羽根由のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『ミレニアム』シリーズの第4弾。故スティーグ・ラーソンに代わり、別作家、ダヴィド・ラーゲルクランツが執筆している。
やはりこれまでの3部作との違いが気になる。文体はまだしも、登場人物の造形、事件の展開と叙述については、大きな差を感じる。3部作の最後で、リスベットは暴力を振るって自分の人生を台無しにすることの愚に気づいたのではなかったのか、本作は単一の事件を追っているが、全く関係のないように見える複数の事件が絡み合い、それを解きほぐすのが本シリーズの醍醐味ではないのか、社会構造の中で虐げられる弱者(3部作ではそれが女性たちだった)を描くことで物語は深みを増したが、本作はその志を継いでいるのか―。 -
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Posted by ブクログ
ミレニアム
シリーズ4作目。前作から空いてしまったし、特に読まなくても・・・と思っていたが、やはり気になり手に取る。読み始めて、あれ?何か文章に引っ張る力が無いなと感じる。以前の物はグイグイと読ませる力が有ったよなぁ、シリーズ物はそれを継続するのは難しいよな。主人公やヒロインのキャラクターは好きなので、そうそうそんな背景有ったななどと思いながら、読み進めた。
上巻の末に「3巻までの著者が死去し著者変更」になっていることを知る。そうなんだ感と、続きを書く事を決めた著者が凄いなと思う。(どうやっても批評されるだろうに)
読み終わった感想は、この続編も読んでいこうと思った。面白かったし、まだ戦い -
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Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
雑誌『ミレニアム』を発行するミカエルたちの会社は経営危機に陥り、株式の30パーセントを大手メディア企業のセルネル社に売り渡していた。ミカエルにも優れた記事がなく、時代遅れの記者との非難にさらされていた。そんな彼のもとに、ある男から大スクープになるという情報が持ち込まれる。人工知能研究の世界的権威であるバルデル教授が何か大きな問題を抱えているようなので、会ってほしいというのだ。男の話からリスベットが関係していると確信したミカエルは、彼女に連絡を取ろうと試みる。一方、アメリカのNSA(国家安全保障局)は、産業スパイ活動を行なう犯罪組織の関連会社からバルデルが