羽根由のレビュー一覧

  • 熊と踊れ 下

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    緊迫の下巻。
    もう読んでてわかる、結末の感じに胸が締め付けられる。
    破滅への速度は緩まることなく加速していくだけ。
    これが実話を基にしているというのがまた驚きだ。

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    2025年07月21日
  • 熊と踊れ 上

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    スウェーデンを舞台にしたクライムサスペンスとでも言うべきだろうか。
    崩壊した家庭を生き抜いた三人の兄弟と
    読むからに危険思想な幼馴染を入れた四人組。
    その四人組がどん底を抜け出すために一世一代の強盗劇を繰り出す。

    実話を元にしていると言うが、これが実話だと言うのなら事実は小説よりも奇なり。
    ここまでぶっ飛んだ計画を立て、実行できるメンタルがすごい。
    上巻は、スピード感溢れる崩壊への序章といったところか。

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    2025年03月21日
  • 熊と踊れ 下

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    少ない登場人物ながらも、それぞれ個性的であり、生きている。
    フィクションを基にしたからこそ生きている気がする作品。再読。

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    2025年02月19日
  • 海馬を求めて潜水を――作家と神経心理学者姉妹の記憶をめぐる冒険

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    「記憶」に関して医学的、脳科学的に考察した本。特に注目したのが本の表紙にもなっている〝海馬”(表紙はタツノオトシゴだが)だ。体験したことは、人、物事、感覚、行動として個別に記憶に保管される。それらが海馬の働きによって、記憶ネットワークで互いに結びつけられているという。それによって記憶容量に余裕ができ、私たちは自由にものを考えることができる。

    単に記憶と言っても、それを有効利用するような場合と、それに思い出せずに苦しんだり、不要な状況で強引に出てきて振り回される場合がある。本書ではこうしたあらゆる状況について解説していて、どれも面白い。特に、テロに遭遇した人のPTSDやロンドンのタクシードライ

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    2025年01月17日
  • 熊と踊れ 上

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    スウェーデンの話は初めて読みました。スウェーデンも靴を脱いで家に入るんだなあ。なんて話の筋とは関係ないところで関心したり・・・。実際にあった話を元に作られているそうで本当にドキドキします。下巻も楽しみです。

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    2024年09月20日
  • 熊と踊れ 下

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    クライム系で結構スピード感もあり兄弟の絆とかもいい

    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)最後のオチが悲しい

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]実話をもとにしてるから仕方ねえだろ

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    2024年08月29日
  • 熊と踊れ 上

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    クライム系で結構スピード感もあり兄弟の絆とかもいい

    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)最後のオチが悲しい

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]実話をもとにしてるから仕方ねえだろ

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    2024年08月29日
  • 熊と踊れ 下

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    ネタバレ

    幕切れは呆気ないが、とても面白かった。
    最悪の親父だが子供への愛は本物だったね。
    チクリ野郎という言葉が最後までレオの鎖となっていたんだね。

    お母さんがどんな心境だったのか知りたかったな。

    これだけの犯罪を犯した三兄弟が刑期を終え釈放されて普通に暮らしているというのがまた…

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    2024年06月30日
  • 熊と踊れ 上

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    ネタバレ

    面白い。翻訳とは思えないくらいスラスラ読めた。
    ただ、時代背景が今ひとつわからないが、こんな簡単に強盗は成立しないのでは?と思う。

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    2024年05月30日
  • 熊と踊れ 上

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    三兄弟と親友4人で軍の武器を奪い銀行強盗を実行。長いけどスピード感があって面白い。最後に不意に爆弾が爆発し、下巻にも期待。

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    2024年02月12日
  • 熊と踊れ 下

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    ネタバレ

    読み終わってしまった…
    割とあっけない幕切れ…
    と思ったが、史実に基づいているし、こういった終わり方の方がある意味リアルなのかも知れない。

    父も少年時代の周りの人も兵役も込みで、暴力というものに触れさせられ続けていると感覚が変わってしまうものなのか。
    個人的には最終手段として持つのは良いと思うが、ひけらかすとなると、、
    守りたいものがあったとしても考えてしまうものはある。

    そして誰がドアを開けたせいで母が殴られたのかに関して、それぞれ自分のせいと本心から思っているあたり、本当に家族のことを思っていたんだなと…

    ただ、父親は最後印象が少しはかわったものの、不器用がすぎてもはや同情できなかっ

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    2024年01月06日
  • 熊と踊れ 上

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    実際にあった事件が元なのか…
    スウェーデンの話をきちんと読んだのは初めて。
    没入感がすごい。
    両親(主に父親)のせいでこんなにも兄弟仲が固く結ばれることがあるなんて…
    みんな憎めないが、たくさんの人を(そこまでの悪意はなさそうに)巻き込んでおり、なんとも言えない気持ちにもなる。
    割とページ数はあるが続きが気になって気になって暇さえあれば読んでしまう。
    下巻も楽しみ。

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    2024年01月04日
  • 熊と踊れ 上

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    【ハヤカワ・ミステリ文庫創刊40周年記念作品】凶暴な父によって崩壊した家庭で育ったレオ、フェリックス、ヴィンセントの三人兄弟。独立した彼らは、軍の倉庫からひそかに大量の銃器を入手する。その目的とは史上例のない銀行強盗計画を決行することだった――。連続する容赦無い襲撃。市警のブロンクス警部は、事件解決に執念を燃やすが……。はたして勝つのは兄弟か、警察か。スウェーデンを震撼させた実際の事件をモデルにした迫真の傑作。最高熱度の北欧ミステリ。

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    2022年11月24日
  • ミレニアム 4 下 蜘蛛の巣を払う女

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    シリーズ4作目は作者が変わってしまっていて、どうしてもこれまでと比較してしまうわけですが、物語の細部へのこだわりみたいなものが少し減っている気がしつつも、十分に読み応えがあっておもしろかったです。

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    2022年10月08日
  • ノーベル文学賞が消えた日

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    結果として2018年度ノーベル文学賞の選定が延期になった原因として選定委員会の母体ともいうべきスウェーデンアカデミーの会員の夫の長年に及ぶセクハラや公金横領問題、受賞の事前リーク(守秘義務違反)といった事象を現代のトレンド化した#MeToo運動と関連しながら報告される。
    文化界?という特殊な才能を評価された者たちが集まる社会で互いの既得権を守るようなメンバーの姿があさましい。
    ノーベル文学賞という世界的なステータスが特定の少数者とマスコミ(商業的な宣伝・ムーブメント)によって創出される現状は違和感を感じていたが、それが露呈したことは報道の自由の勝利であり、知る権利の勝利でもある。
    文化人と称し

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    2022年05月22日
  • 熊と踊れ 下

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    ネタバレ

    最初から、最後は破滅で終わるのだろうと思っていた。
    だってこれ、実話をもとにしているのだもの。
    怪盗ルパンや二十面相とは違う。
    犯罪者をヒーローにするわけにはいかない。

    だけど、彼らは本当に成功し続けた強盗だったのか?
    確かに警察に尻尾は掴ませなかったが、いつも目標を下回る金額しか奪うことができなかった。
    そのことについてレオは一度でも考えたことがあるのだろうか。

    そしてレオは、家族は一致団結するのが当然と考えていたけれど、レオと弟たちは団結していたが、最初から一致なんてしていなかった。
    レオにはそれが見えていなかった。
    フェリックスが言ったとおり、彼らを統率するのが父親から長兄に代わった

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    2022年02月12日
  • ミレニアム 4 上 蜘蛛の巣を払う女

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     ミレニアムシリーズ三部作の作者がなくなってしまって、まったく別の作者が後を引き継いで続きを執筆したとのこと。雰囲気も何もかも、前三部作と変わりはなくて違和感は全くない。アクションシーンはあまりはないものの、映画を観ているような感じで楽しめる。

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    2022年02月09日
  • 熊と踊れ 上

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    ネタバレ

    実際の事件をモデルにした、父親の暴力で育てられた兄弟が起こした、などの事前情報をついうっかり読んでしまって、読み始めるのがちょっと億劫だったけど、ページを開いたら一気呵成に読み終えてしまった。

    確かに父親の暴力シーンは読んでいて辛かった。
    まだたったの10歳のレオ、7歳のフェリックス、3歳のヴィンセント。
    父の暴力は子どもたちに向かうわけではない。
    けれど、少なくともレオとフェリックスは、父の暴力の気配を怖れながら育ったように見える。

    特にレオは、暴力を抑えられない父を、暴力に支配された男とみる。
    だから自分は決して暴力に支配されることがないよう、自分を律して生きてきた。

    で、何でそれが

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    2022年01月30日
  • ノーベル文学賞が消えた日

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    あちらこちら場所を選ばず話題になるセクハラ問題、レイプ。男性が権力をかさにきて女性を支配する様子は醜く腹立たしい。MeToo運動の広がりは素晴らしい。スウェーデンよお前もか!ではあるが明るみに出て良かった。

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    2022年01月07日
  • 熊と踊れ 上

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    <上下二巻、併せての評です>

    過去と現在の出来事が、交互に語られる。親子の物語であり、家族の物語であり、類い稀な犯罪小説でもある。人はなぜ理に合わない犯罪に走るのか。やむにやまれぬ強迫観念に突き動かされた行為の裏に隠された過去が、記憶の鍵をこじ開け、じわりじわりと顔をのぞかせる。子ども時代からこだわり続ける抜け落ちた記憶。本当は誰がしたのか。物語が進むにつれ、次第に明らかになる真実。

    冒頭、四年ぶりに家族のもとに父が帰ってくる。ドアが開くなり、父は母親の顔を殴り、腹を蹴り、髪をつかんで引きずり倒し、なおも蹴り続ける。二人の間に体を入れ、止めようとする長男。その長男に「あとは頼んだぞ、レオナ

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    2021年09月12日