あらすじ
[號外]“墜落乙女”活キ人形と交戰す。 ──昨夜深夜。再び「活キ人形」上野に現はれる。帝都民に襲い掛るも、此れを屠る謎の乙女現はる。目撃者談に拠れば高所から墜落せしめ此れを撃退せり──。 時は大正、帝都・東京。 今般、帝都民を脅かすのは、螺子巻き仕掛けの異形の化物「活キ人形」と、魔術によってそれを悉く凄惨に屠る、異端の少女・墜落乙女──。 彼女を追う少年記者・乱歩が見るのは、誰をも寄せ付けない少女がその裏に隠した真実か、それとも破滅への道か……?
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続編あっても良いかと。
時代設定のの中に、一部存在してなかった(別称と目的が異なってた)が、
それなりに歴史を学んだ事は評価できる。
まぁ、読み易くする為の意図的表現と解釈しておく。
あそこは、大正期〜昭和の戦前戦後での組織改編が頻繁に行われてたし、
仕方の無いと思うが、内容的には面白かった。
Posted by ブクログ
麹町区、浅草区、小石川区、角筈!
旧地名があふれる大正モダンな帝都東京の中に突如現れ人々を襲う生キ人形は帝都民の恐怖の対象になっていた。それと同じく恐れられているのは、真っ赤なドレスを身に纏い、残虐極まりない手段で生き人形を撃退する通称・墜落乙女。取材のため墜落乙女を追っていた記者・賜ヒ野乱歩は墜落乙女との取材契約を取り付ける。生キ人形を従える人形座との交戦を繰り返す墜落乙女に乱歩は警察との共同戦線を提案するが――
ヱリカ様が美しくかつ聡明でいらっしゃるのは大変に宜しいのだが、使い魔の諸説明が非常に早足。賜ヒ野君、君は新聞記者だった筈なんだが魔術ってそんなにすんなり納得しても良いものなのか? 使い魔も未来人の割にねっとやすまほを使うと言うのが何だかずいぶんなギャップに思えた。魔法少女になるのに一週間も悩む、大正くらいが働きかけるのに丁度良い、等々判るようで肝心の所が判らない説明に終始しているが記者はそこに突っ込まない。
とはいえ終わり方は美しく、戦闘描写も要を得ている。惜しむらくは使い魔か。