あらすじ
「――わたしのお願いは、絶対なの」
どんな「お願い」でも叶えられる葉群日和。始まるはずじゃなかった彼女との恋は、俺の人生を、世界すべてを、決定的に変えていく――。
ほんわかしていて、かわいくて、どこかちょっと流されがちで。
それなのに、聞いてしまえば誰も逆らう気になどなれない「お願い」の力を持つ日和と、ただの一般人なのにその運命に付き添うことになってしまった俺。
「――でも、もう忘れてください」
世界なんて案外簡単に壊れてしまうのに、俺たちの恋だけが、どうしても終わってくれない――。
これは終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語。
感情タグBEST3
まぁ、ずるいわな。
世代的に尾道三部作をリアルタイムで観た者から言わせてもらうと「ずるい」設定だわな。
勝手に情景が頭の中に浮かぶし、その他諸々感傷的になる。
それが無かったら稚拙な小説かもな気がするので、その分だけマイナス評価。
Posted by ブクログ
セカイ系の作品ではあるあるなのだろうけど、主人公のキャラクターに現実味もしくは人間味が感じられず、読んでいて没入感が得られない。
世界観や『お願いは絶対』という設定はかなり興味をそそられるものの、主人公が『壮絶な物語を押し進めるための装置』でしかなく、それ以上の深みを感じられなかった。
ただ、先にも述べたように世界観や設定は好みではあるため、次巻以降の展開に期待したい。
Posted by ブクログ
「わたしと付き合ってください!」
ある日、尾道のごく普通の高校生・頃橋深春は、同級生の葉群日和から告白される。
しかし彼女の「お願い」は誰も逆らえない強制力を持っていて…。
告白、デート、幼馴染。
軍隊、テロ、〈天命評議会〉。
知らない間に激変している情勢と、そこに深く関わる彼女。しかし物語の中心はいつまでも、彼と彼女の恋愛に終始する…そう、これぞ、まさに「セカイ系」……!おお…なんか懐かしいこの感じ……。
基本はふわふわした初々しいラブストーリーなのだけど、ヒロインのバックが物々しい。何とも言えない不気味さと温度差にぞくぞくする、きれいにまとまったセカイ系だと思うのだけど、続くのかな…
今後の主人公の活躍に期待すべきなのかもしれないけど、むしろあんまり手を出そうとされるとハラハラしてしまうぜ。蚊帳の外感はセカイ系だからねしょうがないね。
しかし問題は幼馴染だ…そう、幼馴染……。やめてくれ……ううー幼馴染を三角形に入れるのはやめてくださいつらい……。
電子書籍について。
はじめて電子書籍の単行本を購入致しました、汚れや痛みを気にせず読む事が出来ますので、大変使い安く良いと感じます。難点に付きましては、スマホの電子書籍ゆえに目が疲れやすく感じてしまうため、背景の画像や色などもカスタムできますと大変良いかも知れません。