あらすじ
「くまモン」アートディレクションなどで話題の、日本を代表するデザイナー発「センスの教科書」。センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上することを説く。顧客の嗜好が多様化する時代、スキルよりもセンスを磨くことで、仕事を成功させるノウハウを紹介する。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
今、読んで本当に良かった本。
最近本の引き寄せが強くて(笑)運が良い。
私は基本的にクリエイティブ欲は一切なく、
人の話を聞く、一緒に考える、サポートする、ということに大きな悦びを感じるタイプの人間なので、
この本はご縁が無いかな~なんて思っていたけれど、読み進めていたら、そういう人の方がむしろ伸びるよって書いてあってなんだか嬉しかったな。
まさに、なフレーズが2箇所大きく出てきたので、読書ノートに必死で書き写した。
書いてあることは大枠はタイトルの通りの繰り返し(笑)で、とにかくセンスっつーのは先天的なもんじゃねぇからな、知識だからな、努力しろ、吸収しろ、天性とかそんな甘ったれたもんじゃねぇぞっっ、ってずっと作者が喝を入れてくる(ように私は受け取ったw)本。
中盤で、同じことが繰り返されるから、こりゃ途中で飽きるかな…と思った矢先に、ファッションや奥様の具体例が来たので、引き込まれて読み切ることができた。
数値化できないファッションセンスは、自分を客観視すること。この本が書かれた2014年は、まだまだその客観視が体系化されていなかったが、
今は骨格診断とパーソナルカラー診断、顔タイプ診断が随分日本で浸透し始めた時。まさにだな、と思う。
自分なりの強みを活かしながら、この体系化された技術をモノにして、私らしい「センス」を仕事として確立してみせる、と覚悟ができた本。
Posted by ブクログ
著者の本は初めて読んだが、要所要所に人柄がにじみ出ているように感じた。 著者は 多くの センスに飛んだ作品を世に出してきた実績があるが、それを鼻にかけることもなく、どの人もたくさんの知識を身につけることによってセンスなるものを習得することができると本心から訴えたい気持ちが伝わってきて胸を打たれた。
私の周りの最もセンスがあると思う人も知識の泉であり、著者の考え に大いに納得した。実践法も現実的で大変参考になった。
Posted by ブクログ
初めはセンスは才能で感覚的なものだと思っていた。しかし、さまざまなジャンルの知識を蓄えることによってセンスは磨かれることを知り、センスゼロの私でも少し希望の光が見えた。
しかし、知識をつけるために学習しても、右から左に抜け落ちて行っては意味がないから、知識を定着させることも考えなければならないかも知れない。
・センスは生まれつきではなく、知識を蓄えることで誰でも磨ける能力
・「普通」を理解し、良し悪しの基準を持つことあるセンス向上の第一歩
・王道と流行を学び、それらの共通点を見出すことで、自分のセンスを言語化・体系化できる
・継続的な知識の積み上げが、創造的なアウトプットと予測力(センス)を育てる
Posted by ブクログ
・「センスのよさ」とは、数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力である。
・クリエイティブディレクターは企業の医者である
・ひらめきを待たずに知識を蓄える
・誰も見たことのない、あっと驚くヒット企画:2%、あまり驚かない、売れない企画:15%、あまり驚かないけど、売れる企画:20%、あっと驚く売れない企画:63%
・技術とセンス、機能と装飾、未来と過去の行ったり来たり
・もしチョコレートの商品開発担当者になったのなら?
・福沢諭吉って、スゴイよね