羽根由のレビュー一覧

  • 考える機械たち:歴史、仕組み、倫理―そして、AIは意思をもつのか?

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    平易な文章でAIの歴史や仕組み、さらには倫理など幅広く書かれていて大変参考になりました。トルコ人のチェスやイライザ効果について笑って読めるのも今の時代だからですね。最後にロジャー・ペンロースの「意識なんてものにはかかわらないようにするね。時間を無駄にするだけだから」と言う言葉が引用されていました。意識を考えていくと科学者と言うより哲学者になっちゃう

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    2025年08月27日
  • 考える機械たち:歴史、仕組み、倫理―そして、AIは意思をもつのか?

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    人工知能から人工意識としてのチューリングテストへ。こんなタイトルだけれども、意識は奥が深すぎて踏み込むべきではないというのも面白い。
    まぁ定義が難しいからなー。

    アルファgoやニューラルネットワークの仕組み、画像生成まで優しい語調でユーモラスに教えてくれるのは初学者にとってありがたいと思う。

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    2025年08月14日
  • 海馬を求めて潜水を――作家と神経心理学者姉妹の記憶をめぐる冒険

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    海馬(≒記憶)を主題とする本書は、専門的で難解な内容を扱いながらも、意外なほど平易で、むしろ物語を辿るかのような読書体験をもたらす。
    「大切なことを覚えておくために、不要と判断したものは忘れていく」や「幸せな記憶は、誰もが持つ抗うつ剤ではないか」といった印象的な一節が随所に散見され、記憶に関する本質的な洞察を静かに提示している。
    本書を通じて、記憶や物忘れという現象を、従来とは異なる視座から捉え直す契機を得ることができた。

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    2025年08月13日
  • 熊と踊れ 下

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    最後の方は夢中になって読みました。軍人ギャングも刑事さんも両方が身近に感じられて応援(?)したくなりました。スウェーデンの家族の絆がとても強いってわかりました。あとがきも読むと小説の裏側がわかって良かったです。

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    2024年10月06日
  • 熊と踊れ 下

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    軽い気持ちで、エンタメ感覚で(不謹慎だけど)手に取った犯罪小説だったのに、この読後感は予想外…。
    作中繰り返される「いまが、昔になれば。昔が、いまになれば。」が哀しく、切ない。

    続編読むの怖いなぁ。読むけども〜。

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    2024年05月24日
  • 熊と踊れ 下

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    三兄弟と幼馴染が軍の武器を奪い銀行強盗を繰り返す。視点を切り替えながらテンポ良く進んで行くので、長くても全く飽きなかった。表現のセンスも抜群でストーリーに引き込まれました。

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    2024年02月25日
  • 熊と踊れ 下

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    スウェーデン作家「アンデシュ・ルースルンド」と「ステファン・トゥンベリ」の共著の長篇ミステリ作品『熊と踊れ(原題:Bjorndansen、英題:The Father)』を読みました。
    「アーナルデュル・インドリダソン」、「ジョー・ネスボ」、「レイフ・GW・ペーション」の作品に続き、北欧ミステリです。

    -----story-------------
    ハヤカワ・ミステリ文庫創刊40周年記念作品

    〈上〉
    凶暴な父によって崩壊した家庭で育った「レオ」、「フェリックス」、「ヴィンセント」の三人の兄弟。
    独立した彼らは、軍の倉庫からひそかに大量の銃器を入手する。
    その目的とは、史上例のない銀行強盗計画

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    2023年03月11日
  • 熊と踊れ 上

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    スウェーデン作家「アンデシュ・ルースルンド」と「ステファン・トゥンベリ」の共著の長篇ミステリ作品『熊と踊れ(原題:Bjorndansen、英題:The Father)』を読みました。
    「アーナルデュル・インドリダソン」、「ジョー・ネスボ」、「レイフ・GW・ペーション」の作品に続き、北欧ミステリです。

    -----story-------------
    ハヤカワ・ミステリ文庫創刊40周年記念作品

    〈上〉
    凶暴な父によって崩壊した家庭で育った「レオ」、「フェリックス」、「ヴィンセント」の三人の兄弟。
    独立した彼らは、軍の倉庫からひそかに大量の銃器を入手する。
    その目的とは、史上例のない銀行強盗計画

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    2023年03月11日
  • 熊と踊れ 下

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    あとがきに一番びっくりした。
    知らずに読めたのは、幸せ。
    未読の方は、あとがきと解説は最後まで取っときましょう(普通か。)。

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    2023年03月03日
  • ミレニアム 4 上 蜘蛛の巣を払う女

    購入済み

    アウグストの今後が気になります。自閉症の雰囲気がよく出ています。小さな事かもしれませんが、現実を見る見方は人によって違う。その当たり前さが一般人にはわからない。
    視点を変える事ができないのは常に大人たち。

    #泣ける #切ない #深い

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    2022年09月30日
  • ミレニアム 4 下 蜘蛛の巣を払う女

    購入済み

    シリーズ1からでしたが、精神医学、女性虐待、ハッカーなど、ストーリーの中心に鋼のような鋭さと速度、興味深さ、奥深さがあり、本当に、もっと早く読めばよかったと後悔しています。
    この長いシリーズと複雑な構成、リスベットのような個性を描けた著者の力量は圧巻です。

    著者が変わってからの4作目は、自閉症の少年とリスベットが印象に残りました。

    #アツい #泣ける #ドキドキハラハラ

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    2022年09月30日
  • 海馬を求めて潜水を――作家と神経心理学者姉妹の記憶をめぐる冒険

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    人間に宿るタツノオトシゴ…脳にある海馬を、つまり記憶のしくみについて書かれた本。
    タイトルと表紙の雰囲気に惹かれて手に取った。
    神経科学や認知心理学など、科学の本でありながら歴史、文学、心理学、建築学、神話学、生物学、環境問題などいろいろな分野の話題を組み合わせながら、情緒的でユーモラスでもある。
    そんな本書はノルウェー人の作家&神経心理学者の姉妹によって書かれている。姉妹同士であることの屈託のなさから、時には喧嘩をしつつも、好奇心旺盛な彼女らはとことん記憶について突き詰め書いたとのこと。とても愛着の湧く本だ。
    姉妹は様々な記憶に、海馬に関する過去の事例や先行研究を紹介しながら、自身ら

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    2022年06月23日
  • 海馬を求めて潜水を――作家と神経心理学者姉妹の記憶をめぐる冒険

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    海馬から始めて記憶への考察実験が始まる。お決まりのラットに電流を流すものからMRIや不幸なきっかけで海馬を除去したヘンリーの記録、ダイバーによる記憶やイルヴァ自身による100日間の実験など実に多方面から記憶を見つめる。そして未来との関係、鬱との関連など興味は尽きない。
    忘れることにも意味があり、忘れてもいいんだよということにほっとした。

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    2021年10月07日
  • 海馬を求めて潜水を――作家と神経心理学者姉妹の記憶をめぐる冒険

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    人の脳に棲むタツノオトシゴ——海馬。作家のヒルダと心理学者のイルヴァ姉妹は、地理と記憶の関係性や、他人の記憶を捏造することは可能かどうかなどを過去の研究に基づいて自らも実験し、記憶を司る器官の謎を探っていく。また、警察官、タクシー運転手、チェスプレイヤー、俳優、テロ被害者でもあるテロ研究者など、幅広い人びとへのインタビューを通じて「人の生にとって記憶とは何か」という問いに軽やかな答えを提案してくれる、記憶と忘却にまつわるノンフィクション。


    面白かった!オリヴァー・サックスに近い読みごこちだが、サックスが脳神経科医として患者の脳に接しているのに対して、こちらは作家と心理学者のコンビなので固い

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    2021年07月21日
  • ミレニアム 4 上 蜘蛛の巣を払う女

    匿名

    購入済み

    ミレニアム4上

    さらに、内容、人間関係が広がり複雑さを増しているが それも気にならないくらいに引き込まれる面白さで読み進めることができる。

    #アツい #感動する

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    2021年06月09日
  • 熊と踊れ 上

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    これは面白い!
    スウェーデンの小さな街で、軍の武器庫から大量の武器を盗み出す三兄弟。その目的は銀行強盗で、長兄の立てる隙の無い作戦により、警察は犯人の目星を全くつけられずにいるが、二人の警察官が、独自の捜査から少しずつ犯人像に迫って行く。

    過去を追いながら、其々のキャラクターの心情をしっかり描いている為、物語に入りこみやすい。翻訳も秀逸で、特に作戦を決行するシーンは映画を見ているようなスピード感である。上巻だけでもかなりのボリュームがあり、一つの作品として成り立ちそうだが、その分、下巻の展開が楽しみ。

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    2019年12月30日
  • 熊と踊れ 下

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    本当に読み応えがあった。
    実在の事件をモチーフにした圧倒的迫力のクライムノベルの下巻。
    あとがきを読んで、あらためてこの強盗事件を起こした3兄弟(実際の事件を起こしたのは4兄弟で、そのうちの犯行に加わらなかった一人が本書の著者・ステファン・トゥンベリ)の視点や心情がリアルに描かれていることに驚愕した。それほどまで、犯人グループの心情に寄り添ってこの事件が描かれているのだ。

    次々と成功する銀行強盗、犯人グループに翻弄されまくる警察。

    もはやこの『軍人ギャング』と名付けられた犯行グループの犯行を誰も止めることはできないのか。

    しかし、どんなに完璧な犯行も、回数を重ねていくごとに、不安が募り、

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    2019年11月06日
  • 熊と踊れ 上

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    スウェーデン・ストックホルム市を舞台にしたクライムノベル。実在の事件をモチーフにした小説ということで非常に期待して読んだ。

    さすが北欧ミステリーの傑作だ。面白い。

    超暴力的な父親から虐待を受けていた3人、レオ、フェリックス、ヴィンセントの兄弟が主人公。
    三兄弟とその幼なじみのヤスペルとの4人組がスウェーデン史上、類を見ない強盗事件を次々と起こしていく。

    彼らの用意周到な強盗に翻弄される警察。
    レオ達は首尾良く犯行を成し遂げ、警察を出し抜けるのか。
    それともストックホルム市警のブロンクス警部が彼らを追い詰めるのか。

    手に汗握る攻防が繰り広げられる。
    そして下巻へ。

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    2019年10月30日
  • ミレニアム 4 下 蜘蛛の巣を払う女

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    殺害される寸前の所でアウグストを奪取したリスベットだったが,同時に重症を負ってしまう.
    追い込まれたリスベットは,ミカエルに助けを求める.
    リスベットとカミラはなぜ忌み嫌い合うのか.その理由の原点にはやはりザラチェンコが関係していた.
    ミレニアムシリーズの完璧な続編.

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    2019年07月20日
  • ミレニアム 4 上 蜘蛛の巣を払う女

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    前作までの著者ラーソンの死後,その物語を受け継ぐ形で続編が執筆された.キャラクタ―の印象が少し異なるが,物語のプロットは申し分ない.
    経営難に陥ったミレニアム.スクープを探すミカエルの耳に,音信不通だったリスベット・サランデルの噂が.
    リスベットがなぜドラゴンタトゥーを彫ったのか.なぜワスプと呼ばれるのか.新たな敵も登場.

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    2019年07月19日