むらさきゆきやのレビュー一覧
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本編の前日譚と4巻の後日譚。
・~前夜~
本編1間のさらに前、レジスとアルティーナが出会う前のお話。
辺境連隊の司令官に任命されたばかりのアルティーナが、軍の横領事件に関わる。
解決にレジスも絡む。いわゆる安楽椅子探偵的な役どころだが、さすがにその絡ませ方は苦しい気がした。
まあまだ二人が出会う前の事件なのでしょうがない。
・銀の皇女オーギュスト
時系列的には本編3巻の前日譚になる。
第一皇子オーギュスト(フェリシア)と、その護衛を勤めるバルザック侯爵(エディ)の出会いと交流が描かれる。
3巻の前日譚だが、内容的には先に3巻を読んでからの方が理解しやすいかもしれない。
「覇剣の皇姫アルティ -
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Posted by ブクログ
今回は登場人物や舞台が一新され、物語が別の視点で進む。
主人公はベルガリア帝国の第三皇子バスティアン、ヒロインはそのクラスメイトのエリーゼに。
舞台はベルガリアを離れ、隣国ハイブリタニアとなる。
話の筋としては、姫を守る騎士(皇子)の逃走劇でわりとオーソドックスなものになっている。
人間離れした力を持つ超人的な少年主人公が、少女を守って色々がんばって戦うって感じの、ラノベ的には極真っ当なお話。
主人公のバスティアンも、ヒロインのエリーゼも、どこにでもいるラノベキャラって感じだけど、好感度は割りと高い。
シリーズ全体的に見ると、視点があちらこちらにシフトしすぎて焦点がぼやけてきている気はするけど -
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この軍師タイプの読書家主人公を見ていてなんとなく連想したのは、銀河英雄伝説のヤン・ウェンリー。
いや、さすがに銀英伝とは比較にならないほどラノベラノベしてるけど、まあちょっと連想しちゃうね。
歴史から戦略を紐解くヤンと、創作物から戦争を紐解くレジスではそのバックボーンがまるで違うし。
ただ、少人数で難攻不落の要塞攻略を命じられるところなんか、ヤンのイゼルローン攻略戦を髣髴とさせる。
この手の「少人数で難攻不落要塞の攻略」なんてのは軍師ものにはありがちなのも確かだが。
どうせ「トロイの木馬作戦」なんだろ・・・と思っていたら、意外とオーソドックスで真っ当な作戦だった。
奇策から一周回って普通の作戦 -
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今回は、最強の退魔師、鳳凰朧と協力して鞍馬蒼月と対決するというお話。
舞台がプールなので全員水着に。敦志がブーメランパンツをはかされたり。
重度のロリコン患者である敦志が幼女で欲情しなくなる呪詛を受ける。
「幼女に欲情する主人公が幼女で欲情しなくなる」という発想が奇抜というか、奇特というか。
幼女に欲情しないまともな主人公になった敦志をもう少し見てみたかった気もする。
ところでこの物語、いまさらながら本当に幼女が多い。
メインヒロインの鞍馬依(退魔師)が小学三年生。
で、その同級生の水読刹(退魔師)も当然小学三年生。
追加で登場した落葉蓮(退魔師)は中学一年生。
最初から登場している蜜柑(妖 -
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ネタバレ今回は、鞍馬蒼月に父親を殺された薄幸の少女、落葉蓮が「現世に災厄をもたらす」とされる鞍馬依を殺そうとするお話。
真面目少女が大人に騙されつつ悪事に手を染めてしまうという流れはけっこう好みだったりする。
ツンデレ少女、水読刹のデレっぷりもなかなか劇的だったし、4巻はなかなか良かったんじゃないかな?
前回登場した水読刹がレギュラー化を果たす。
鞍馬依がクラシカルイノンセントロリータなら、
水読刹はモダニティツンデレロリータというべきか。
そしてこの4巻では第3のロリータ、落葉蓮が登場する。
中学生の蓮はオーソドックスリアルロリータってっところか?
いずれにしろ、調敦志のロリコンサーガに拍車がかか -
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ネタバレ鱗に覆われた禍々しい姿の妖精――ジャバウォックが巨大な翼を広げる
「スターブラストォォッ!!」
桜坂シャーリー
「来なさい、《妖精進撃》!!」
アリス・クロックハート
【あらすじ】
夏の盛りを迎えた浮遊学園都市《楽園》。
柾貴とアリスとシャーリーの三人は、規律委員会の本部に呼び出される。
そこでシャーリーは、委員長の須旺から規律違反による幻想具現化禁止を言い渡されてしまう。その須旺は、菓子作りの世界で高く評価されており、柾貴の憧れの人物でもあった。
その頃、支援隊の氷梨は、とある噂を耳にする――特有幻想を強くするケーキがあるというのだ。真相を確かめるべく規 -
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正直言うと、侮っていた。ヒロインが小学○な作品はそれなりに出ているし、たまにはこれくらいマニアックな作品にも挑戦しよう、それくらいな気持ちだった。
これがデビュー作とは信じがたいくらい、良質な小説である。お見それいたした。
タイトルを活かした終盤の見せ場も堂の入ったものであるし、会話もユーモアを十全に感じさせる腕前。展開にも無理がなくスマートであり、登場人物の活かし方も上手い。
いや、達者なものである。ややヒロインが好意を持つのが急かとは思うが、それ以外に傷が見受けられない良作である。あとがきでバラしたギミックも、好意が持てるこだわり方である。
続編の恋愛模様が楽しみである。少し -
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