山田敏弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本に生まれ、日本に住んでいながら、日本語を正しく使えているか問われれば、中々自信をもって「はい」と言える方はそう居ないのではないかと思う。このレビューにしてもそうだ。頭に浮かんだ言葉(感想みたいな感覚で書いてるからそれで良いと思っている)をただ書き連ねるだけだから、余程、見直しでもしない限り、間違った日本語のまま掲載しているだろう。
本書はそうした誤った日本語の使用で、会話相手をカチンとさせる様な「余計な一言」に着目した内容となっている。敬語の使い方にせよ、「てにをは」などの助詞の使い方、更には時代と共に変遷する様な表現。厄介なのはそれがまた一般的で標準的な捉え方や言い回しに変わったものなどもあり、改めて自国の言葉である日本語の難しさを感じる一冊だ。
最近はコンビニの店員だけでなく、街中に外国人が溢れており、そうした方々ならまだ、日本語勉強中でより正しい表現を学ぶ機会が多いかもしれない。ただ、聴いている感じでは誤った使い方を多くしているのが現状だ。一方で日本語のプロフェッショナルであるはずの我々日本人でさえ、日常的に誤った日本語を使うものだから、正しく美しいはずの日本語の崩壊に危機感を覚えるのは、筆者と共通の心情だ。本書ではそうした危機感を抱きながらも、ある程度寛容的にそれらに接していかなければならないという立場もとる。来るべきの移民受け入れ(埼玉の一部では中国から来た方、クルド人が多い)に備えて、例え間違っていても「理解しよう」と努める姿勢は今よりも確実に求められるだろう。
とは言え、日常的に聴く日本人同士の会話やレビューを求められる企画書にさえ、誤りが多いと、多少なりともゲンナリする。人のふり見て我がフリ直せとばかりに、チェックする自身の能力を継続的に高めなければならない。未だ未だ私のレベルでは全く不足しているし、周囲に余計な不快感を与えないためにも、こうした書籍を読んでいきたい。
なお、私の知り合いで日本語を間違えるようなレベルではなく、心の中で何処か他人のせいにしたい、自分の不手際を隠したいといった心情からか、真に心の底から余計な一言、不快な言い回しをする人がいる。その度に、人のせいにするなと指摘してきたが、一向に改善しないし、本人はそういった気持ちはないと反論する。であるなら、本当に本書にある様な日本語が不得手であるのだろうか。仕事面(IT技術力)では非常に優秀なだけに、大変惜しい人物なのだが、いつも気になってしまう。日本語の能力だけでなく、人間性や技術力、全てを兼ね揃える人物に出会うのは難しいと理解しながらも、仕事する相手なら、せめて表面に出易い言葉にだけは、十分な人に出会いたい。本書で響く言葉「敬語は言葉の化粧」。この言葉自体が非常に美しく心に響いた。 -
Posted by ブクログ
「はじめに」に、日本の現状への問題提起があります。
・日本は世界から喰いモノにされている
・日本には国外のような対外情報機関がないために、日本の情報機関は国外に渡航する邦人に協力をもとめることもある。そうすることで邦人をリスクに晒すにもかかわらず、そうした邦人が相手国で拘束されてしまっても、救い出すことすらできない。
・日本において、今ほどインテリジェンスが必要になっているときはない。
前半は、最初に誕生した情報機関である、MI6をベースとして、情報機関とはどういうものか、後半は、CIA、モサド、中、露のサイバーインテリジェンスの現状を解説しています。
気になった点は次の通りです。
テロに無力な日本の情報機関、自国の利害のかかった作戦に邪魔になりかねないプレイヤーをゲームに参加させることはない。つまり、友好国とはいえ、ただで助けてくれることはないということだ。
対外諜報機関がなければ国を守れない。
MI6は、今回の日韓両国関係悪化で、韓国内にいる大手企業の幹部らが、反日デモに参加していることを把握している。
情報機関の目的は、国家の安全のためにライバル国の情報を得ること
国際社会の常識 ゼロトラストとは、すべて疑ってかかり、誰も信用しないこと
世界最高の情報機関は、CIAであり、次が、ロシアのFSB、SVRである
トップクラスの情報機関モサド(イスラエル)が成功した秘訣は、『大規模な戦略』である。その戦略とはイスラエルの置かれている過酷な地政学的環境から生まれたものであり、質で優位に立つことだった。
イスラエルの情報機関が優秀なのは、徴兵制による。優秀な若者を選抜し、育成できるから。
常に攻撃するという姿勢が大事だ。攻撃が行われてからでは遅い。何か起きる前に潰す。ロケットが飛んでくる可能性があるとしたら、阻止しようとするのが情報機関の役目。
ロシアの情報機関の潜在的力は、産業力、および国防力の強化に集中しなければならない。
ロシアと日本との間には、領土問題がある。それがゆえに、ロシアは日本でスパイ活動を重点的に展開していた歴史がある。
中国のサイバー能力は世界のトップクラス。その力は、台湾、アメリカ、日本に向けられている。
通院記録、健康状態など諜報機関は、個人の「弱み」をさぐり、隙をみつけようとする。
中国は、キャッシュレスサービスをつかって、個人情報を収集しようとしている。サイバ―工作の足がかりになるのがカードやアカウントである。
結論は、「ゼロトラスト」:すべて疑ってかかり、誰も信用しないということ。それが国際情勢の裏にある世界の常識だ。です。
目次は以下の通りです
はじめに
第1章 あまりに脆弱な日本のインテリジェンス なぜ日本にMI6が必要なのか
第2章 MI6と日本との交わりと、日本での活動と実態
第3章 知られざるMI6の実力と秘密の掟
第4章 CIAの力と脆さ
第5章 暗躍する恐るべき国際スパイ モサドそして中露へ
第6章 日本を襲うデジタル時代のサイバーインテリジェンス -
Posted by ブクログ
ネタバレまさにミッションインポッシブルが、現実になってきたと感じさせられる本。
すでに2010年に、米国からイランに向けて「サイバー破壊兵器」として実行された、「オリンピック・ゲームス作戦」や日本のJALが騙された事例などもあり、我々も身近に脅威が迫っていることを感じた。
会社でも持続的に攻撃を受けているとの通達が回ってきたりしているので、個人PCだけでなく、スマホのセキュリティも考えなあかんと背筋が寒くなりました。
「APT攻撃」「ゼロデイ攻撃」「マルウェア」「DDoS攻撃」と聞いて、はあ?となるヒトは少なくとも本書レベルの本は一度読むべきでしょう。
「攻撃者は最初からストレートにターゲットを狙わない。セキュリティ意識の低い、(中略)アルバイト職員などをなず攻撃し、そこから徐々に本丸に近づいていく」
派遣社員やパートがいないと成り立たなくなっていて、かつテレワークが主体になる会社では、本当にセキュリティは強化しないと危ないです。はい。 -
Posted by ブクログ
助詞や敬語の用法だけではなく、談話の場での適切なパフォーマンスや、社会言語学を踏まえた日本語非母語話者への配慮まで、幅広いトピックが採られている。
言葉の使い方には配慮が必要な職に就いていることもあり、それなりにこれまでも勉強してきたつもりだったけれど、知らなかったこともあった。
一つは、「暑いです」、「暑かったです」という言い方は、少し前までは違和感のある表現とされていた(私は全く違和感がない!)こと。
もう一つは、「入る」「入れる」などのように、自動詞他動詞のペアがあるものでの他動詞は、対象をモノ扱いするニュアンスがつきまとうということ。
ただ、この件については、山田さん自身も「もっと例文を足す必要があ」ると言っているように、説明がもっとほしいところ。
腑に落ちた感じが今一つ得られなかった部分だ。
「言葉咎め」は、それをする人も、その周囲の人も幸せにしない、という指摘は、本当にもっともだ。
とはいえ、繰り返される「他者を尊重しましょう、そのほうが素敵です」という趣旨の呼びかけは、新しい形の啓蒙的物言い、にも響いて、何か引っかかる。
最近は、言語学者はそこまで価値判断に踏み込んでくるものなのか?