原島文世のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いまは町いちばんの珈琲店を営む
オークのヴィヴが冒険者だった頃の話。
とはいえ剣戟ものではなく
大怪我をしたことで仲間に置いて行かれ
リハビリにはげむ町で騒動に巻き込まれる。
前巻に続き、今回もキャラがいい。
極上のパンを焼くドワーフのメイリー
エルフの医者ハイラークに
任務に忠実な蛇人の門衛イリディア
古い本屋を受け継いだ小鼠人のファーン。
そして今回も、お仕事小説でもあります!
まったく客足のない本屋だけど
ファーンの知識とおすすめ本を選ぶ願力は確か。
ヴィヴは自分に読書という楽しみを
教えてくれた本屋をどうやってたてなおすか?
一方、ヴィヴに怪我を負わせた敵の手下が
この町に紛れ込ませていった「宝」が
思わぬ形で顕現してしまい(骸骨クンだった)
敵から町を守らなければならないはめに。
こちらもハラハラするけど
最後はしっかり大団円で安心して楽しめます。 -
Posted by ブクログ
冒険者だったオークのヴィヴは
とある町で珈琲店を開くため
一から店作りに取りかかる。
改装を手伝ってくれるホブゴブリンのカル。
店員第一号のサキュバス、タンドリ。
美味しいパンを焼く小鼠人のシンブル。
仲間が増えるに従って繁盛しだす店を
狙う勢力が現れて…。
舞台こそファンタジー設定ですが
内容はお仕事小説で楽しかった!
どうやったら開店をPRできるかとか
新しいお菓子の開発とか。
もちろん、異世界ならではの要素もあって
それがヴィヴの持つ
スカルヴァートの石という宝物。
これを持っていることで葛藤するヴィヴが
どういう決断をするのか?
お店はちゃんと続けられるのか!?
仲間になる他のキャラたちも好き。
特に小声でパンに使う最良級の材料を要求する
シンブルが可愛いったらありゃしません♪ -
Posted by ブクログ
SNSで「T・キングフィッシャーはいいぞ」という声を見て、「そうなのか~」と手に取ってみた一冊。ジャンルは児童文学/ファンタジイで私のような読書ライト勢でも気軽に手が出せ、そしてとても面白かった。 主人公は、パンに関する魔法を使える14歳の女の子。元気いっぱいのパン職人で、物語は彼女の一人称で語られ、その語り口は思わず「お嬢ちゃん」と声をかけてしまいそうなほどあどけない。でもこの小説、パン屋の厨房で身元不明の少女の死体が転がっているところから始まる。誰もが寝静まっている早朝、主人公は厨房で死体と二人きり。Ohかわいそ……でもSAWよりはマシか。知らない場所に拉致されているわけでも、拘束されてるわけでもないし……。 けれど話は街全体を覆う暗い陰謀へ広がっていく。SAWよりずっと規模が大きい戦いに巻き込まれていく主人公たち。いい加減SAWから離れた方が良い。ほんとそう。(やかましい)
馬の死体を扱う中年女性の魔法使いが本当に良くってぇ……クライマックスのアレコレは映像で観てみたいなぁ。 子供の時に読んだとしたら、大人になってから「ああ、そういうことだったのか」と思えるようなテーマが色々と盛り込んであり、すごく素敵な一冊だった。読めて良かった。 -
Posted by ブクログ
入り江の小国の三番目の姫マーラは、北方の大国に嫁いだ姉姫が窮地に陥っていると知り、姉の結婚相手である王子を殺すため墓守女を探す旅に出る。骨でできた犬、無愛想だが面倒見の良い墓守女、ゴブリンに囚われていた戦士、祝福が苦手なゴッドマザーを連れ、マーラは強固な魔法に守られた強大な北方王国へと向かう。ヒューゴー賞受賞ファンタジー。
てっきり児童文学かと思って読み進めたら、主人公のお姫様が30歳でびっくり。お姫様が若いとは限らないのは事実だけれど、30歳らしさも無かったので、修道院に居た年月をもっと短くして若い設定にしても良かったのではないかと思う。妊娠・出産についての話が生々しいので子ども向けにはならないのかなぁ。
伏線のようにたくさんの謎めいた材料が散りばめられているけれど、そのほとんどは詳細がわからないまま終わるのでモヤモヤしたものが残る。しかし、日本人にはあまり馴染みのないゴブリン市や墓守女などが出てきて、面白かった。
全体にマーラの感情の起伏に生き生きとした感じが薄く、淡々としているので、ロマンスはロマンスらしくドキドキさせて欲しいし、絶望は絶望らしくもう少ししっかり落ち込んで欲しいところ。