外事課について外事課に長く勤めた方が書いた本。
今話題のロシアスパイ機関の説明もされており初心者にはわかりやすかった。表立って多くの人に評価される仕事ではないので、内容としてはこんなことやったんだ!こんな事で表彰されてたんだ!といった主張多め。それがまたわかりやすくていい。諜報活動についてもあっさり
...続きを読むだが概要が書かれていてふーんそんな仕事があるのか、と感じた。やはり現場の人じゃないと知らない事がわかるので読んでみると面白いと思う。この仕事に憧れる人もいるのかも。クーデターなどつい最近あった出来事についても書かれており、裏にはこんなやり取りがあったのかと知らない事がたくさんある。印象深い話は大佐の亡命についての事案。小説みたいな話が本当にあるんだなと。外事課は国家間の微妙な関係を扱う仕事であり、大事な要素は社交性とのこと。頭がいい、英語が話せるだけじゃダメだそう。
著者はその点本当に適任だったのだと思う。ここまで長く外事勤務だった人はいないそうでその理由はわからないまま、と書かれているが読み手としてはこの人がいないと困るくらいの人材だったと読んでいて感じた。