秀良子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ八代くんの女装の動機が、「女の子になりたい」とか「男からモテたい」「受動的(女性的)な存在として男から相手にされたい」とかいうはっきりとしたセクシュアリティーの問題の絡んでいるものではなく、自分が身に着けている服を「かわいい」と評価したい欲求を満たすもの、あるいは誰かから「かわいい」と言われること=ある種のナルシシズム的な欲求を満たすものに基づいている、と読み取れるのが斬新で面白かったです。そして、女装のレベルがあくまで女装である(完璧には女の子に見えない)ところとか、八代くんがあくまで男として女装してる(女言葉とか使わない)ところとか、そういうのってある意味歪んだ女装だと思うんですけど、そのズレがすごく魅力的に感じました。
それと、エロ導入のシーンで、泣きながら本気で「勘弁してください」って言う八代くんとブチ切れて家に帰る百瀬くん、これは本当にBLにおける革命的シーンだなと感じました。えぐすぎると感じる人もいるとは思いますが。ホモフォビア的な感情の根源が、自分の中にある「男に組み敷かれあえぐあっち側」への興味関心、あるいは憧憬のようなものにあった、ということに、その後八代くんは気付くわけですが、それをこんなに丁寧に描いた作品って、わたしは今まで読んだことがなかったので、新鮮でした。
そういえば、女装をおぼえた八代くんが姿見に向かって口紅を塗るシーンは、映画「薔薇の葬列」の口紅のシーンを彷彿とさせるなぁと思いました。オマージュとか、意図的に引用したものかどうかはわからないけれど。映画のあのシーンはナルシシズムを映したシーンでしたが、この漫画の口紅のシーンも、ナルシシズムをにおわせるシーンとして生かされているとは思います。そしてグロスのシーンは、百瀬くんを回想することで、八代くんの内なるナルシシズムをもっとはっきり映し出しているなぁ、と。
長くなりましたが、とにかく2012年読んだBL漫画の中で一番面白かったです。わたしの関心事項をよく押さえた作品だったとも言えますが。何度読み返してもとても良い作品です。深いよ。
(13/02/08レビュー修正) -
Posted by ブクログ
表紙で想像してたのと全然違いました。が、なーんだガッカリ…ではなく、いい意味で予想を裏切られた感じ。とても面白かったです。随所にキュン処が、というか、一コマ一コマいちいち萌えて、ラストにはしっかりハッピーになれる一冊。
女装というとどうしてもちょっと変態チックな?アンダーグラウンドな?そんな感じを連想するんですが、この物語のなんと清く爽やかなことか。私勘違いしてたんですよね。そう、こちらは「女装男子」。
この女装男子が本当に良くて!女装を始めたきっかけとか、普段の感じとか、その他諸々、グッときた。とにかくグッときた。
間に挟まれる着飾った彼の衣装のセンスも好み過ぎて困ります。
秀先生の本は何冊か読んだことがありますが、全体的なふわっと柔らかい春みたいな雰囲気はそのまま、でもこれはちょっとスパイス効いてるような?シナモン強め、みたいな、包み紙がステキなチョコレート、みたいな、うまく言えないけどそんな感じで、とても好きです。 -
Posted by ブクログ
秀良子さんの描くお話がすごく好きで、作家買いしています。
この本だけは評価があまり高くなく、BLではなくNLだとおっしゃる方が多かったので、少し不安になりつつも読んでいきました。
が!私的にはドストライクでした!!ときめきすぎて先が気になりすぎて、終始目が離せませんでした。
むしろこれはBLじゃないと描けない話なのでは?と思ってしまった。
BLだからこそもどかしくてどうしようもなくて、悩んで葛藤する。
私はこういうBLならではの緊張感というか、主人公の戸惑いとか、性別の壁を越えて二人の距離が徐々に縮まっていくような話、心理描写が大好きなんです。
そしてやはり秀良子さんの表現力はすごいです。人物の感情や心の動きが手に取るようにわかる。表情が豊かで、表情で物語ってます。 -
Posted by ブクログ
2012/03/04
【普通の上】表題作と『渚の青いパラソル』大学の後輩:コマノ×先輩:夏樹。 小さい頃からゲイだと自覚があり周囲に馴染めなかった夏樹がコマノという明るい光に手を引かれて幸せを感じる話。 今はまだコマノに引っ張られている感じだけど、夏樹がコマノも自分ももっとちゃんと受け入れながら成長していくこれからの姿を見たいなーと思った。 『世界の終わりのなつもよう 前中後編』あれれ?この話は焦れったいなぁ…(笑) 世界の滅亡妄想を起点にして10年前に好きだった人の家に押し掛けた挙げ句、自分探ししたあと恋が始まるかも予感で終わっちゃったよ…(笑) こういう終わり方も有りと言えば有りだけど、自分的にはもう少し続きがないとなんか収まりが悪いなぁ。
2013/04/19
【好き】新刊読む前に再読。 表題作、大学生後輩:コマノ×先輩:夏樹。 ゲイであることにコンプレックスを持ってる夏樹が楽天家のコマノに手を引かれて明るい方へ行こうとするのがイイ。 暗いけど明るい、少し湿っているけど居心地が良いみたいな雰囲気が◎。 他→『世界の終わりのなつもよう』10年もの長い長いモラトリアムを抜けたあとの二人が見たいと思ったけどこの話は続かないのかな? -
Posted by ブクログ
秀良子先生のカレーシリーズ後編(夏樹とコマノ)はたまらんですたい。
コミックスになるのかしら…楽しみですね。
館野とお子先生と懐十歩先生の作品もとても良かったです。
館野先生の「好いたレベルはどれくらい」は次回が気になる所で終わっていらっしゃる・・・。うぅ・・・。読みたい。
懐十歩先生の「狼は魔法を 前編」は樋口くんと言うとんでもない攻オーラを出しまくってるキャラがいるんですけど、これはどうなるんだ・・・?
ある意味何もなく永瀬君の恋の相談相手で終わるっていうのも凄いありな気もするんですが。まぁないだろうが・・・。
兎に角あんな無口でボーっとしてるキノコカットの彼がメールで絵文字を使ってくる何てシーンを見せられたら、キュン!とくるに決まっとるがな。って感じです。
凄い気になるキャラだ・・・。
そして何より東京漫画社さんは本当に素敵な作家さんを発見しますね。
まさか小松さんの作品を紙媒体で読める日がこようとは…と言った感じです。
はっきり言ってこの為に今回のCabを買った訳ですが…。
高校生のノンケ君×ゲイ君のお話。
ノンケ君は最初はあらイヤだ、なにこのイケメンオーラ…凄い・・・凄いわ・・・。
とか思わせるキャラな訳ですが、
まさかのDT設定っていう。もうホント流石ですの一言。
とってもこんなに好きなのに!なんで俺だけ!っていう思春期まっさかり!の恋心を綺麗に描いてらっしゃるんですけど、最後のDTオチでなんだかほっこりまでさせてくれる。続きが気になる作品を小松さんは残していってくれました。
本当にありがとうございます。
是非続きも・・・。
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