冬目景のレビュー一覧
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ネタバレ前巻から打って変わって悲劇になるかと思っていましたが、
予想を良い具合に裏切ってくれてとても満足度の高い巻でした。
前巻で母校と発覚したこともあり思い入れもひとしおだったのですが、
今作では更に魅力的な登場人物が現れ、より楽しめました。
(最初からネタバレ)
本巻は「漸の桜」「彼女の名画座」の2本立て。
1本目は、結局恋愛絡めてくるんだ、という残念感が有り。
構図的にもイエうたに似通っているよね、というのはガッカリな気分。
どちらかというと冒険譚的な作品を期待していたので、
作品というよりはその方向性自体があまり受け入れられない部分がありました。
とは言う者の、イケメン坊ちゃんの彼を中心 -
Posted by ブクログ
純愛もの・・・かな?
主人公は大卒のフリーター(コンビニアルバイ)で、大学時代の友人であり、現在、学校の教師をしている「しなこ」さんが想い人。でも、向こうは異性のいい友人と想われてる。
そして、主人公を自分が高校時代だった頃から気になってたという、カラスのペットを引き連れたハル。
主に三角関係になるのかな。しなこは別に好きな人というか、想ってる人がいるみたいですが。
単純そうな話で、1巻から結構、奥深いところまで行きます。
誰を応援したくなると言えばハルちゃんです。一途で可愛い。
主人公が、よくあるヘタレじゃないことを祈りつつ、今後を楽しみに。 -
Posted by ブクログ
初めて読んだのは、ちょうど仕事を始めたころ。
働くということを悩んでいた時期でもありました。
劇中では数年しか過ぎていませんが、
ある意味で15年越しの物語でもあります。
それが、ようやく一つの終わりが見えてきたような。
変わらない安寧の中に居続けるのは心地が良いけれど、
いつまでも“そのまま”でいられるわけでもなく。
生きていくということは前に進むということでもあるのかな、と。
変わることには痛みが伴うけれど、
人はそうやって営みを重ねてきたのかな、とも。
その痛みをどうやって乗り越えていくのか、、
残り、1冊か2冊といったところでしょうか。
さて、どうなりますか。
願わくば、 -
Posted by ブクログ
美術予備校に通う「もも」と彼女をとりまく友人たち・家族たちの話。
恋愛ごとに疎いももの初恋(?)に始まり、予備校生活の中で少しずつ親しくなる松本くんとの恋を中心に据えている。
けど、自称芸術家の父、絵画教室を営む母や、その抑圧に反抗して違う道に進んだ兄姉とのエピソードのほうが胸に残っているかも。
家族みんなそれぞれ適度な距離を保ってそれぞれを思いやっている関係がいいなあと思う。
ちょっとおせっかいなくらいの友人たちとの関係もいい。いつも眠くてぼんやりで遅刻魔で恋にうといもも、周りの人たちはほっとけない気分になるんだろうなあ。
かわいいお話でした。冬目さん初期の漫画しか読んだことなかったので