あらすじ
戦闘中に功を焦って大怪我をした新米傭兵ヴィヴ。治るまでと傭兵団に置いていかれたマークはやたらと美味しいパンやスコーンを売るベーカリーもある小さな町だった。痛む脚を動かして町を歩いていたヴィヴは、退屈しのぎにいまにも潰れそうな本屋に入ってみた。普段まったく本に縁のないヴィヴだったが、店主の小鼠人が強引に薦める本を読むうちに物語の虜になり、あきらめ顔の店主の尻をたたいて、本屋のたてなおしに着手する。町で知り合った友人たちの協力も得て、たてなおしは順調に進んでいたが……。大人気の『伝説とカフェラテ』前日譚。
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Posted by ブクログ
シリーズ2作目だが前日譚なので、主役のヴィヴはまだ若い。前作の頃より考え方や行動が若い、というのがうまいこと表現されていたように思う。
傭兵としての戦闘中に自分の若さゆえの判断ミスから大怪我を負い、不本意にも海辺の街で足止めをくらう。療養中暇を持て余しながら街でいろんな人に出会いつつ、ラットキンのファーン(口ぐせはこんちくしょう!)が経営する本屋を手伝い、腕の良いパン屋のドワーフ女性と仲良くなる。全体的にほのぼののんびり話が進む。ホムンクルスや空間転移魔法のような不思議な本の描写はなかなかおもしろかった。
前作と同様、女性同士の恋愛描写が薄いながらもちょっとある。控えめなのでこういうのが苦手な私も大丈夫だった(?)。欧米というかアメリカの作品にありがちだが、なぜ惹かれたのか、恋に落ちたのかの描写があまりされず、肉体的な魅力しか描かれないのは物足りない。説得力をもっとくれ。恋愛に理由は要らない?ならまぁいいです。
本屋さんをテキパキと改装、改善していくさまは楽しいが、何もないところから店を作り上げていく前作のほうがわくわく感があったかな。
前作でも感じたが、この筆者は戦闘シーンの描写が上手いように思う。キャラクターの動きや状況を想像しやすい。いっぽうで、ファンタジーならではの種族については説明が少ないので、詳しくない人のために容姿をそれとなくでも書いた方がいいんじゃないかなぁなどと思うなどした。