原島文世のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「高慢と偏見」好きで「パーンの竜騎士」好きな私が嫌いなわけないと購入。ファンタジーの世界で、登場人物の名前は違えど、話の流れも完全に「高慢と偏見」。五姉妹の末の子があんなことになったり、あの人の娘もそんなことになったりと少しずつ違うのだけど、物語上必要だったのだろうし、なによりも本家本元より登場人物を好意的に見てるところが読んでいて気持ちよかった。特にカードレッド(本家ではコリンズ)の描き方は素晴らしい。主人公が親友は幸せな結婚生活を送ってるんだと気づくエピソードが私はとても好きだ。嫌な奴はウィドリック(ウィカム)だけで、あまりのクズっぷりにむしろ清々しく感じるほど。龍と人との関係も面白かった
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Posted by ブクログ
希望と異なり、人気のない紙の魔術師の実習生になった女の子と、師匠である変わり者の紙の魔術師の話。
恋愛要素強めのファンタジー。
王道のストーリーではありますが、とにかく頑張る主人公が可愛い。
変わり者の先生に最初は引いていたシオニーが、
師匠のセインの心に触れてちょっとずつ惹かれていくところが可愛かったです。
三部作とのことですが、本作だけでも完結して読めます。
ただ本作だけだとセインは本当に守られヒーローですね…。
光属性の女の子が頑張って頑張って、闇の中にいる男性を引っ張り上げる話でしょうか。
その手のストーリーが好きな人には性癖に刺さると思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレハウルの動く城の映画版ソフィー的な長女の不遇。そんな主人公のジェーンなのでした。
※ハウル原作版はソフィーさん美人だし、どちらかというと寓話にある『長女の不遇』を信じてしまっているが故の不遇なので。
メロディもねぇ…才能まで欲する欲張りと見るか、才能がないことに気が付いて嫉妬し嘆くだけの感性はあったと見るか…。
まぁなんにせよワガママ娘だし、思いやりを搾り取られるだけ搾り取られて更にもっとと要求されるジェーンに同情してしまうのはいたしかたないかも。
多少鈍感とはいえ、お父さんが優しいのだけはまだ救いだったかなぁ。
魔法が出てくるけど、ハリポタのように戦ったりはしません(笑。
どちらかというと芸 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ19世紀初頭の英国。音楽や絵画と並んで魔術は女性のたしなみとして日常を幻で飾っている。魔術を使う時の表現が魅力的。だが、予想以上にロマンティックな展開だった。
結婚せずに地道に生きようと決めているジェーンは芸術に絡んだ豊かな愛情を受け入れるが結局は古典的な幸せの形なのね、と思った。
舞台設定の時代からいけば当然なのだけれど、女ってばかよね〜とか男ってどうしようもないよね〜とか、読んでいてしんどい。
ジェーンと家族の関係性も辛い。
魔術師の再登場は予想通りの形。どうせなら魔術でいかつく見せてたけど実は絶世の美青年くらいやっても良かったのでは。