原島文世のレビュー一覧

  • 真実の魔術師
    とても面白かった。三巻目にして、がっつり恋のお話もあり、バトルあり。エメリーとシオニーの愛が深まっていくのが本当にいい。
    手紙の鳥が鷹に捕獲されてしまうところがとてもよかった。ある意味四角関係にも思えるような関係性もいい。
    魔術の最高峰とも言える秘密を抱えながらも、好奇心を抑えられないところが本当に...続きを読む
  • 硝子の魔術師
    とても面白かった。
    実習生らしい友達とのやり取り、師匠とのロマンス。そして魔術の不思議。全部が詰まっていて、なおかつ切除師とのスリルいっぱいのやり取り。

    シオニーとセイン先生の今後も気になります。
  • 紙の魔術師
    表紙に惹かれて読んでみましたが、面白かったです。
    紙の魔術師という設定がまずすごい。あしながおじさん的要素と恋愛小説、それと魔法要素が素晴らしいバランスで組み合わされている。
    特に折り紙に親しみが強い日本人には読みやすいのでは?と思いました。

    正直主人公のシオニーとヒーローのセインの絡みはそこまで...続きを読む
  • メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行 2ブダペスト篇
    今度はブダペストへの旅。といっても、すんなり到着させてくれるわけではなく、誘拐されたり、新しい出会いがあったりして、錬金術協会に挑むことになる。隠されていたことを知らされたり、思いもかけぬ人と再会したり、てんこもりの状況。それぞれの特技を活かしての活躍が楽しい。
    三部作と聞いていたので、3冊目で終わ...続きを読む
  • メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行 2ブダペスト篇
     ヴァン・ヘルシング教授の娘ルシンダを救出したアテナ・クラブの面々は、彼女を伴いウィーンからブダペストへ向かう。しかし奸計にはまり、とある古城に幽閉される…

     あのヘルシング教授が登場するならば、当然ながらライバルの「伯爵」も登場してくる。終盤には大立ち回りもあり、少しほろ苦い結果にも。それにして...続きを読む
  • メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行 2ブダペスト篇
    いやいや、ここで終わりはないでしょう!

    早く続きを下さい♪

    今回の巻は私の大好物をおっきな缶に詰め込まれているようで、読んでいて大変楽しく、幸福感満載でした(*^^*)

    しかし、最後にあの人が出てくるのは、お約束なんでしょうね。
  • メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行  1ウィーン篇
     あちらこちらに浮気しまくっていたために、ようやく完読。

     今回はアテナ・クラブそれぞれのメンバーがヘルシング教授の娘からの助けに応じて、イギリスから欧州大陸へ。

     相変わらずの文中のノリ突込みは楽しいですし、彼女たちの活躍にはあらためて目を見張ります。
     さて、このまま『ブタペスト篇』へ入りま...続きを読む
  • メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行  1ウィーン篇
     <アテナ・クラブの驚くべき冒険>シリーズの第二作。本書はその前半部分。メアリ嬢はジキル博士の娘。さらにハイド氏、ドクター・モロー、フランケンシュタイン(科学者の方)、ラパチーニ教授の「娘」たちが集結した<アテナ・クラブ>。加えて名探偵ホームズとワトソンも。謎の組織<錬金術師協会>の陰謀に立ち向かう...続きを読む
  • 吸血鬼ハンターたちの読書会
    主婦 Housewife(名詞)ー軽薄で役に立たない女性または少女ーオックスフォード英語辞典 小型版 一九七一年

    この物語の舞台は、1988年〜1997年のアメリカ南部。主人公で主婦のパトリシアは、格式ばった読書会の参加をやめ、数人ほどの主婦たちの、犯罪実録書やホラー小説などを読む読書会に参加して...続きを読む
  • 砂糖の空から落ちてきた少女
    「不思議の国の少女たち」シリーズ3冊目。最初の巻の続編ではあるけれど、主要登場人物の何人かは故郷(という名の異世界)に帰ってしまったので、新しいメンバーもいる。そして、空から落ちてきた少女リニ。彼女は、前にこの学園にいたスミの娘だと名乗る。スミが戻らなければ、消えてしまうリニを救うために、4人の生徒...続きを読む
  • トランクの中に行った双子
    「不思議の国の少女たち」の2作目。続編というよりは、登場人物の中にいた双子の過去の物語。すでに概要は語られていたのだけれど、物語として詳しく書かれている。親に押し付けられた「元気な子」「おしとやかな子」というイメージに苦しむ子どもたちの話。前に読んだ「とわの庭」も親子問題だったので、続けて読むもんじ...続きを読む
  • 不思議の国の少女たち
    このシリーズの5作目"Come Tumbling Down"がHugo賞候補になっているのだが、シリーズ途中を英語でというのはあまりにハードルが高いので、邦訳が出ている1作目を読んだ。巻末の解説では三部作とあるのだけど、5作目が出ているので、そこまで訳してほしいなぁ。寄宿制の学校が舞台。普通の学校と...続きを読む
  • 不思議の国の少女たち
    ドキドキしっぱなしだった。異世界へ行った子供たちが元の世界に戻ってきてそれで幸福に暮らしました……とは限らないわけで、異世界が自分の場所だと知ってしまったとしたら、ここにいる彼らは不幸しかない。なんてなんて、哲学的で面白い小説なんだろう! ここではないどこかのことを実際に経験した者たちは、誰もが自分...続きを読む
  • 不思議の国の少女たち
    異世界へ行った経験をもつ少女少年たちが集められた寄宿学校。死者の殿堂から戻ったナンシーの転入から事件が起こる。
    異界冒険譚の数だけ、訪問者・帰郷者のその後がある。扉の向こうを想い、分析し、現状と向き合う。
    ハイファンタジー好きには苦くて楽しい物語。

    ナンシー、スミ、ジャックとジル、ロリエル、ケイド...続きを読む
  • 真実の魔術師
    移動するところがよい。気に入らない師匠にいやがらせをされてると思うのは、秘密で好きな師匠と暮らしているからだ。色紙で折った小鳥がスパイするというのはおもしろいじゃないか。
  • ピラネージ
    僕が住んでいるのは絶えず潮が注ぎ込む広大な館。無数の空間が連なって迷宮となっていて、僕は十三人の死者の骨と暮らしている。
    という、まさに幻想文学らしい世界観で楽しめた!少しずつ世界の謎が明らかになっていく過程が飽きさせない。今回はサクッと読んだけど内容は分かりやすかった。もちろん謎解きのような気にな...続きを読む
  • 黄金の人工太陽 巨大宇宙SF傑作選
    スペースオペラな短編集

    時空の一時的困惑 
    禅と宇宙船修理技術 
    甲板員、ノヴァ・ブレード、大いに歌われた経典
    晴眼の時計職人
    無限の愛
    見知らぬ神々
    悠久の世界の七不思議
    俺たちは宇宙地質学者、なのに
    黄金の人工太陽
    明日、太陽を見て
    子どもたちを連れて過去を再訪し、レトロな移動遊園地へ行ってみ...続きを読む
  • パン焼き魔法のモーナ、街を救う
    パン屋で働く14歳のモーナはパン作りに特化した魔法使い。
    ある日突然、店で死体を見つけてから不穏な街の様子と陰謀に気付く。

    可愛い表紙とコミカルな調子で語られるが内容は辛辣。
    何もしなかった統治者と大人たちへの怒り。
    「英雄になんてなりたくなかった」というモーナの言葉は重く刺さる。
    創意工夫してモ...続きを読む
  • メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行 2ブダペスト篇
    面白かった!
    面白かったけど、色々詰め込みすぎて複雑になりすぎてしまい
    ところどころでけっこうちゃんとした「説明」が必要となり、冒険譚に最も大切なスピード感が損なわれてしまったのがマイナスでした

    いやー、それにしても色々仕込んであったのねー
    今回も色々出てきますよ
    おそらく自分では気付けない「古典...続きを読む
  • パン焼き魔法のモーナ、街を救う
    お話が始まったとたん、かわいらしい表紙から受けた印象とは違う雰囲気が漂って期待が膨らんだ。
    「魔法」というものは、何かすごい力を使えるものというだけでなく、使う人にとってもリスクがあるのだ、という設定に激しく納得。
    これは拾いものでした。