だんだん難しくなりますね。真葛の懐妊おめでとうございます。そして博雅は晴明のことを…そうだったのか!いや知ってたけど。でもはっきり言語化されるとビックリする。
ここでひとつの時代が終わる。次巻から新しい時代に進んでいくのだろう。