あらすじ
「くまモン」アートディレクションなどで話題の、日本を代表するデザイナー発「センスの教科書」。センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上することを説く。顧客の嗜好が多様化する時代、スキルよりもセンスを磨くことで、仕事を成功させるノウハウを紹介する。
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Posted by ブクログ
センスとは何か?
それは、「妥当感+α」ではないかと、本書を読んで思った。
本書は、センスとは知識の積み重ねで醸成される、
対象にどのような基準があるのか、吟味できるようになる、という話だと理解した。
- 数値化できない事象を最適化する
- ひらめきではなく知識を蓄える
- イノベーションは知識と知識の掛け合わせ
- センスとは、知識に基づく予想である
などが目次の言葉。
興味を持って理解をすること、そしてそれを理論として捉える、
抽象化も大事に思う。
とても面白く読みやすい本。
ダラダラ長いところもないし。
著者の他の本も読もうと思いました。
Posted by ブクログ
Audible で聴きました。センスのせの字もないんだよなぁと自分のことを思っていたけど、あぁ知識に向かう姿勢が違うんだと気づきました。そこから他の本も読み始めて、今は美術に関して興味も持っています。
子供ながらの好奇心も忘れずに自分のペースで興味を深めていきたいです。
Posted by ブクログ
今、読んで本当に良かった本。
最近本の引き寄せが強くて(笑)運が良い。
私は基本的にクリエイティブ欲は一切なく、
人の話を聞く、一緒に考える、サポートする、ということに大きな悦びを感じるタイプの人間なので、
この本はご縁が無いかな~なんて思っていたけれど、読み進めていたら、そういう人の方がむしろ伸びるよって書いてあってなんだか嬉しかったな。
まさに、なフレーズが2箇所大きく出てきたので、読書ノートに必死で書き写した。
書いてあることは大枠はタイトルの通りの繰り返し(笑)で、とにかくセンスっつーのは先天的なもんじゃねぇからな、知識だからな、努力しろ、吸収しろ、天性とかそんな甘ったれたもんじゃねぇぞっっ、ってずっと作者が喝を入れてくる(ように私は受け取ったw)本。
中盤で、同じことが繰り返されるから、こりゃ途中で飽きるかな…と思った矢先に、ファッションや奥様の具体例が来たので、引き込まれて読み切ることができた。
数値化できないファッションセンスは、自分を客観視すること。この本が書かれた2014年は、まだまだその客観視が体系化されていなかったが、
今は骨格診断とパーソナルカラー診断、顔タイプ診断が随分日本で浸透し始めた時。まさにだな、と思う。
自分なりの強みを活かしながら、この体系化された技術をモノにして、私らしい「センス」を仕事として確立してみせる、と覚悟ができた本。
Posted by ブクログ
文章が柔らかい感じがして読みやすかった。作者はセンスを先天的なものではなく知識の集約から作り出されるものと捉えていた。デザインの世界やマーケティングの話は自分の仕事とは全く関係がなく、実務に役立てられるかは分からないが面白かった。根性論ではなくて体系的に、番人に向けてセンスの磨き方を教えてくれている。基本的にデザインやビジネスのセンスの話が多かったけど、水野さんは文章についてもセンスがある人だと感じた。
Posted by ブクログ
センスは生まれつき備わっているものではなく、知識に基づいたものであるーーというのが本書の主張は明快で、とても印象的でした。
たしかに、知識が経験があることについては、自分でも評価ができるし、「センスが悪いから」と諦めることも少ないなと気づかされました。
もちろん、知識を集めるだけで実践が伴わなければセンスのある仕事はできないとは思います。しかし、センスが努力によってセンスは磨けるものだと知り、とても励みになりました。
今後は知識を集めることも意識して、日常的にセンスを磨いていきたいなと思いました。
Posted by ブクログ
著者の本は初めて読んだが、要所要所に人柄がにじみ出ているように感じた。 著者は 多くの センスに飛んだ作品を世に出してきた実績があるが、それを鼻にかけることもなく、どの人もたくさんの知識を身につけることによってセンスなるものを習得することができると本心から訴えたい気持ちが伝わってきて胸を打たれた。
私の周りの最もセンスがあると思う人も知識の泉であり、著者の考え に大いに納得した。実践法も現実的で大変参考になった。
Posted by ブクログ
初めはセンスは才能で感覚的なものだと思っていた。しかし、さまざまなジャンルの知識を蓄えることによってセンスは磨かれることを知り、センスゼロの私でも少し希望の光が見えた。
しかし、知識をつけるために学習しても、右から左に抜け落ちて行っては意味がないから、知識を定着させることも考えなければならないかも知れない。
・センスは生まれつきではなく、知識を蓄えることで誰でも磨ける能力
・「普通」を理解し、良し悪しの基準を持つことあるセンス向上の第一歩
・王道と流行を学び、それらの共通点を見出すことで、自分のセンスを言語化・体系化できる
・継続的な知識の積み上げが、創造的なアウトプットと予測力(センス)を育てる
Posted by ブクログ
マーケティングに囚われないこと、通勤ルートを変えたり歯磨きする時違う歯から磨くなど非日常を体験するなど、センスを磨くコツについて載っている本。センスとはなんだろうと壁に当たっている人に。
Posted by ブクログ
センスとは何か?という答えを答えられるようになりたいと思いこの本を読みました。
内容は、センスは生まれ持ったものではなく様々な知識の上になりっていることをわかりやすく説明されていました。
センスがいい人になるために憧れるだけでなく、今後も本を読んだりやったことないことへチャレンジしたりして、知識・経験を増やしてセンスがいい人に近づたらと思います。
Posted by ブクログ
今までスライドのセンスないから無理と言われた時、センスはなくても最低限を押さえればまともになると反論していたが、その最低限の知識がないからセンスがないのだとわかった。
頭が良いとか天才とか聞くたびに、その背景にある勉強量を知ってしまうと、本当に天才なのか、天才ということ自体が失礼なのではないかと思ってしまうのは、センスが知識を前提とするからなのだと思った。
なんかの名言の凡人は天才の努力をしれないから凡人なのだという言葉を思い出した。
Posted by ブクログ
ふわっとした言葉である「センス」がどういうものか、どうやって培われるものなのか…ということを著者の水野さんの視点から丁寧に教えてくれる本。
本屋で最近よく見かける気がする「センス」関連の本。自分が最近引っ掛かるようになったワードだからこそなのか、センス関連の本は何冊か読んだが、たしかにどの本でも共通して知識や経験の広さ、深さが大事ということは言っていたように思う。
この本では、水野さんの「クリエイティブディレクター」という立場から、商品やブランドロゴ、デザイン、パッケージデザインといった面から「センスのよさ」について例が出てくる場面が多かったが、そういった仕事でなくても活かせるマインドは多かった。
「何それ?」と興味を持つポイントを増やし、そこから深掘りして知識を蓄え、日々の生活・仕事の中でどれを使う使わないと取捨選択できるのがセンスのある人なんだろうなと感じた。
〈印象に残った部分〉
P.70
センスを磨くには、あらゆることに気がつく几帳面さ、人が見ていないところに気がつける観察力が必要。
P.73
センスとは知識から始まる
すべての仕事において“知らない”は不利
センスとは知識の集積
P.92
センスの最大の敵は思い込みであり、主観性。思い込みと主観性による情報をいくら集めてもセンスはよくならない。
P.119
感覚的にこれがいいと思う、は禁句。
センスが知識の集積である以上、言葉で説明できないアウトプットはあり得ない。
P.142
知識が豊富な人であれば、「チューニング」がうまくできることが多々ある。
相手の専門性に合わせて自分をチューニングし、話を深く聞き取る。
センスとは研鑽によって身につくもの。
Posted by ブクログ
以前、大前研一の本で読んだ「センスは訓練で磨かれる」という言葉によく似ていて手にとってみた。多摩グラ出身でセンスの塊みたいなプロフィールの持ち主である著者がこのように書いてくれると、理屈っぽい僕にも大変分かり易い。
■センスとは数値化できない事象を最適化すること
■歴史が上手いね、下手だね と言わないのと同じように、美術に上手いも下手もない
■技術の時代からセンスの時代への揺り戻し
■アウトプットの前段階では、知識に基づいた方向性の決定が大切
■売れるものをつくるには消費者を欺かないための精度が求められる
ビジネスにもとても役立つ考え方がたくさん紹介されており、どんな分野の仕事でもベースになる考え方の大切さを痛感させられる。
Posted by ブクログ
センスの本は3-4冊読んだが1番ロジカルに、かつ経験をもとにされているのでわかりやすく、スッと入ってきた。
特に代官山のオフィスを決めた際のエピソードが心に残っている
王道を知りながら自分に合うものを取り入れたい
Posted by ブクログ
「普通を知ること」それは知識でしか得られないし、普通を知らないとセンスあるとかないとか分からないよなって共感。
美術の話が面白かった。学校の美術の授業は座学は無くて全部実技だからセンスで評価されてしまう。そのセンスの知識を座学で教えてくれたら良いのに、全く教えてくれないから自分は美術の評価だけ低かったの納得いかなかった。そういうことだったのかと共感した。
センスの授業あればいいな。
Posted by ブクログ
基本的に下調べや練習をしたうえで本番に挑む、下準備&計画的人間な自分にとっては、すごく納得感のある内容だった。
自分の実力を把握して、足りない部分を補い、本番(本書でいうアウトプット)につなげるという行為に改めて自信持てた。
個人的にはセンスが歴史的に見てもいかに重要であるかを語るために、近代史に触れられていた部分が面白かった。
ただ、センスは重要である一方、実際にものが売れるための要因としてはささいな要素に過ぎない。全国的・世界的な規模のいわゆる大ヒットは、「売れるまで売る」という企業努力と企業忍耐に支えられている、という視点も現実味があった。
ただ2014年発行なので、IT感覚はちょっと古かったかな。
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*以下自分用まとめ
●センスとは
数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力。他者からも同じく数値で測られないため、結果的に相対評価で判断される。
●センスを磨くために
⓪まず必要な要素
あらゆることに気がつく几帳面さ、人が見ていないところに気がつける観察力
①知識を増やす
良し悪しの基準となる「普通=定番王道、流行(一過性のもの)」を知る
② アイデアの土壌を作る
「普通」に共通項や一定のルールがないかを考える
③アウトプット
今あるものから進化した形へとアウトプットしていく
④さらに精度を高めていく
●センスを磨く際の注意点
・最大の敵は思い込みと主観性。そのフィルターを通して得た知識をいくら積み重ねても、センスは良くならない。
・ガラパゴス島に閉じこもって生きている自分を自覚する。
●センスを上げるための日常的工夫・活用アイデア
・自分と全く違う職業の人と話す
・興味ない分野を覗いてみる
例:本屋を5分で一周して気になるものを手に取ってみる、いつも見ない本棚も眺めてみる=知的好奇心の扉が開かれる
・雑誌を眺めて、レイアウトやフォーマットから学ぶ
・企画を考えるとき、自分の得意分野(どんな狭いものでも)に結びつけて考える
→楽しいし効率も上がる
●マーケティングにおける落とし穴
・自分が見たものも、聞いたことも、触ったこともないものをいいと言う人はほとんどいない。
・現状を100とすると、精々101、110ぐらいになったものをみた時、多くの人が「新鮮だ!欲しい!」と思う。
・「あっ!」(=「え?」)より「へぇー」(=「ありそうでなかったもの」)にヒットは潜んでいる。
・つまり、全く新しい製品より''現状より少しレベルのあがった''ものの方が良い反応を得やすい。
・マーケティング手法としての市場調査では、この結果が得られやすい。しかし、これでは''新しい価値''は創造できない
・市場調査に頼っていると、「自分は何がいいと思い、何が作りたいのか」を自分の頭で考えなくなる(=他力本願)。結果「さらに良くしよう」という向上心を弱めてしまう。
●日本企業に欠けているもの
「ユーザーに''徹底的に''気持ちよさを提供しよう」というセンス(=追及力?)
●美術について
・『アーツ・アンド・クラフト運動』
日本では1926年に起こった、日用品の中に美を見出そうという民芸運動
・美術にも体系だった知識が必要(色相環に基づいた色の使用など)
・思い込みを捨てて観察してみることも大切(植物や動物の色、形)
・美術の歴史や知識を学ぶと、日々の選択(ファッション、インテリアなど)に自信を持てるようになるかもしれない
●用語
『ブランド化』
よさが伝わるように、ちょっと情報整理してあげること
『クリエイティブディレクター』
ブランドプロデューサーにイメージ近いかな
『グラフィックデザイン』
賞品や起業の「広告」というごく一部だけに携わるポジション。だが、商品企画も売り方も店頭での見せ方も、全部をトータルにつくりあげていくほうが結果につながるんじゃないか。
→自分もそういう風になりたい!
●デザイン知識メモ
・まずはスクエアに要素(文字や写真)を置いてみて、基本配置から崩していくことで面白さや躍動感が生まれる
・上下左右の余白は統一
・文章の並びはどこかの行だけ飛び出ず揃える
・文字を普通に入力しただけでは文字間の余白は一定ではないので、余白が均一に見えるように微調整する「文字詰め」
●その他と感想(本筋と関係のないもの)
「すべての仕事は価値を想像していくことで対価を得ています」
「人間という生きものは、自分のいる場所を肯定しないと生きづらいもの」
「時代は、次の利休を探しているのです」
→今は選択肢が多くて豊かで、個人が尊重される素晴らしい時代だけど、逆に基準がぼかされて善し悪しの判断が簡単にできなくなった。
百0の基準を作ることは前時代的であるのは間違いないけど、明確な基準があった方が楽、生きやすいという感覚はあるよなぁと。
「学校にもセンスを教える授業があったらいい」
→これは現実的じゃないかな。
土台となる客観情報の集め方を教えるのに効率的、と筆者は言うけど、客観情報にそぐわない個人を否定してしまうことにつながりやすいと思う。
センスUPの底上げにはなるかもしれないけど、個人尊重が重んじられる現代の学校では厳しい。
Posted by ブクログ
美術の授業で画家の歴史や作品を深堀り
(歴史でその人物について学ぶように、美術もそれと同等のことをするべきでは?)
構図や色の知識。
美術の授業ではそういった知識ではなく、とにかく手を動かす、作業するといたことしかしない。そこで「センスの良し悪し」を決めてしまうのはおかしい。
センスは数値化できるものではないからこそ、客観情報が大切。
客観情報を集める⁼センスを良くする大切な方法。
センスの最大の敵は思い込みであり、主観性。
好き、嫌いは主観を外し「どれが相応しいか」という客観性。
センスの良さと情報量の多さは比例する。
どれだけそのことについて考えたか。情報を得たか。(センスは先天的なものや才能ではなく後天的なもの。)
センスを磨くには?
①王道を知る。
②今、流行しているものを知る。
③共通項や一定のルールがないか考える。
全ては基礎、原則、ルールが前提。基礎知識があるからこそ応用が効く。
デザインを「好き・嫌い」で判断しない。
検索すればすぐに答えが出てくる世の中だからこそ、本質を見極める目を養っていきたいと思った。
(みんながいいって言ってるからではなく、自分のポリシーを持って判断する)
いつもとは違うことをしてみる。
日常から逃れること⁼非日常
「デザインはセンス」「才能」だと思っている人こそ読んでほしい一冊。
Posted by ブクログ
センスが良いというのはどういう事かを言語化した本。知識をつけることや、普通を知ること、尖らなくても少し新しさを付け加えるだけでもセンスは良くなる。
自分が何かを企画して運営する際にプロデュースの視点をもって考えられる本。
感受性+知識=知的好奇心
Posted by ブクログ
センスという言葉を抽象的なものと感じており、"センスが良い"という状態について納得のいく定義をするのもが出来なかった。
この本には「センスとは数値化できない事象のよしあしを判断し、最適に運用する力」とあった。そしてセンスというのは個人の内在的な特徴ではなく、後天的に取得可能な能力であることもわかった。
自分の選択に対して、明確な理由を付与する;この服が何となく似合いそうではなく、自分の体型や着ていくシチュエーションに対してどういった理由でマッチするのか、という具体まで考えることでより自分のセンスが測れるようになる。
そして、センスを後天的に取得するには知識の取得が必要で、自分のフィールド外から取得しに行く姿勢が、+αとして求められるということも理解できた。
よい推察を引き出すには対象分野のみならず全く関係の無いことからも着想(アプダクション)が得られるということは別の書籍で読んでいたので繋がったように感じた。
Posted by ブクログ
センス、欲しいなっていつも思っています。
洋服選び、インテリア選び、人に何かを説明する時、お料理する時、
ああ、センスないなぁってしょんぼりするから。
「センスがいい文書を書くには、言葉をたくさん知っていたほうが圧倒的に有利である。これは事実です。
文章というたとえを使いましたが、これは仕事や生きるということにおいても同様だと思います。知識があればあるだけ、その可能性を広げることができるのです。」
「センスの最大の敵は思い込みであり、主観性です。思い込みと主観による情報をいくら集めても、センスはよくならないのです。」
「思い込みを捨てて客観情報を集めることこそ、センスをよくする大切な方法です。」
「センスを磨く上で、好き嫌いでものを見るのは禁物です。好き嫌いとは、客観情報と対極にあるものなのですから。」
「そんな思い込みを外す方法とは、いつもと違うことをしてみること。」
「やったことがないことを試してみましょう。」
「見たことのないものを、意図的に見ましょう。」
センスは知識を学ぶことで、養える能力なんだ!
そんなことをわかりやすく、丁寧に教えていただけ、なんだか勇気と希望がわいてきました。
あえて、興味の範囲外のことをやってみる。
好きなことをとことん深掘りしてみる。
いろんな学びが自分の武器になる。
センスを磨く努力、頑張ってみよう。
Posted by ブクログ
・必ずしも「尖った企画=売れる企画」ではない。企画はアイデアではなく「精度」が重要。ちょっと面白いアイデアを緻密に改良すれば尖ったものにすることが出来る。
・「センスの良さ」とは、そのシーン、その時一緒にいる人、自分の個性等に合わせて良しあしを判断して最適化できること。良いもの、悪いもの、その一番真ん中を知ること。真ん中(普通)を知ることが出来れば何でも作れる。
・美しいという感情は未来でなく過去に根差す。技術とセンス、機能と装飾、未来と過去、この対を時代は行き来している。過去を知ることはセンスを磨くうえで重要。
・市場調査至上主義ではせいぜい100が101になるような改善しか生まれない。市場調査をベースに会社の総意として他力本願で動くのは危険。
・センスを磨くためにはあらゆることに気付く几帳面さ、人が見ていないところに目が行く観察力が必要。良いセンスを維持することも向上することも研鑽が必要。ひらめきを待たず、知識を基にした方向性の決定が重要。
・イノベーションは知識と知識の掛け合わせであり、世の中に既にあるAと自分が見たことのあるBをくっつけてCというイノベーションを創出する。そのためにD,E,F、、、という知識を蓄えておく必要がある。「あっ」よりも「へえ~」にヒットは潜んでいる。
・「へえ~」と思う「ありそうでなかったもの」はある程度知っている延長線にありながら画期的に異なる。新しさを追い求めながら過去へのリスペクトは必要不可欠。
・自分自身の経験、社会知、感覚を取り出す。人種、時代、性別など自分の属性に基づく知識を重ね合わせて正解にたどり着ける。正解だと思っても「この感覚はどこから来たのか」を徹底的に確認する。
・「誰が、どんな時に、どんな場所で使うのか」を思い浮かべることはセンスを最適化するために最も必要な三原則。
・思い込みは敵。非日常を自ら作り出すことで思い込みの枠を外す。
Posted by ブクログ
センスとは何かをわかりやすく説明している。ズバリ、タイトル通り、日頃からの知識の積み重ねが大事。使用するフォントの歴史的背景まで考慮に入れているのは驚く。
Posted by ブクログ
「センス」が欠如している現状を打破すべく読む。
佐藤卓「塑する思考」と内容が近い。
以下のような流れで日常で接することや物と対峙すると、全ての経験が旅のようになり、いろんなものに愛着を持つことができる。そしてそれがセンスになり、自分を助ける。
①外界との扉を開ける
②自我を捨て、客体をありのままに受け取る
③良し悪しなど自分なりの価値判断をつける
この本を読むまでは
同僚に教えてもらいこの本と出会うまでは「自分にはセンスが無い」と思っていたのでタイトルから刺さりました!
センスは知識から始まるということを業界用語はあまり用いず書かれているため、思考にスッと入ってくる文章でとても読みやすく、デザインのような芸術的なことだけではなくて仕事や普段の服装、会話などにも共通するセンスを説いた本なので読めて良かった本の1冊になりました😊
Posted by ブクログ
歯を磨く順番を変えてみたら なんとなくこれが好き。そのなんとなくを徹底的に分解し、深く理解する。そのためには膨大な知識が必要であり、その知識を得るために多くの本を読み、人とコミニケーションをし、一定の当たり前を疑う。そのことの大切さを説いている。
Posted by ブクログ
センスという、目に見えないモノについて考えたくて読んでみました。
センスは生まれつきのものではなく、後から身につけられる(ただし、本人の努力次第)ということがわかりました。
そしてセンスとは、一個人の感覚ではなく、必ずロジックがある。
だからこそ、机に向かう勉強ではなく、“学ぶ姿勢”さえあれば、誰でもセンスは磨けるというのです。
“センスは知識の集積である。”
この本では、このフレーズがすべての核になっています。
情報をどう集め、どう扱うのか。
プロの視点から「センスを磨くための情報の扱い方」が具体的に語られていて、例えもわかりやすく、すっと頭に入ってきます。
印象的だったのはこの言葉。
“普通こそ、「センスのいい/悪い」を測ることができる唯一の道具なのです。”
「普通って何?」と思う方も多いはず。
でも、この本には“普通”の定義や、その見つけ方も丁寧に説明されています。
普通を知るためには、さまざまなものに好奇心をもって情報を集めること。
大人になると子どものような好奇心を持ち続けるのは難しいけれど、その心構えについても書かれています。
情報を集めたあと、「なぜそれを選んだのか」「なぜ選ばなかったのか」をロジカルに考える。
そのためには、知識――つまり“自分でかみ砕いて血肉にした情報”が必要になります。
センスは一朝一夕で身につくものではありません。
日々アンテナを張り、勉強を積み重ねる努力が必要です。
日常の努力がセンスの良さをつくる。
つまり、センスのある人とは、努力を怠らない人なのです。
やらなければ磨かれない。
言い換えれば、センスの差は努力の差でもあるのだと気づかされました。
読むほどに、文章そのものにも「センス」が感じられました。
きっとそれは、言葉の選び方や構成にもロジックがあるからだと思います。
そう考えると…センスって、もはや生き方そのものなのかもしれません。
Posted by ブクログ
再読。センスは知識であるとは、厳しいながらも希望のある言葉だ。もしもこれをもっと若い時に知っていれば、と思わないでもないけれども、そんなことを言っていたって時間は戻ってこないし、いまできることをして知識経験をためて、自分の中のセンスというものさしをチューニングして行くしかないのである。
それと、以前読んだ時はそこまで気にならなかったけど、見た目のデザインが整っていることがいかに大切か、というのを改めて気付かされた。見た目が洗練されているかを無意識のうちに人は見ているのだと。大事にしなければならないな。
定期的に読み返して、気を引き締めていきたい。
Posted by ブクログ
知識の集積でセンスは磨けるもの
基本的に言いたいことはそれだけ
わかる気がする
私の場合インプットはめちゃくちゃするのだけど
知識を引き出すことが限定的になる
どうしても分野?の壁を取っ払って考えることができない
頭が固い感じ
どうすれば?それを教えてほしい…
Posted by ブクログ
・「センスのよさ」とは、数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力である。
・クリエイティブディレクターは企業の医者である
・ひらめきを待たずに知識を蓄える
・誰も見たことのない、あっと驚くヒット企画:2%、あまり驚かない、売れない企画:15%、あまり驚かないけど、売れる企画:20%、あっと驚く売れない企画:63%
・技術とセンス、機能と装飾、未来と過去の行ったり来たり
・もしチョコレートの商品開発担当者になったのなら?
・福沢諭吉って、スゴイよね
Posted by ブクログ
センスは生まれ持ったものではなく定番をよく知って次に流行を知って共通点を見つける努力をすることでセンスは磨かれるらしい。
※水250mlを冷たくひやしたグラスに氷をいれて水を入れレモン果汁を加える。はたまたマグカップに常温のまま水をいれただけ。同じ条件の水でも雲泥の差。
Posted by ブクログ
普通を知ることが大切
普通とはいいものがわかるということ。
悪いものがわかるということ。
センスを磨くステップ
王道を調べる(過程が大切)
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