あらすじ
戦闘中に功を焦って大怪我をした新米傭兵ヴィヴ。治るまでと傭兵団に置いていかれたマークはやたらと美味しいパンやスコーンを売るベーカリーもある小さな町だった。痛む脚を動かして町を歩いていたヴィヴは、退屈しのぎにいまにも潰れそうな本屋に入ってみた。普段まったく本に縁のないヴィヴだったが、店主の小鼠人が強引に薦める本を読むうちに物語の虜になり、あきらめ顔の店主の尻をたたいて、本屋のたてなおしに着手する。町で知り合った友人たちの協力も得て、たてなおしは順調に進んでいたが……。大人気の『伝説とカフェラテ』前日譚。
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Posted by ブクログ
伝説とカフェラテの前日譚とあったけど、本屋をたてなおすという副題に惹かれて、こちらを購入。
どきどにする冒険小説であって、成長物語りでもあるのかな。
作中作が、とても好きなので、散りばめられている小説部分が楽しかったし、読んでみたくなった。ちょっと官能的なのも。
登場人物像に嫌な人が1人もいなくて、みんな魅力的で、人とのつながり方も理想的。
大人で優しい。
最後まで読んだら、じんわりとても幸せで、なんだか一冊目の伝説とカフェラテを読まなくてもいいかも、と思ってるところ。
落ち着いたら、読みたくなるだろうけど( ´ ▽ ` )
Posted by ブクログ
前作『伝説とカフェラテ』の前日譚。傭兵稼業真っ只中のヴィヴが、怪我をして傭兵団を一時脱退させられ、静かな港町マークに置いていかれるところから物語は始まる。
「剣と魔法のファンタジー」は好きだが、鳥山明のかわいい系の世界観で育ってきたためか、シリアス・重厚な大人っぽい雰囲気や、ちょっと複雑な世界設定を元にした戦闘の局面になってくるとついていけなくなってしまう私。肝心要の、敵役のネクロマンサー“白のヴァリン”との戦いの詳細についてはなんだかよくわからなかった。
それでも、マークの町で、オーク、ノーム、エルフなどの色んな種族が入り混じって暮らす日常の場面や、そこでの出会いと別れ、読書の愉しみに目覚めるヴィヴの様子、ラットキンのファーンの営む本屋を立て直すという筋、は楽しく読んだ。そして、前作の読者へ向けての目配せともなっているエピローグが嬉しい。
そして面白いのは、メインの登場人物に女性が多いところ。ヴィヴも、その恋の相手も、戦う仲間も、戦う相手も。男性がいないわけではないが、脇役や出番の少ない役だ。その自然さが良い。
Posted by ブクログ
前作『伝説とカフェラテ』が大好きで、てっきり続編だと思って読み始めたら、前日譚だった
続編だと思い込んでいたから設定に入り込めず。かつゲームとかやらないからか種族名も馴染みのないものばかりで、カタカナ出されても種族名なのか固有名詞なのか判別できずに混乱。かなり読みづらかった
本屋さんの立て直し、作者のサイン会、読書会など、本好きにはテンション上がるエピソードもたくさんあるけど、ヴィヴとメイリーの話など、ちょっと入り込めないものも多かったなあ。自分のコンディションにもよるのかな
訳語も「鮭肉色」(サーモンピンクじゃダメなの?)、「八大地獄」(それ仏教用語では?)といったちょっと原文どうなってるのか気になるものもあった
Posted by ブクログ
男性の書く百合小説ってもしかして初めて読んだんだけど、女性の書くBLよりなんか繊細な気がするのは気のせい?
この作者が作ったRPGゲームをやってみたい
ドワーフとかオークとかホルモンクスとか動いているとこみたい