原島文世のレビュー一覧

  • パン焼き魔法のモーナ、街を救う

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    何種類もの魔法を一人が使えるのではなく、
    その人に、一つだけの魔法が使えるという世界線。

    そんな世界の中でもモーナはパン!
    発酵種が意思を持ったり、
    クッキーが兵隊になったり、
    パンで大きいゴーレムを作ったり、
    スコーンで監視してみたり・・・。

    魔法は想像するだけで強くなる!

    こんなにワクワクするお話は久しぶりだった。

    表紙やタイトルのかわいさとは反して
    ストーリーは陰謀などが渦巻いていて
    なかなか思いストーリでした。

    読みごたえは抜群だと思う!

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    2023年12月30日
  • 不思議の国の少女たち

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    ネタバレ

    不思議の国のアリスのように異世界へ行って
    戻ってきた少年少女の寄宿学校の物語。
    題材的にはすごく惹きつけられるし面白いところだとおもうんだけど、結構浅い。

    死者の国から戻ってきたナンシーが
    この寄宿学校に来たところから話は始まって
    いきなり個性強そうなルームメイトが殺される。
    え?このルームメイトめっちゃ物語盛り立てそうだったのにいきなり死んだ!?ってなって
    そこから異世界っていうかサスペンス。
    その後2人殺されるし、かと言ってめっちゃあっさり犯人分かるし。全体的に物足りない。

    結局犯人は双子の妹で
    異世界に戻りたくて、その鍵を作るために完璧な少女を作り上げるための殺人…
    うーん。

    もう

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    2023年12月24日
  • ロボット・アップライジング AIロボット反乱SF傑作選

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    20世紀中に最終戦争が基本設定だったようにAI反乱は既定路線?
    冷戦終結で平和の配当で豊かな社会がーという予想同様外れて欲しい
    「小さなもの」は余りに危険なナノマシンは何のために開発された?
    「芸術家のクモ」が良かった

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    2023年12月23日
  • メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行  1ウィーン篇

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    ジキル博士の娘メアリが父親の死をきっかけに出会ったハイドの娘ダイアナ。更には毒を持つラパチーニの娘、豹を母に持つモロー博士の娘、フランケンシュタインの娘。モンスターな娘たちが集まってシャーロックホームズの助けを借りながらの大冒険という話だ。今回は錬金術師協会と父ヴァンヘルシング教授に囚われてウイーンの精神病院に収容されているルシンダ・ヴァン・ヘルシングの救出に乗り出す。ホームズの出番はなく代わりにホームズに助力を頼まれたアイリーン・アドラーが登場。

    ヴァン・ヘルシングが出てくるからには吸血鬼が出てくるし、モロー博士が作った人間と動物のハーフも出てくる。これだけ好きにやったら面白くないはずがな

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    2023年11月12日
  • パン焼き魔法のモーナ、街を救う

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    早川書房さんのTwitter(現X)で知り、「たまには海外のファンタジー作品でも」ということで手に取ってみた。

    舞台は、魔法が存在する中世ヨーロッパ(注:イメージ)。叔母のパン屋で働く主人公のモーナは、パンやクッキー生地に魔力を注いで上手に焼き上げたり、焼きあがったジンジャーブレッドを使役することが出来る等、「焼き菓子限定」で力を発揮できる14歳の魔法使いの女の子。
    ある日の早朝、朝の仕込みの為に厨房へやって来たモーナは、そこで女の子の死体を見つける。モーナの話を聞いた叔母タビサの通報で2人の巡査が駆けつけるが、そこにはもう一人、異端審問官オベロンの姿が。そして、殺人の罪で連行されてしまうモ

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    2023年10月21日
  • ピラネージ

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    あらすじが辻褄合わない、作者の容量オーバー、もろもろの事情でそんなつもりはなかったのに、SFやらファンタジーというジャンルにせざるを得ない物語がここ20年ばかり溢れかえっているが、この作品は久々に純粋のファンタジー作品と言えるのではないでしょうか。そういう意味では手に取れた喜びなどはあるのでしょうが、だから面白かったのかと言われますと、どうでしょう。自分の頭の容量が足りませんでした。

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    2023年07月25日
  • パン焼き魔法のモーナ、街を救う

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    タイトルとイラストからもうちょい軽い内容かと思ったら、結構重たい内容もあったり。14歳の女の子にかかるものが大きすぎる気がしなくもない。

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    2023年07月23日
  • 黄金の人工太陽 巨大宇宙SF傑作選

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    2023-06-17
    絢爛豪華。ポストヒューマンものからミリタリーもの、銀河帝国ものからジェンダーものまで幅広い。昔懐かしのテーマもちゃんとアプデされていて読み応え抜群。

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    2023年06月17日
  • パン焼き魔法のモーナ、街を救う

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    普通の人間と魔法使いが共存している架空の世界が舞台。叔母さんのパン屋でパン使いの魔法使いとして働くモーナ。ある日お店で一人の少女が亡くなっているのを発見してしまう。それを発端に、街に怪しい陰謀がうずまき始め、モーナは渦中に放り込まれることになる。

    パン種を発酵させたりする事だけが出来るささやかな魔法使いのモーナが大奮闘。一般向けの文庫として出版されているけれど、児童書として出版され、児童文学の賞ももらっているという。その方がスッキリする。

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    2023年01月23日
  • パン焼き魔法のモーナ、街を救う

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    ・T・キングフィッシャ-「パン焼き魔法のモーナ、街を救う」(ハヤカワ文庫FT)を読んだ。正に書名通りの物語である。これ以下でもない、これ以上でもないといふ、正にそのものズバリの内容である。小説の題名となると、作家は、あるいは訳者はその内容に添つた題名をつけるのだが、そのものズバリはあまりつけなのではないか。やはり思はせぶりな、もしかしたら関係あるやうなないやうな題名をつけるのではないか。その方が読者も食指をそそられる可能性がある。ところが本書はそのままである。「パン焼き魔法のモーナ、街を救う」、これだけである。世に魔法使ひは多いから、14歳の、中学生くらゐの魔法使ひ、いや魔女がゐないことはなか

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    2022年11月17日
  • 不思議の国の少女たち

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    ネタバレ

    わたしは、わたしの(子ども時代に経験したと思っている)ファンタジーエンでは、たれの生もたれの死も軽んじなかった。だからこの物語と共生することはとてもできない。しかし、かなしいかなーー帰ることができない切なさと帰りたいという狂おしい願いだけは深く理解できてしまう。そのためなら「何をしても」「他のたれの人生をも、そのファンタジーエンごと壊しても」良いと思ってしまうところも。なぜなら「わたし」の帰りたいところは、他の何をおいても「わたし」が心から、いっとう大事にしているところだからだ。ただわたしは前述のとおりのファンタジーエンに生きていたので、そういうまねはできない。
    人物としてはジャックが好き。

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    2022年11月05日
  • パン焼き魔法のモーナ、街を救う

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    個人的にはこの表紙、納得いかない。ヒロイン、作中スカートの時なんてほとんどないじゃないか。叔母さんのパン屋で働いていた時はズボンだし、逃亡中も同じ格好だし。王宮だかに忍び込んだ時、侍女に扮装した時ぐらいしかスカート姿じゃなかったのでは?と言う訳で、ファンタジーの女の子=スカート姿というステレオタイプもそろそろ変えた方が良いんじゃないかなぁと思いました。アニメとかマンガでも行動的な女の子がミニスカ姿だと、普通の神経だったら女の子はこの衣装を選ばないよな…と思う事は多いので。

    お話はパン種に魔法が使える女の子が、町の脅威と立ち向かう話。彼女の「もっと偉くて力があって頭が良い大人たちは何をしていた

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    2022年09月14日
  • ピラネージ

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    最後に現代世界に戻ってくるのが予想外だった。
    キッタリーは主人公に会う日以外は現実世界にいたからいつもパリッとしたスーツやら着ていたということか。

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    2022年08月01日
  • 吸血鬼ハンターたちの読書会

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    ネタバレ

    そこそこ裕福な家庭の主婦たちが、ワイン片手の読書会で語り合うのは犯罪実録…というトンチキな設定ながら、vs吸血鬼の戦いはハード。
    有閑マダムの顔の裏で、彼女たちは様々な困難を抱え、互いに支え合っていた。シスターフッドを断ち切ろうとする敵の手口にはぞっとするが、何が脅威となるか、彼は正しく嗅ぎつけていたのだろう。

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    2022年07月01日
  • ピラネージ

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    ネタバレ

    古代彫刻が雑然と並ぶ巨大な大広間が無数に連なり、上層は雲、下層は定期的に押し寄せる潮に浸された〈館〉を彷徨い歩く「僕」。唯一の話し相手は、週に2度会う初老の男「もうひとり」だけ。二人で〈館〉に隠された神秘的知性の研究を続けてきた「僕」と「もうひとり」だったが、第三の人物が現れたとき、〈館〉は少しずつその真実の姿を明らかにする。


    タイトルは『ピラネージ』、邦訳版カバーはモンス・デジデリオ(塚本邦雄の文庫版『紺青のわかれ』と一緒)だが、読んでいるあいだ私の頭に浮かんできたのはファブリツィオ・クレリチの「ローマの眠り」だった。
    第一章で語られる〈館〉の構造はバロックかつ豪奢で、垂直的なイメージは

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    2022年06月28日
  • 黄金の人工太陽 巨大宇宙SF傑作選

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    巨大宇宙SFってなんだ? と思っていたら、スペオペでした。あとがきではスペース・オペラを連呼しているんで、禁句と言うことはないと思うが、背表紙や帯の惹句には、どこにもスペオペとは書いてない。なんとなく不思議。
    で、中身の方はニュー・スペース・オペラ以降の、アクションSFが主軸。一昔前のスペオペ・アンソロジーなら、もう少しB級感というか、やさぐれた感じを出してきたような気がするが、これはこれでいい。ただ、これはお約束なのか、どれほどとんがったSFガジェットをてんこ盛りにしていても、人情とか、家族関係なんかは今と変わっていない設定のお話がほとんど。多少の違和感はある。

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    2022年06月20日
  • トランクの中に行った双子

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    『不思議の国の少女たち』に続く三部作の二作目とのこと。前情報を知らなかったので、ここから読んでしまった。一作目の登場人物の過去の話のようです。

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    2022年06月16日
  • ピラネージ

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    ものすごい変わった物語
    表紙は、今になってよく見た・・・参考になる?
    全くの一人じゃないからいけたかな
    がんばり屋のいい子です

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    2022年05月14日
  • 不思議の国の少女たち

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    不思議の国に行ってしまった子供たちがこちらの世界にかえってきた後の物語。
    もっとふわふわした話しかと思ったが、不思議の国に帰りたいという気持ち大きすぎて、現実の折り合いをつけることが難しい。
    主人公のナンシーは、冥界の世界から戻ってきており、カラフルな色や、食事が苦手。親の思う子供とは違い、親は子供を受け入れることができず、この学校に送り込まれた。
    いつでもどこでの親は、子供にこうあってほしいという理想がある、、、
    不思議の国というと、キラキラ、ふわふわの世界を思い浮かべていたが、冥界の世界、荒野の世界、などいろいろな世界があるのだな。
    殺人事件が起こり、びっくりしたが、最終的には(ナンシーに

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    2022年04月16日
  • トランクの中に行った双子

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    ネタバレ

    厳しい両親のもと、それぞれの役割を果たすように生きてきた双子がトランクから異世界に飛んでしまう話。
    姉はとてもまともに歳を重ねられたけど、やはり妹はある意味純粋、自分が主人公と信じて疑わない恐ろしい子になってしまった。とても恵まれた生活を送れるけど、姉への愛や、住民からの優しさをもらえないという愛の部分が抜けたままきたので仕方ないところもあるかもですが、もう一度荒野に戻った先ではどうなったのかが知りたいです。

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    2020年11月18日