水野学のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
現代において、デザインとは表層的なことを意味する言葉だと誤解されている。その背景には、機能面の差別化に行き詰まり、装飾面(あるいは副次的な機能面)を追い求めてきたものづくりの歴史がある。その結果、世の中はたくさんのモノで溢れかえっている。「どうせなら長く使える『定番』を手にしたいが、何を選んでいいかわからない」そんな時代にゼロポイントとなり得る基準を示そうと、「THE」というブランドを作った。定番を作るプロセスは、「過去を知り、現在を考え、未来を創る」。そこに必要な要素は、「いまあるものを組み合わせて、ぶれないけど柔軟な、ありそうでなかったものをつくる」こと。それはデザイナーをマネジメントでき
-
Posted by ブクログ
「定番」の考え。
「THE」のコンセプト。理由。
デザインリテラシー、経営リテラシーのバランス。
などコアな部分は なるほど、そうだなと思えるものが多く面白く読めましたし 多くの世間の人に認識してもらいたいと思うことが多かったです。
ただ水野学さんの前半部分は、「?」と思うこともあり。
日本の車は結局デザインでは外車に劣ると言っておきながらトヨタ車は奇抜ではなくいい、これが「定番」という。。
理想はどこにあるのでしょうか。
世間のデザインリテラシーが向上し、外車のようなデザイン性の高いものが国産でも作られ受け入れられること?
結局は定番で奇抜のないもの?
水野さんの文章だけ、引っかかるもの -
Posted by ブクログ
“次の世代の定番を作ろう”というプロジェクト「THE」の4人による商品開発の進め方を語る本。
「定番となる条件」として「形状」「歴史」(支持率×支持期間)「素材」「機能」「価格」を挙げてそれを満たすような商品を意識して開発する。3章では今まであった商品に何かの機能を加えて新しい商品を作り出すことを「イノベーション」としているけれど、実際の開発プロセスを経ると、結局江戸時代に完成されていたものの“再発見”に過ぎなかったりする(ように見える)あたり、「定番」は普遍的な価値を持つということなのかな、と。
タイトルの『デザインの誤解』は、「デザインってよくわからないから名のある人に任せてしま -
Posted by ブクログ
センスという、目に見えないモノについて考えたくて読んでみました。
センスは生まれつきのものではなく、後から身につけられる(ただし、本人の努力次第)ということがわかりました。
そしてセンスとは、一個人の感覚ではなく、必ずロジックがある。
だからこそ、机に向かう勉強ではなく、“学ぶ姿勢”さえあれば、誰でもセンスは磨けるというのです。
“センスは知識の集積である。”
この本では、このフレーズがすべての核になっています。
情報をどう集め、どう扱うのか。
プロの視点から「センスを磨くための情報の扱い方」が具体的に語られていて、例えもわかりやすく、すっと頭に入ってきます。
印象的だったのはこの言葉 -
Posted by ブクログ
再読。センスは知識であるとは、厳しいながらも希望のある言葉だ。もしもこれをもっと若い時に知っていれば、と思わないでもないけれども、そんなことを言っていたって時間は戻ってこないし、いまできることをして知識経験をためて、自分の中のセンスというものさしをチューニングして行くしかないのである。
それと、以前読んだ時はそこまで気にならなかったけど、見た目のデザインが整っていることがいかに大切か、というのを改めて気付かされた。見た目が洗練されているかを無意識のうちに人は見ているのだと。大事にしなければならないな。
定期的に読み返して、気を引き締めていきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書は仕事を①目的地を決める②目的地までの地図を描く③目的地に歩くという3工程に分解しており、それぞれの工程においてやるべきことがわかりやすく記載されていた。
以下、特に印象に残った内容を記載する。
①仕事の目的地(ゴール)を決める際に、常に疑いを持つべきである。具体例を挙げると、自分に降ってきた仕事は本当に必要なのか、私がやる必要があるのか等をまず疑ってかかる。それにより、自分がやるべき仕事に集中することができる。
②目的地に向かった場合の影響を考えておくことが重要である。具体例としては、木を切るように依頼があった場合に、その木はそもそも切って良い木なのか、切った後にどの程度周りに影響を及