感情タグBEST3
建築物にまつわる物語。
少しファンタジーとミステリーの要素が入っていて物語に引き込まれる。
作画は丁寧で味わいがあって、キャラクターや背景、小物など好みです。
建物の記憶、家の魂、住んでいた人の思い出など、ヒューマンドラマとして深く切ない。
タイトルの意味が気になりました。
ノスタルジックな雰囲気が溢れた不思議な世界観が面白いです。古い建物には記憶が残るみたいな。特に何か起こるのではなく、建物の記憶に寄り添うだけのお話。なのに、とても味わい深いんですよね。
すぐ隣でこんな時間を過ごしている人がいるかも。と、お話の中から、声が聞こえてくるかと思いました。不思議なお話しなのにリアリティーがある気がして、スッと引き込まれて、良い物を読ませてもらった気がしました。
Posted by ブクログ 2014年11月24日
はまったわー、このノスタルジー感!
建築という題材、オカルト感、描き込みの多い絵柄、雰囲気、全部ヤバイ。
でも万人には薦められない個人的なツボのような気がする。
久々のヒットだけど、この作者飽きっぽいらしいのでそれがかなり心配。
長い付き合いになりそうだけど、
とりあえず一気に三巻まで読む。
Posted by ブクログ 2014年09月29日
古い建物の記憶を見ることができる主人公。
どうすれば、その記憶にこたえることができるか、というストーリーは、りっぱなミステリーになっていた。京極以来の折伏話のようにも思えた。
Posted by ブクログ 2013年04月15日
建物が持つ記憶が見える
建築科の大学1年生、土神 東也(にわ・とうや)。
東也と幼なじみの女子大生、
円海 卯(みつうみ・あきら)。
祖父の家で見つけた
古い写真にソックリな
土神と同じ能力を持つ謎の少女
深沢 真百合(まゆり)。
土神の妹で
園芸部の菜南(ななみ)。
家が持つ記憶...続きを読むに共鳴し
出されることのなかった手紙や
戦時中隠さねばならなかった青い目の人形を探し出したり、
解体される運命の建物に
最後に海を見せてあげたり、
かつて住んでいた人たちの
果たされなかった想いを
成仏させる手助けをする
土神と真百合。
いやはや、
この設定一本に
激しく心惹かれましたよ。
(陰のある美少女が次第に心開いていく展開もツボ)
建築をテーマにした漫画って
スゴく新鮮やったし、
昭和初期の生糸仲買商が住んでいた
和洋折衷の建物、
ステンドグラスが扉に散りばめられた
古びた洋館、
昭和初期から
時代の荒波を乗り越えてきた
外国人アパート、
庭にはバラ園と
ヴィクトリアン様式の英国家具が並ぶ
昭和20年代に建てられた重厚な洋館など
毎回趣のある建物が見られるのも
マニアには楽しいかも(笑)
古い建物が身近にある社会は豊かだというセリフがあるけど
ホンマその通りだと思う。
どんなモノであっても、
重ねた時間の分だけ深みや味わいや
美しさを増していく不思議。
古い建物を見ると
なぜかドキドキする。
時の変遷に耐えうる
芯の強さと、
それとは裏腹な滅びゆく美学を
どこかに感じて、
今はいない人の声に耳をすましてみたり。
物は物。
そこには魂はないのかもしれない。
けれど亡き人の思い出は
やはり物と共に在るのは
間違いのない事実なんですよね。
建築科の学生たちの恋と成長を描きながら
古きモノの声を埋もらせることなく伝えてくれる
ロマン溢れる傑作です。
現在2巻まで発売中〜(笑)
Posted by ブクログ 2012年04月29日
幽霊とか怪現象っていうのは霊魂ではなく、その場所やものの記憶の幻燈のようなものなんだろうか?
そう考えると巷に溢れる幽霊話も怖くはなくなる。
それよりもきちんと続きますよね?
このマンガw
Posted by ブクログ 2012年02月05日
冬目さんの定番ロングのしっとりとショートの明るいヒロインな作品。建物に宿る思いを見る事ができる主人公(土神)とヒロイン(真百合)が取り壊される前にその願いを叶えてあげるお話。疎遠だった主人公の祖父(建築家)の影響で見る力を得ているらしい。真百合の祖母は自分が亡くなると真百合を守る人が居なくなるから家...続きを読むを離れるように言っていたが残り主人公と出会う。今後どの様に物語が進展していくのかとても楽しみ。
Posted by ブクログ 2013年08月07日
建物の記憶。見れるといいなぁとつくづく思います。
最近私の住む周辺でも、古民家がどんどんつぶされマンション等に変わっていき、ただそれをさびしく見ることしか出来ない・・・。そんなことが胸をよぎる1冊でした。
Posted by ブクログ 2012年02月13日
建築科1年の主人公が古びた洋館である幻を見てしまう。その幻とは、洋館の記憶であり、今は亡き館の住人や洋館の後悔の気持ちがあらわれている事を知る。主人公は、同じく幻を見る女性と共に館の後悔を晴らすため動き始めた‼僕は良く縄文時代の遺跡やらお城、昭和初期の建築を見に行きます。歴史ある風景を目にした時、僕...続きを読むの目の前には当時の道、町並み、当時の人々が現れます。もちろん僕の想像なわけですが、こういう想像をしていると、歴史の重みや今は亡き風景の寂しさ、申し訳ない気持ちが溢れてくるのです(知人には変人扱いされてしまいますが)。この主人公も僕と同じなんだと気付いた時、物語の中に引き込まれてしまいました。「壊すのも、残すのも建物の価値は使う人が決めるもの。新し街は綺麗だけど、歴史を感じられない街並みどこか不安になるでしょ」
Posted by ブクログ 2012年02月12日
本誌で読んでたけどなぜか購入。冬目作品だから待機してたほうがよかったとおもうけどなぜか買ってた。作品は少しファンタジーいれながらそこにあった思い出や思いをつなげていく話。終わるのに何年かかるのだろうか
Posted by ブクログ 2012年02月04日
建物の記憶。住んでいた人の想い。それを見ることのできる青年と感じることのできる女の子の物語。優しい雰囲気の作品でした。ただ、もう少し“想い”の部分がしっかりしててもいいのかなと・・・どこに重点を置いてるのかはこれからわかるのかな?
Posted by ブクログ 2012年02月01日
建物の想いをめぐる物語。
ノスタルジックでしっとりとした感じ。
建築科の大学一年生 土神(にわ)と謎の少女 真百合、幼なじみ 卯(あきら)がメインキャラクター。
謎の少女が凄い能力を…これから出したりしないで、このまましっとりとした感じで進んでいって欲しい。
建築部品マニア設定の幼なじみ頑張れ...続きを読む。建築部品もっと見たいよ。
時空建築幻視譚マホロミ!←!付けたらタイムマシン出てきそうでちょっと面白いな。
Posted by ブクログ 2012年06月22日
亡くなた祖父の家に1人で住むことになった土神[ニワ]は建築科の大学1年生。
ある日、幼馴染みの手伝いで古い洋館について行った土神は、あるドアノブに触れた途端に幻に包まれる。
謎の少女、真百合はそれを建物が持っている記憶だと言った。
土神は建物に残された記憶の心残りを解消するために奔走する。
絵が好...続きを読むみで読んでるとゆったりします。
有名な建築家だった土神の祖父が話にどう絡んでくるのか2巻が楽しみ。
「ももんち」の作者です。
Posted by ブクログ 2018年03月23日
氏の漫画は全部雰囲気が似ているんですけれども、不思議と読んでしまうんですよねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
今回もまた幻想的なお話ですけれども、果たしてどうなることやら…イエスタディにうたって、でもそうでしたけれどもやはり、微々たる恋愛要素?的なものも入れてくるのでしょうねぇ…そうした...続きを読む雰囲気、この一巻でも感じましたし…。
まあ、まだ始まったばかりですから長い目で見守っていこうと思いますよ!
さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー
Posted by ブクログ 2014年10月01日
数年前に購入したけれど、途中まで読んだ後積ん読になっていた本書。3巻を購入したことをきっかけに読んでみました。
(以下ネタバレ)
建物の記憶やら何やらというのはACONYでも題材として使われていた話。
美大卒の作者ではあるのだけれど、建築も好きだったんでしょうね。。。
イエうたの話よりも内容的に...続きを読む深みがあって、とても熱を感じます。
個人的には、祖父が家の外では活発に生きていたのに、
家の中の人とはてんでダメだった件が気になっている。
これから明かされるんだろうけど、
例の女性との不倫の後ろめたさとか、
そういう話になるのかなぁ。そうでないと嬉しい。
(自分の人生へのFeedBackが出来るという意味で。)
昭和初期、日本が熱かった時代の話を回顧する話。
読んでいて浸ってしまう部分もあり、気に入りました。
Posted by ブクログ 2013年03月22日
古い建築って、そこにある時は
和洋折衷のぎこちなさを感じたものだけれど
いまになってみると、味があって素敵だなぁと思う。
古びた家自体が全盛期の時代をいまも映している。