水野学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
センスとは何か?
それは、「妥当感+α」ではないかと、本書を読んで思った。
本書は、センスとは知識の積み重ねで醸成される、
対象にどのような基準があるのか、吟味できるようになる、という話だと理解した。
- 数値化できない事象を最適化する
- ひらめきではなく知識を蓄える
- イノベーションは知識と知識の掛け合わせ
- センスとは、知識に基づく予想である
などが目次の言葉。
興味を持って理解をすること、そしてそれを理論として捉える、
抽象化も大事に思う。
とても面白く読みやすい本。
ダラダラ長いところもないし。
著者の他の本も読もうと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今、読んで本当に良かった本。
最近本の引き寄せが強くて(笑)運が良い。
私は基本的にクリエイティブ欲は一切なく、
人の話を聞く、一緒に考える、サポートする、ということに大きな悦びを感じるタイプの人間なので、
この本はご縁が無いかな~なんて思っていたけれど、読み進めていたら、そういう人の方がむしろ伸びるよって書いてあってなんだか嬉しかったな。
まさに、なフレーズが2箇所大きく出てきたので、読書ノートに必死で書き写した。
書いてあることは大枠はタイトルの通りの繰り返し(笑)で、とにかくセンスっつーのは先天的なもんじゃねぇからな、知識だからな、努力しろ、吸収しろ、天性とかそんな甘ったれたもんじ -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めはセンスは才能で感覚的なものだと思っていた。しかし、さまざまなジャンルの知識を蓄えることによってセンスは磨かれることを知り、センスゼロの私でも少し希望の光が見えた。
しかし、知識をつけるために学習しても、右から左に抜け落ちて行っては意味がないから、知識を定着させることも考えなければならないかも知れない。
・センスは生まれつきではなく、知識を蓄えることで誰でも磨ける能力
・「普通」を理解し、良し悪しの基準を持つことあるセンス向上の第一歩
・王道と流行を学び、それらの共通点を見出すことで、自分のセンスを言語化・体系化できる
・継続的な知識の積み上げが、創造的なアウトプットと予測力(センス) -
Posted by ブクログ
段取り力が欠けているので読む
①ゴールを決める
②進む際のコンセプト(枠)と手順を決める
③時間という制約の中で実行する
というのが段取りの手順。
①では、想像力を駆使していかに鮮明なビジュアルでゴールをイメージできるかが重要。そのビジュアル化の源泉となるのは想像力とか、熱意、好奇心だが、自分はそこが欠如している。未来を想像する習慣が全くないのがなんとも頭が痛い
②はコンセプトを決めて、やる事を限定するのが重要。進むべき道にレーンを付けるようなイメージ。レーンが無いと、やった方が良さそうな事を際限なくやってしまうのでコンセプトという枠を与えて、制限をかける。この工程は③の時間の制約のなか -
Posted by ブクログ
ある程度自立して、自分で仕事をコントロールできるようになる3年目以降の人におすすめの一冊。
頭では大事だとわかっているけれど、つい蔑ろにしてしまいがちな段取りの重要性と、本当の効率化について学ぶことができました。
chapter1
段取りは「目的地」を決めるところから
1.プロジェクトのゴールをイメージする
ビジュアルでリアルに想像することで、果たして最初に想定していたそのゴールややり方で良いのか?を考えやすくなる。
引用)そのプロジェクトの完成を見て、「誰が」「どうよろこんで」「なんて言っているのか」「どういう表情をしているのか」といったことを映画のように想像する
2.ゴールを「ビジ -
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Posted by ブクログ
デザインと聞くと、関係ないとかデザイナーだけが関係することと考えがちだが、あながちそうではないと思わされた本。ビジネスとデザインの両軸で考えられる人がいると、強いということがよくわかった。
・「デザインを依頼する側はデザインがわからなくて、依頼される側もいろんなビジネスのことがわかっていない。そこにある大きな溝が売れないものが作られてしまう原因になっている。」
・機能デザインと装飾デザインの2つを混同していることが多い
・(1)センスとは、集積した知識をもとに最適化する能力
・センスを磨く3つの方法
①王道、定番を知ること
②流行を見つけること。
③共通点を見つけること
・(2 -
Posted by ブクログ
ブランドとは、見え方のコントロール
センスとは、集積した知識をもとに最適化する能力
「受け手側」で考える
1. 王道、定番を知る
2. 流行を見つける
3. 共通点を見つける
「人がたくさん入っている店舗の共通点」
床の色は暗め
通路がやや狭め
商品がごちゃこちゃと置いてある
天井が低め、もしくは入り口の上側が高すぎない
世の中をあっと驚かせてはいけない
差別化に注意
「ブランド力がある企業の3条件」
1. トップのクリエイティブ感覚がすぐれている
2. 経営者の“右脳”としてクリエイティブディレクターを招き、経営判断をおこなっている
3. 経営の直下に“クリエイティブ特区”がある -
Posted by ブクログ
企業や商品のらしさを徹底的に演出し人々にらしさを伝えること、それがブランディングデザイン。
「らしさ」の追求が「売れる」ブランドを作ること。
慶應義塾大学のブランディングデザインの講義をまとめ、編集した内容。
元々デザイン関連の学部ではない学生を対象としていることもあり、デザインを仕事にされてる方には当たり前とも思える内容ではあるものの、普段なんとなくフワッと理解していたデザインやブランディングのあるべき姿を、わかりやすく表現されている。
差別化のしにくいこの時代に、企業や商品を徹底的にその本質を表現する形で「らしさ」を押し出すブランディングをすることで「売る」ではなく「売れる」状態になる