原島文世のレビュー一覧
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「高慢と偏見」好きで「パーンの竜騎士」好きな私が嫌いなわけないと購入。ファンタジーの世界で、登場人物の名前は違えど、話の流れも完全に「高慢と偏見」。五姉妹の末の子があんなことになったり、あの人の娘もそんなことになったりと少しずつ違うのだけど、物語上必要だったのだろうし、なによりも本家本元より登場人物を好意的に見てるところが読んでいて気持ちよかった。特にカードレッド(本家ではコリンズ)の描き方は素晴らしい。主人公が親友は幸せな結婚生活を送ってるんだと気づくエピソードが私はとても好きだ。嫌な奴はウィドリック(ウィカム)だけで、あまりのクズっぷりにむしろ清々しく感じるほど。龍と人との関係も面白かったしファンタジーとしてもとても楽しめた本でした。ゾンビ、龍ときて次は何で高慢と偏見するのか楽しみ。
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希望と異なり、人気のない紙の魔術師の実習生になった女の子と、師匠である変わり者の紙の魔術師の話。
恋愛要素強めのファンタジー。
王道のストーリーではありますが、とにかく頑張る主人公が可愛い。
変わり者の先生に最初は引いていたシオニーが、
師匠のセインの心に触れてちょっとずつ惹かれていくところが可愛かったです。
三部作とのことですが、本作だけでも完結して読めます。
ただ本作だけだとセインは本当に守られヒーローですね…。
光属性の女の子が頑張って頑張って、闇の中にいる男性を引っ張り上げる話でしょうか。
その手のストーリーが好きな人には性癖に刺さると思います。 -
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ネタバレ19世紀初頭の英国。音楽や絵画と並んで魔術は女性のたしなみとして日常を幻で飾っている。魔術を使う時の表現が魅力的。だが、予想以上にロマンティックな展開だった。
結婚せずに地道に生きようと決めているジェーンは芸術に絡んだ豊かな愛情を受け入れるが結局は古典的な幸せの形なのね、と思った。
舞台設定の時代からいけば当然なのだけれど、女ってばかよね〜とか男ってどうしようもないよね〜とか、読んでいてしんどい。
ジェーンと家族の関係性も辛い。
魔術師の再登場は予想通りの形。どうせなら魔術でいかつく見せてたけど実は絶世の美青年くらいやっても良かったのでは。 -
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隣国ポロミエルとの攻防が続いているナヴァール王国で書記官を目指していた主人公が、軍の司令官である母親の命令によって竜に乗って戦う竜騎兵を目指すことになり、バスギアス軍事大学の竜騎科で奮闘する物語。
友情あり、因縁の相手との恋愛あり、死と隣り合わせのシリアス要素ありのロマンスファンタジー…と私の好きな要素が詰め込まれいるので飛びついたものの、作り込みが甘くて突っ込みどころが多い。
ファンタジーって現実から切り離された世界だからこそ、細部まで設定練られていないと途端に没頭しにくくなるんだよなあ…
まず竜騎兵は危険な任務と竜の扱いづらさから死亡率がかなり高いらしいです。
それなら人材を育てるためにも軍事大学では学生を大切にしたらいいのではと思うのだけど、入試試験からかなりの死人を出すような過酷さで、無事入学できても授業でもバタバタと人が死んでいくのは効率悪くないか?と思ったり。
そんな環境の中で誰よりも身長が低くて華奢で特別強くもないヴァイオレットが生き延びるのを主人公補正だな〜とどこか冷めた目で見てしまったり。
因縁の相手であるゼイデンは都合よく助けてくれるし。
そして露骨な下ネタが多い。(これに関しては冒頭にちゃんと注意書きがあるので読むのは自己責任)
登場人物は多いけど人物を深掘りされることないので名前だけ辛うじて覚えた人が亡くなっても悲しくなれない。
唯一好きなのはヴァイオレットの竜であるタールンです。
気難しくて口うるさいお爺ちゃんみたい。
何より翻訳の問題で誰の台詞なのかわからない場面があったり、単語の選び方が不自然に感じたりして翻訳に引っかかりを覚えてしまうのが1番しんどかったです。
少し前に日本語訳が読みづらすぎて読むのを断念した他の海外ファンタジー作品があるのですが、同じ翻訳者さんだということに購入してから気づいて納得。
とはいえストーリーのおおまかな輪郭はすごく面白いので、文句言いつつたぶん下巻も読むんだと思います笑 -
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オースティンも龍も大好きなので、すでに紙の本は絶版のようだったが探して読んだ
龍に関しては、とても良かった
龍が出てくる物語が好きなら、読んで損なしというくらい
ストーリー展開は基本的に「高慢と偏見」なのに、ファンタジーとして全く異なる味つけとなっているのもお見事
「高慢と偏見」では、胸焼けするくらいアクの強い人たちが数多く登場するが、こちらの登場人物たちはかなり念入りにアク抜き済みな感じでマイルド
その分、生きる世界と起きる物事がかなりハードで、うまくバランスをとっているように思う
「ハリー・ポッター」での「マグル」的な用語が何の説明もなくポンポン出てくるので、世界観を掴むまでは少し読みにくい
読み進めるうちに文脈からなんとなく把握はできるものの、結局ほぼ説明はなかった
それにしても、ただただ紳士階級の日常をほぼ積み重ねているだけなのに、スリルもアップダウンもあって面白い「高慢と偏見」すごいなと改めて思った -
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入江王国の第三王女マーラ。北方王国に嫁いだ長姉が亡くなり、続いて嫁いだ次姉は苦境に陥っている。修道院でひっそりと暮らしていたマーラだったが、姉をなんとか救いたい一心で手立てを探す。北方王国を守護する魔法に打ち勝つために、マーラはまじないを操る墓守女の助力を求めるが…。
2023年ヒューゴー賞受賞作。
冒頭部、与えられた課題をこなすマーラ。痛みに耐えながら刺草(イラクサ)のマントを織り、墓穴で“骨の犬”を作る。
ティム・バートンの映画の世界観に似通った嗜好を感じる。(嫌いじゃない。むしろ、好き)
中盤から一人、また一人と同行人が増えていく、RPGやハイ・ファンタジーでは王道のスタイル。その辺りからは一気読みでした。
欲を言えば、各人の“存在意義”がもう少し明確に創り込んである方が好き。ちょっと物足りない。
それと文章。回りくどい。思い入れたっぷりの表現なのは分かるけど、すごくアクが強い。訳文のせいかな。“てにをは”もヘンテコなのはそのせいか?
登場人物のキャラクター設定はポリコレを意識しているのかな?その辺りも謎。
とりあえず、“ハイ・ファンタジー好き”や“旅の仲間好き”にはヒットする。興味を持って読めると思います!
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ネタバレ大学を離反したあとの話。ポロミエルの飛行士たちと揉めて、なんとか納めて、結界をなんとかしようと東奔西走。最後はワイヴァーンの軍と大学で戦う。大学に残った奴らとも共闘。最後は結界の秘密を解き、再興。鍵はアンダーナが7つ目の種類の竜だったと言うこと。そして母の命をかけて力を込めることでなんとか解決。けれど最後に衝撃的な事実。ゼイデンがベニン化。
とになく長くて読みにくさは変わらず。ただどのキャラも濃くて魅力的。もう一度読みたい気持ちもある。続編も読まざるを得ないな…
最後に載ってた解説は先に読んだ方がいいな。そしてもう少し絵があればなぁ。想像の中だけではなかなか厳しい。SF、ファンタジー筋がかなり必要。正直よくわからない状況がけっこうあった。
ただ、物語として世界観の作り方、人物の感情、動きが秀逸で、もっとはやってもいいと思う。
映像化も、楽しみである。 -
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ネタバレシリーズ2作目だが前日譚なので、主役のヴィヴはまだ若い。前作の頃より考え方や行動が若い、というのがうまいこと表現されていたように思う。
傭兵としての戦闘中に自分の若さゆえの判断ミスから大怪我を負い、不本意にも海辺の街で足止めをくらう。療養中暇を持て余しながら街でいろんな人に出会いつつ、ラットキンのファーン(口ぐせはこんちくしょう!)が経営する本屋を手伝い、腕の良いパン屋のドワーフ女性と仲良くなる。全体的にほのぼののんびり話が進む。ホムンクルスや空間転移魔法のような不思議な本の描写はなかなかおもしろかった。
前作と同様、女性同士の恋愛描写が薄いながらもちょっとある。控えめなのでこういうのが苦手な私も大丈夫だった(?)。欧米というかアメリカの作品にありがちだが、なぜ惹かれたのか、恋に落ちたのかの描写があまりされず、肉体的な魅力しか描かれないのは物足りない。説得力をもっとくれ。恋愛に理由は要らない?ならまぁいいです。
本屋さんをテキパキと改装、改善していくさまは楽しいが、何もないところから店を作り上げていく前作のほうがわくわく感があったかな。
前作でも感じたが、この筆者は戦闘シーンの描写が上手いように思う。キャラクターの動きや状況を想像しやすい。いっぽうで、ファンタジーならではの種族については説明が少ないので、詳しくない人のために容姿をそれとなくでも書いた方がいいんじゃないかなぁなどと思うなどした。 -
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あれ?三部作じゃなかったっけ?あとがきを見ると五部作になってる…。これはしかしもう、自分的にはおなかいっぱい。この内容に対してこの分量、ってのがツラくて…。残り二作は、1/3くらいにならんかな。基本的に政治場面、バトル場面、セックス場面のくり返しなんだけど、バトルにしろセックスにしろ、その描写はどうしたって似たような内容になるし、そうなると読み続けるのがしんどい。そういえば同じような理由で、ポッターも三作目までで原作を読むのはやめにしたんだった。本作も、映像化作品でいいからクライマックスは知りたいけど、18禁になるからそっちは難しいか。う~ん…。