中村ふみのレビュー一覧

  • 死神憑きの浮世堂 迷宮の戻り人

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    シリーズ2作目

    やはり1作目は背景の説明にまるまる使われた感じですね。
    あれは重い上に、怒りと虚しさが激し過ぎて辛かったです。
    本作では、やっとまともな仕事が見られます。
    もちろんシリーズですから、骸屋や死神、忘れ得ぬものが
    潜んでいるんですけどね・・・

    愚浄の紹介で、伊武冬馬の依頼を受けることになる利市。
    死神も忘れ得ぬ者も、勝手に生き返らせられた者も
    そして、偶然立ち会ってしまった人間の思いの強さも
    それぞれの心の繊細な部分をうまく描いてくれていて
    骸屋には未だに納得がいかないけれど、楽しめました。

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    2020年03月01日
  • なぞとき紙芝居

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    本作のメインキャラは、高校生の木崎奏(きざき かなで)。
    そして偶然出会った?バッドエンドな結末ばかり描く
    紙芝居屋の御劔耕助(みつるぎ こうすけ)
    太宰治と中原中也と海藻を足して三で割った感じ・・・らしい。
    「バッドエンドの男」「沼神」「通り道」「君のための紙芝居」
    の4作を収録。
    これはホラーというより昭和ヲタクな男と
    世話好きの高校生のビビりながらもホッコリするお話しです。
    沼神がお気に入りです。耕助の優しさと目の付け所がステキ。

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    2020年01月01日
  • 死神憑きの浮世堂

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    二度目ましての作家さん。
    ゲロ安の家賃で人形修理工房「浮世堂」を営んでいるのが
    メインキャラの城戸利市は、小学生の時、幼い弟を目の前で
    殺されただけでなく、周辺から弟がいたという事実が消えていく。
    両親でさえ忘れていく中、利一は忘れ得ぬ者として
    弟の理不尽な死の真相と死神を追い続け、15年目にして
    ようやく死神と対峙するが・・・
    一方的に有無を言わせず、ただ命を奪うという
    理不尽な行為へ利一の怒りが伝染したかのように、
    読んでいて震えあがる。それが苦しいのなんのって・・・
    続きを読みます。

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    2020年01月01日
  • 獣の巫女は祈らない 電子書籍特典付き

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    こういうスピード感いいね!
    ただ、支離滅裂では?と思わないでもない所があるのが難点かな…。
    裏切った、裏切られた、味方につく、つかないが激しいなと感じたけど、獣を体に有し、神を崇め、離島で繁栄する彼らには日常茶飯事なのだろうか?
    落ち着きがない、信条が感じられないのが残念ってとこかな。

    続刊を見越しての終わり方のようだから、本質の分かっていない部分の解明必須条件!
    キャラもなかなかいいし、"しぎ"の男前感半端ない!(黒服に獣耳)
    何とも思われてないだろうけど、さらりと頬とか撫でられたらヤバイって!(きゃあ)

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    2019年08月30日
  • 黄昏出張所 歴史修復官は時を駆ける

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    黄昏時、不遇の青年・遠野ハジメの前に突然現れた「蟲番」と名のる不思議な男。
    蟲喰いによる歴史の被害を修復する3つのミッションをすれば報酬がもらえると言われ、ハジメは人生を変えるため、ミッションに挑む。

    不遇な人生を好転させるためとミッションに挑んだハジメだったが、ラストの展開につぐ、更なる展開にグっときた。

    途中まではシリーズ化は無理な展開だとは思ったが、新たな登場人物によってシリーズ化も可能そう。

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    2019年07月22日
  • 炎の姫と戦国の聖女 電子書籍特典付き

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    千寿は、実の父にして母の仇―豊臣秀吉を討つために京の都へ。
    ついに父娘は生涯初の対面を果たすが、千寿の心は怒りと情の狭間で揺れ動くのだった。
    一方、元武士の南蛮貿易商人・大野木双悦のもとでは、聖母と呼ばれる美女・カテリナが、預言者として切支丹たちの崇拝を一身に受けていて…。
    歴史を変える女たちの戦い、その衝撃の結末は―?

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    2019年03月26日
  • 炎の姫と戦国の魔女 電子書籍特典付き

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    時の権力者・豊臣秀吉の起こした戦で、異国生まれの母を亡くした赤髪の少女――千寿。
    成長した彼女は母の仇を討つため、鉄砲鍛冶の養父が造った唯一無二の鉄砲〈でうす〉を携え、太閤秀吉が城を構える京の都を目指す。
    一方、出羽の武将・熊谷八郎成匡の末娘晴姫は、秀吉の甥である関白秀次に輿入れの最中、賊に襲われたところを千寿に救われる。
    これがきっかけで千寿は晴姫の護衛となり、共に京を目指すが……。

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    2019年03月26日
  • 夜見師2

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    新キャラも登場し、箱の悲しくもよくある話が次々と出て来るので一気に読み進められる。ニアBLに関してはいきなりまた始まったな、と違和感は2巻でもしっくりこないまま。

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    2019年03月02日
  • 夜見師

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    表紙と人物イメージがだいぶ違った。そこでニアBL要素必要なのかと思うところもあったけれど、読み物として概ね面白い。

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    2019年03月01日
  • 夜見師2

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    畳み掛けるように不幸を見せられるし救いがなかったりもするけど全部が全部ハッピーエンドでないのがしっくりくる。小さな幸せって大事ですね…。
    生きてる人たちにとっても死んでいる人たちにとっても物語が動き出した二巻という感じ。続巻も楽しみ。

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    2019年01月16日
  • なぞとき紙芝居

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    夜見師で知った中村さんの二作目。
    夜見師よりも軽めのストーリーのようでいてまだ何かがあるのは確からしいので今後の展開が楽しみ。ストレスなく読めて楽しい。

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    2018年11月20日
  • 夜見師

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    一族に伝わる呪いのせいで余命3年ほどの輝は、妹のために少しでも稼ごうと破格の給料を目当てにある家の家政夫となる。その屋敷には多くの祟り神が封じられており、主人にも謎が多かったが…
    ホラーにしては軽くて怖くはなかったが、人が祟り神になる過程のせつなさなどはよかった。

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    2018年01月27日
  • 砂の城 風の姫

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    シリーズ第2弾。
    飛我は、黒翼仙の裏雲を救い、天令の那兪を天に戻す方法を求め、今度は燕の国へ。
    2つとも叶って欲しいが、那兪が天に戻ってしまうのも寂しいかも。

    名跡姫・甜湘との縁といい、飛我は天下四国に亘る何かを成すことを天に求められているのだろうか?
    本書では裏雲との絡みが少なかったのだが、次はガッツリ絡んできそうで楽しみ。

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    2018年01月17日
  • 夜見師

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    ネタバレ

    「裏閻魔」が大好きなので、この方の作品は追いかけていくつもり。

    ホラー文庫からの出版であり、若年齢層の読者向けにしているのかもしれないが、人物設定は確かに軽い感じではあるものの、きちんと細かく描写されているし、人霊が祟り神となる過程も丁寧に描かれているので十分に面白く読めた。夜見師である多々良の正体も、いろいろ可能性は考えられる中でなかなか意表のつくモノで、設定の妙を感じられた。ただ、続編があるのをあらかじめ知っていたためか、五明輝にかけられている呪いが今作で意外にあっさり解決されてしまうのに驚いた。輝には申し訳ないが、ちょっと勿体ないとも思ってしまった。しかしながら、今後のシリーズ展開がど

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    2018年01月17日
  • 天空の翼 地上の星

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    王の証の「玉」とか、宝を体内に宿すとか、まるで「蒼穹の昴」か「精霊の守り人」かと思ってしまった。

    那兪と飛牙の今後も気になるが、裏雲がそれにどうかかわって来るのか楽しみ。

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    2018年01月12日
  • 夜見師2

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    作者も後書きで書いている様に。まさか続けられるとは思ってなかったんだろうな?って出だしで何となくわかった

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    2017年10月24日
  • 夜見師

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    ホラー文庫と言ってもそれほど怖い話ではなくてホッとしました。箱に封印してある多くの祟り神を始末する夜見師と、その助手になった祟られっ子の輝の、確かにちょっとBL臭いホラーファンタジーです(あのアイスのシーンさえなければ普通の師弟関係だったのになぁ…)。輝の祟りは解決しましたが、まだまだ祟り神の箱はたくさん。身体がボロボロの夜見師だけど、これからも仕事は終わりません。シリーズとして続くのか、後は読者の想像に委ねられるのか。委ねられるなら変な三角関係&幽霊子どもコンビの楽しい日々を夢想します。

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    2017年04月03日
  • なぞとき紙芝居 思い出の幽霊

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    シリーズ2作目。今回も短編4編。
    中でも御劔さんが学生時代の友達と再会した「ペーパーシアター」が好き。相変わらずバッドエンドというか、後味の悪さを感じるんだけど、少しだけ救いのあるラストが印象的。

    今回メインとなった御劔と百合の2人がかなりワケありなので、奏の真っ直ぐさが際立ち、重く哀しい話の中で救いとなる。今回はちょっと奏の出番が少なめだったのが残念。

    結局百合と御劔の因縁や、細かい謎はまだまだ持ち越しの形。とりあえず読みやすいし、続きが出たら読んでみるかな。

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    2017年03月14日
  • なぞとき紙芝居

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    バッドエンドしか描けないという紙芝居屋・御劔と体育会系高校生男子・奏が、ちょっとホラーでファンタジーな謎を解いていく。

    最近よくある感じの話で、良くも悪くもラノベ感満載。読みやすいし、とにかくキャラが立ってる。常に着流しで、天パの海藻男と、合気道を嗜み真面目で素直な男子高校生の組み合わせが面白い。

    心霊現象の起きる廃墟とか幽霊とか、ホラーなんだけど、登場人物がほのぼのしてるのでそんなに恐くはない。
    まだまだ御劔の謎めいた言葉の意味も分かってないし、これはシリーズ化するのかな。

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    2017年02月19日
  • なぞとき紙芝居 思い出の幽霊

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    なぞとき紙芝居シリーズ、2作目。

    シリーズ続編でもあるし、紙芝居屋の耕助と霊能力者の百合のキャラに関してもう少し掘り下げてくるかなぁと思ってはいたが、結構ガッツリと二人の過去が語られた感じ。それこそラスボスっぽいのも出てくるし、意外とこのシリーズ、この後長く続かせないつもりなのかな?
    登場時はちょっと鼻持ちならん女性だと思っていた百合だけれど、今作を読んで結構可愛いくて応援したくなった。今後、Dの女との闘いに、耕助はもちろん奏もどう絡んでくるのか、展開に期待してしまう。しかしながら、その前に紙芝居屋ならではの紙芝居を使った除霊話をもっとお願いしたい。

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    2016年03月20日