あらすじ
俺と彼女――日和の恋は、続いている。
「お、おはよう。深春くん、卜部さん!」
腐れ縁な幼なじみの卜部絵莉。男勝りで気安くて、何の気もない彼女との交流は、それでも日和に少しずつ影を落とす。
そして日和は、俺の知らない場所で言う。
「……ねえ、わたし、邪魔かな?」
聞いてしまえば誰にも逆らえない「お願い」の力を持っていても、誰かの心を変えられても、自分までは騙せない。
海と山と坂の街、尾道。日常の中にあると思われていたこの街にも、俺と日和の、恋にも。
隠せない崩壊の足音は少しずつ近づいていき、そして――。
これは壊れたまま終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語。
発売後、第1巻重版!コミカライズも連載中の現在最注目の「セカイ系」恋物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
長い事積読していて、最近やっと受験が終わったので読んでみた。今回は頃橋くんとその彼女、日和ちゃん、そして幼なじみの卜部ちゃんに焦点を当てられた回だった。日和ちゃんの、2人の幼なじみ姿を見て、私は邪魔なのではないか、とか頃橋くんを独り占めしたい、でも卜部さんとも仲良くなりたい、とか様々な心情変化を表現するのがこの作者さんは本当に上手いと思った。また、天命評議会の仕組みやどう動くかなども事細かに描かれ、どう足掻いても日和ちゃんの思い通りにはいかないもどかしさ、そもそも彼女の目指す理想はこの世界にとっては最悪では無いのか、と様々なことを考えさせられた。
そして物語は急展開を迎える。頃橋と卜部がお互いを意識し始めたあたり、豪雨で尾道のフェリー乗り場辺りで地滑りが発生、日和のいる所が飲み込まれてしまう。危機一髪で回避した彼女の前に現れたのは頃橋深春。彼女を心配してきたのだ。本当に鳥肌が立った。そして卜部とも再開した後に語った日和のお願いしたこと。頃橋と卜部が好き同士になればいい、っとお願いしたと明かされた時は本当に鳥肌が立った。そして日和が、ごめんね、あまり仲良くできないかも、と卜部に告げる…そう、やっと初めて彼女が本音で語ったのだ。…そしてお願いをされてまでも日和のことを好きでいた深春。『好きでいること』の苦しさから逃れようとしたけどやっぱり無理だった葉群ちゃん。お互いの気持ちを知り合って第2巻ここで終了。いや、本当に内容の濃い、面白い話だった。途中から怒涛の展開でびっくりした。3巻も楽しみです。
Posted by ブクログ
展開がまったく読めなかった分、1巻完結型ではなかなかのラストだったなと思う。
この人の作品は本当にリアルに想像しやすい描写ですね
次も楽しみです。
う〜ん
この作品、岬先生の作品の中でも異質過ぎるかも。
そして、スケールを拡げ過ぎてるのと、物語の中での設定の曖昧さなどを含めて考えると先が全く読めないし厳しいかと。
あくまでも、作品を読んでの個人的感想でしか無いけど、
次巻が出たら、それを読んでから読み続けるかストップするか最終判断をしようかと思うが、厳しいだろうな。