【感想・ネタバレ】ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊するのレビュー

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Posted by ブクログ 2020年03月13日

【インフラの制御システムを完璧に守るためには、スタックスネットの正体を暴いたドイツ人のラルフ・ラングナーの言葉を借りれば、「内部システムをアナログに回帰させるしか対処法はない」のである】(文中より引用)

もはや犯罪の領域を超え、今や新たな戦闘領域へと化しているサイバー空間。近年に起こった複数の事件...続きを読むを解説しながら、サイバー戦争の脅威について警鐘を鳴らす作品です。著者は、国際報道に携わる中でサイバー分野に興味を抱いたという山田敏弘。

近年の国際政治を理解する上で間違いなく有益となる一冊。日々のニュースで見ている以上にサイバー空間を舞台にした鍔迫り合いが「先を行った」ものであることがよくわかるかと思います。サイバー戦争に関する著作は数多くありますが、最初の一冊として取りあえずオススメしたくなる作品です。

十年ひと昔どころか一年ひと昔の分野だなぁと☆5つ

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Posted by ブクログ 2017年11月19日

ソフトウェアのセキュリティ上の欠陥で一般に知られてないものをゼロディ脆弱性と呼び、これを利用したサイバー攻撃は防げないため、「ゼロディ」は高値で取引されている。
この「ゼロディ」をタイトルとした本書はサイバー空間で繰り広げれれている「戦争」を白日のもとに晒したとても興味深い内容です。
拾ったUSBデ...続きを読むバイスをPCに差し込むなどは論外、PCやネットワークそしてIoTの機材などは製造元の確認も重要そうです。

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Posted by ブクログ 2017年04月28日

コンピューターウィルスやハッキングなどの単語から多くの人が連想するのは、企業や政府機関のサーバーから情報を盗んだり、現金を不正に送金したりという犯罪ではないでしょうか。ところが、もはや攻撃対象となっているのは交通信号の制御や、航空管制、送電網などのインフラを担うシステムであり、これらに潜入してインフ...続きを読むラを混乱させ、さらには深刻な事故を発生させてしまうことまで可能となっていると著者は警告してます。
事実2009年にはアメリカ、イスラエルが主導してイランのウラン濃縮施設の制御システムに潜入し、実際に遠心分離機の一部を誤動作させて破壊する事例が発生しています。
ますますネットに依存する方向に進む私たちの日常に対し、本書に登場するセキュリティー専門家の次の言葉は印象的です。「IOT(モノのインターネット)という概念まで登場しているが、セキュリティーという見地からは非常に馬鹿げている。デジタルであることのリスクを認識し、インフラのせめて核心部はリレーなどのアナログにしておくこと必要な時代になっている」
サイバー空間で繰り広げられている国家間の激しい争いの歴史と現状を非常に分かりやすくまとめた1冊だと感じました。「こんなSFみたいな事が既に行われているのか!」と驚かされます。

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Posted by ブクログ 2023年06月05日

米国や中国のサイバー戦争や世界中で発生しているハッキングの手口などを赤裸々に語っている。相当詳しくないとこの本は書けないだろう。イランの核開発をマルウェアをUSBメモリーに忍ばせてシステム破壊した内容など驚きの内容もあり、楽しく読めた。

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Posted by ブクログ 2020年02月16日

これから起こるであろうサイバー戦争。
サイバー戦の歴史、個人の犯罪から国の諜報戦、
小さな火種から大きな火種へ、
その歴史を振り返りながらサイバー戦術の重要性を説いて行く。
読み終わって最後に胸に去来するのは、
住んでいる国の将来へのぼんやりとした不安。

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Posted by ブクログ 2017年09月11日

サイバー空間での熾烈な戦いが現実のものとなってきている実態を克明に描写している.中国が自国のサイバー環境を厳しく管理していることは周知の事実だが,その実力を活用することでサイバー戦争を有利に仕向けることが容易であろう.アメリカはスノーデンが暴露したようにこれからも各国の情報を収集するだろう.「ゼロデ...続きを読むイ脆弱性」を商品として扱う感覚はこの時代では当然なんだろうが,少し違和感を持つ.意外に能天気な我が国は対策は十分なのか,少し心配だ.

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Posted by ブクログ 2017年04月29日

イラク攻撃のときに、イラク国内へのサイバー攻撃も考慮されたが、イラクの金融機関はフランスと密接なつながりがあって下手するとフランス金融機関にも影響がでかねなかったので、やめられた。

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Posted by ブクログ 2019年06月12日

いまそこにあるセキュリティ危機の観点からも、フィクション部分の読み物としても興味深い内容。インターポールのセキュリティ担当のエースに日本人がいるとは知りませんでした。

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Posted by ブクログ 2017年06月10日

サイバー戦争やサイバー攻撃について国レベルのマクロ視点で一通り描かれている。
先進的なアメリカ、イスラエルの破壊的サイバー攻撃スタックスネットの全貌や、第三の勢力、北朝鮮、イランのならず者国家の動き。エドワードスノーデンの暴露からアメリカ大統領選のロシアの動きとトランプ爆誕について。その中でもタメに...続きを読むなったのは我が国日本の最弱っぷり。サイバー攻撃が憲法9条に引っかかり武力行使できない解釈は新しい考えだった。

全体的には知ってることがほとんどだったのと、歴史ディテールが細かすぎて読んでいて眠くなった。
眠気に勝って一読したい本ではあった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年04月11日

サイバー戦争がどんなものかを一般の人向けに書いた本。一般の人には十分過ぎるほどの情報量。

「来たるべき大きな混乱の時代を生き抜くために必読の一冊です。」と謳うなら恐怖を煽るだけでいいのか?
この本読んでも生き抜けないと思う。

恐怖を煽るという目的には関係ないのだが,細かな間違いがかなり多い。技術...続きを読むの本質を理解していないからだろうと思われる。

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