あらすじ
高校生の木崎奏が出会ったのは、今どき時代錯誤な紙芝居屋の御劔耕助。見た目も中身も昆布のようにゆらゆらした昼行灯風味の耕助が作る紙芝居は、バッドエンドばかりで観客に大不評というシロモノで……?
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着流し三十路男の紙芝居屋といういかにもなキャラクターが主人公のホラー小説。
最初の話は、おや、ホラーだが幽霊が出てこない系か?と思っていたので3章目から当然のように幽霊が出てきたのには正直面食らった。
エンディングについてだが、え?ここで終わり?となってしまったのでやっぱエピローグって重要なんだなぁと思う
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面白かった!
合気道を嗜む高校生・奏と、レトロな着流し天パの紙芝居屋・御剱のオカルト霊体験談。
掴みどころのない御剱は霊感ゼロぽいのに、色々干渉できちゃってまだまだ謎が多そうだし、霊感がうっすらあるカナちゃん(奏)は、真っ直ぐすぎる性格ゆえか、妙にレトロで捉え所がない御剱に懐いているこの不思議な関係性が楽しいです。
割と描写が怖いし、脳内で画像変換しやすい文章なのも個人的にめっちゃ好みでした!
続篇あるみたいなので、また読んでみたいです。
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タイトルの通り、謎解きと紙芝居が上手に調和したミステリーです
たまたま見かけて気になり手に取りましたが、どうやら書き下ろし作品らしくこの1冊で完結しているのですが読み進めていくと登場人物に情がわくので、続きが無い事が残念です
Posted by ブクログ
本作のメインキャラは、高校生の木崎奏(きざき かなで)。
そして偶然出会った?バッドエンドな結末ばかり描く
紙芝居屋の御劔耕助(みつるぎ こうすけ)
太宰治と中原中也と海藻を足して三で割った感じ・・・らしい。
「バッドエンドの男」「沼神」「通り道」「君のための紙芝居」
の4作を収録。
これはホラーというより昭和ヲタクな男と
世話好きの高校生のビビりながらもホッコリするお話しです。
沼神がお気に入りです。耕助の優しさと目の付け所がステキ。
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夜見師で知った中村さんの二作目。
夜見師よりも軽めのストーリーのようでいてまだ何かがあるのは確からしいので今後の展開が楽しみ。ストレスなく読めて楽しい。
Posted by ブクログ
バッドエンドしか描けないという紙芝居屋・御劔と体育会系高校生男子・奏が、ちょっとホラーでファンタジーな謎を解いていく。
最近よくある感じの話で、良くも悪くもラノベ感満載。読みやすいし、とにかくキャラが立ってる。常に着流しで、天パの海藻男と、合気道を嗜み真面目で素直な男子高校生の組み合わせが面白い。
心霊現象の起きる廃墟とか幽霊とか、ホラーなんだけど、登場人物がほのぼのしてるのでそんなに恐くはない。
まだまだ御劔の謎めいた言葉の意味も分かってないし、これはシリーズ化するのかな。
Posted by ブクログ
なぞとき紙芝居シリーズ、1作目。
角川ホラー文庫からの出版だから、というわけではないだろうが、キャラも文章もいたってラノベ風。あと、謎解きと言いつつ、やはりホラー風味。それなりに怪奇じみてて怖いところもあるけれど、キャラがほのぼのとしているし、文章も優しく描かれているので、楽しく安心して読めた。惜しむらくは、表紙絵の奏が綺麗すぎるというか、筋肉バカには見えないところ。今時の綺麗な絵だとは思うけど、内容とかけ離れてまで美化するのはどうかと思う。続編も出ているようなので、もう少し耕助という人物が掘り下げられるかな。楽しみです。