岬鷺宮のレビュー一覧
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キャラ化する/される子どもたち
表題の本によると、昨今の中高生の間ではスクールカーストが固着化し、本人の意思に依らず最初に決定づけられたキャラクターを演じざるを得ない子が多くいるそうです。短くとも三年、長くは中高あわせて六年以上ですね。
とはいえ、それは古くから女子の世界では普通にあったこと。自説ですが、女性が大人になっても実家に依存する傾向が多いのは、中高生時代に(あるいは職場などでも)キャラ化から解放される安寧の地が家庭である事に依るのでは、と思っています。
そのスクールカーストが今では男子の世界にも普通に存在しているのは何故なのか。これも自説ですが、共働き・長時間労働による家庭の空洞化によって、そもそも「本来 -
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ライトなミステリー+ラブコメ、といった印象のライトノベル。
4つの短編集としても読めるが、一応ひとかたまりの物語である。
失恋探偵とは何か?
失恋した依頼主が望む真実を解き明かす探偵。その真実は、フられた理由だったり、(元)彼が付き合いだした新しい彼女の素性だったりとさまざまだ。探偵である百瀬さんは、失恋を乗り越えるために、真実という杖を依頼主に手渡そうとする。たとえ、それがどれほど残酷な真実であっても・・・。
という話に、ラブコメ要素が乗っかってきて、無事電撃文庫のライトノベルになっている。
物語の方向感覚にはとても好感が持てる。文体も読みやすい。
若干、ミステリー要素がライトす -
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Posted by ブクログ
ネタバレ女子高生 零はある日、小学校からの幼馴染である秋人に自身の思いを告げるが、振られてしまう。零は振られたショックで落ち込み、食事ものどを通らなくなる…かと思いきや彼女は普段通り、いやむしろまるで秋人への想いが嘘だったかのように感じている自分に困惑する。そんな彼女は学校内で噂になっている失恋探偵 那由他に自分の想いは本当に恋であったのか解明してほしいと依頼する。
そして那由他のおかげで「失恋」を実感した零は恋について考えるため失恋探偵の助手を志願する。しかし舞い込んでくる依頼はそんなに甘いものばかりでなくて…。
大概は小説内の恋は甘いものと感じがちだが、「失恋」をテーマにした本作は恋愛に含ま -
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Posted by ブクログ
麹町区、浅草区、小石川区、角筈!
旧地名があふれる大正モダンな帝都東京の中に突如現れ人々を襲う生キ人形は帝都民の恐怖の対象になっていた。それと同じく恐れられているのは、真っ赤なドレスを身に纏い、残虐極まりない手段で生き人形を撃退する通称・墜落乙女。取材のため墜落乙女を追っていた記者・賜ヒ野乱歩は墜落乙女との取材契約を取り付ける。生キ人形を従える人形座との交戦を繰り返す墜落乙女に乱歩は警察との共同戦線を提案するが――
ヱリカ様が美しくかつ聡明でいらっしゃるのは大変に宜しいのだが、使い魔の諸説明が非常に早足。賜ヒ野君、君は新聞記者だった筈なんだが魔術ってそんなにすんなり納得しても良いものなのか? -
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電子書籍について。
はじめて電子書籍の単行本を購入致しました、汚れや痛みを気にせず読む事が出来ますので、大変使い安く良いと感じます。難点に付きましては、スマホの電子書籍ゆえに目が疲れやすく感じてしまうため、背景の画像や色などもカスタムできますと大変良いかも知れません。